窓の杜大賞発表
話は変わりまして、窓の杜さんにて開催されていた「2009年窓の杜大賞」にてファンタジーリモートがノミネートされ、なんと編集部賞を頂く事ができました。
投票して下さった皆様ありがとう御座います。そして、1年間記事を書いてくださりました窓の杜の皆様ありがとう御座いました。
2009年窓の杜さんで掲載された記事リスト
1月22日ファンタジーリモート Ver1.00
2月19日【特集】デスクトップPCとの連携でネットブックをフル活用! 前編
3月23日ファンタジーリモート Ver1.01
7月10日アマレコ・ライト Ver1.00
9月11日アマレココ Ver3.10
10月22日Proxy Codec64 Ver1.00
2010年はアマレコTVで頑張ろう!
ファンタジーリモートVer1.02c公開
1)サーバー側で待機中にコピー&ペーストが使えなくなるのを修正。
2)クライアント側でウインドウサイズを頻繁に変更するとフリーズする不具合を修正。
3)Windows7でダイアログのレイアウトがはみ出るのを修正。
Windows7 製品候補版
で、DVDを使わずにインストールする方法が無いかググっていたところUSBメモリを使ってインストールできるとのレポートがあり早速試してみました。
デジモノ買い物欲しいもの
「Windows 7 RC をDVDドライブを使わずにUSBメモリからインストール」
4GBのを買ってきて書かれている通りにやったら何のトラブルも無く無事インストールする事ができましたので、早速アマレココやアマレコ・ライトの動作を確認。
まず、Windows7付属のMicrosoft製オーディオドライバでは録音デバイスにステレオミックスが無い為、録音はOFFにしないといけない。
※LINE端子とかを使えば録音できると思うけどそこは試していない。
※チップメーカーから該当するドライバを取得してステレオミックスが出てくれば恐らく録音できるようになると思いますが、これも試していません。
アマレココではその他に取り込み枠などの半透明ウインドウ(レイヤードウインドウ)も一緒に録画されてしまうのがXPとは違った。(Windows7ではレイヤードウインドウの分離ができなくなっているのかな?)
また、Aeroが有効な場合は画像の取り込み時間が取り込み範囲の大小に関係なく60msほどかかってしまい、実用的な動作は望めなかった。
※Aeroを無効にする事で実用的な動作にはなる。
アマレコ・ライトの方は、画像の取り込みタイミングがおかしく、フレームの並びが前後して狂ったり、フレーム内で半分だけ書き換えられてしまうなどの現象が確認された。
なお、こちらはAeroが有効でも特別処理が遅くなる事は無かった。
※スト4ベンチマークで確認。
※ビデオドライバはWindows7付属のものとnVIDIAのwin7対応ドライバの両方で特に問題は起こらなかった。
ついでに、ファンタジーリモートをクライアントモードで使ってみましたが、特に問題なく使えました。
※何となく音声の遅延が大きい印象(計測はしていない)。
※サーバーモードでは使いませんでしたが、恐らくアマレココと同様の現象が起こると思われます。
最後に、ステレオミックスが無くても録音する方法が判ったので、近いうちにWindows7用(恐らくVistaでも可)のオーディオプラグインを公開しようと思います。
ファンタジーリモートVer1.02公開
1)デスクトップにカスタム設定追加。
2)クリップボードの共有(テキストのみ)。
3)ウインドウサイズの50%、100%等の倍率を設定できるようにした。
4)サーバー側でネットワークが複数ある場合に指定できるようにした(動作未確認)。
5)キー入力の誤動作を修正。
6)設定画面GUIの不具合を修正。
主にブログで頂いたコメントに関する変更と不具合修正です。基本的な部分での変更点はありません。
コメントを下さった皆様ありがとう御座いました。
ファンタジーリモート・デスクトップのカスタム設定
とりあえずプロファイルに関する要望を頂いたので次のようにしようと思います。

かなりややこしいですが、普通はいじらない部分だからいいかな~
ファンタジーリモートにおける音の遅延について
ファンタジーリモートにおける音声転送の遅延を計測してみました。
計測方法は、サーバー側で適当な音を鳴らし、オーディオケーブルとファンタジーリモートの2つの経路によりクライアント側で再生される音を観察します。
オーディオケーブルによる再生は殆ど遅延が無いはずなので、コレを基準にファンタジーリモートの音がどの程度遅れるか見ていきます。また、ファンタジーリモートの設定でオーディオfpsを変更した場合に遅延がどうなるかも見ていきます。
1.測定条件
1)ネットワークは有線LANでハブを一つ介してサーバーとクライアントを接続しています。
2)ファンタジーリモートの設定は初期値。
3)サーバー側で再生する音はSWaveを使って1秒間に2回、正弦波を再生します。
4)クライアント側ではAudacityを使ってミキサーを録音して解析します。
5)ファンタジーリモートのオーディオfpsを変更して遅延の変化を調べます。
2.結果
オーディオfps | 遅延時間ms |
30 | 75 |
10 | 141 |
5 | 251 |
3.考察
30fpsの場合の動作は1/30秒(=約33ms)録音してからネットワークで転送します。ここまでが遅延となりますので、75ms遅延があったということは
録音遅延:約33ms
ネットワーク遅延:約42ms
と言う事になります。同様に他のfpsについてもまとめると次のようになります。
オーディオfps | 遅延時間ms | 録音遅延ms | ネットワーク遅延ms |
30 | 75 | 33 | 42 |
10 | 141 | 100 | 41 |
5 | 251 | 200 | 51 |
以上より今回の測定ではネットワークによる遅延が約40~50ms発生している事が分かります。
また、このネットワークによる遅延は映像転送にも当てはまります。但し、録音遅延に相当する部分が映像転送にはないので通常は映像の方が少し早く再生される事となります。
追記(2009.7.27)
「ファンタジーリモートのレスポンスが悪い」にて遅延を調べたときに最短で10~20msだったことから、ネットワークそのものによる遅延は往復(Client→Sever→Client)で10ms以下のようです。
この事から、音声転送では録音遅延(fps30の場合33ms)とネットワーク遅延(推定10ms以下)のほかに30~40ms程度の遅延が発生している。
この遅延は断定できませんがサーバー側で録音されたデータがファンタジーリモートに通知されるまでの遅延と、クライアント側でバッファにセットしたデータが実際に再生されるまでの遅延によるもの(オーディオデバイスによる遅延)かと思います。
ファンタジーリモート質問★要望★不具合報告・コーナー
個人情報が含まれる場合やディープな内容の場合はメールでお願い致します。
メールアドレスはファンタジーリモートのメニューのファイルにあるAboutを参照して下さい。
【注意事項】
質問にレス(返信)が付いた場合は必ずその結果を報告して下さい。
結果報告は同じ問題を抱えている他の利用者にとって有益な情報となりますのでご協力をお願いいたします。
質問する前に取扱説明書を必ず見て下さい。
取扱説明書の場所はreadme.txtに記載されています。
同じ質問が無いか必ず検索して下さい。
検索サイトで検索すれば大抵の事がわかる時代です。このブログのコメント欄も検索サイトで検索すればでてきますのでうまく活用して下さい。
要望について
何をするための機能なのか、なぜその機能が必要なのか、具体的な使用例の3項目を必ず明記してください。
相手に必要性が伝わらないと始まりませんので上手くアピールして頂ければと思います。
質問、不具合報告の場合は
次の項目と初対面の相手に状況が良くわかるよう説明をお願い致します。
サーバー側OS:
クライアント側OS:
ファンタジーリモートVer:
コーデック名とVer:
ファンタジーリモートと似た仕組みの製品の紹介
サーバーコンピュータをネットワークを介して小さい端末ユニットでリモート操作するシンクライアントと呼ばれる製品です。
キャプチャ、圧縮、ネットワーク、全ての処理をハードウエアで行う辺りがファンタジーリモートとは異なります。
4Gamerで3Dゲームを実際に試した記事が載っています。
動きの激しい部分と、動きの少ない部分で画質を調整するクオリティコントロールにより動きの激しいゲームでも文字周辺の視認性を確保しているなどソフトウエアによるリアルタイム処理では難しい部分をハードウエアで上手く処理されているようです。こう言った部分にまで言及している4gamerの記事はとても参考になります。
なお、同記事によるとVIXEL V200をもってしてもインターネット越しのゲームプレイは現実的ではないとの事です。
インターネット越しにゲームを行う場合のボトルネックはインフラですね。
DisplayLink
パソコンの画像を圧縮してUSBから出力します。出力されたデータはカスタムチップにより元の画像に復元されます。今はUSB接続のモニターに応用され各社から続々とリリースされています。電源不要の小さなタイプから本格的な2ndモニターになる大型の製品まであります。
これはキャプチャと圧縮まではファンタジーリモートと似た感じの処理で、違いは出力がUSBとなっていることと、クライアント側がハードウエアのカスタムチップになっている点です。
DisplayLinkはDirectXに対応していない為ゲーム画面を表示できないようですが、ファンタジーリモートを使ってUSBモニターにゲーム画面を表示する事ができるようです。こちらも興味深い記事です。
MaxiVista
ネットワーク上のパソコンを2ndモニターにできるソフトウエアです。丁度DisplayLinkのLAN版といった感じでしょうか。全てソフトウエアにより実現されているため、仕組みはファンタジーリモートとほぼ同じです。2004年に発売されていると言うのが驚き、そんなに前からこう言ったものが在ったんですね。