ビデオキャプチャカードで録画できるようになった Play Station 4
SONY Play Station 4 (以下PS4)が2014年4月30日のシステムソフトウエア・アップデート(1.70)によりビデオ信号のプロテクト(HDCP)を解除できるようになりました。これによりHDMI対応のビデオキャプチャカードを使ってプレビュー&録画が可能となります。
注意 プロテクトはコンテンツ毎に管理されていると思うのでPS4のすべてのコンテンツが録画可能というわけではありません。
◇アップデート前
アップデート前はビデオ信号のプロテクトによりビデオキャプチャカードなど録画機能を持った映像機器ではPS4の映像を扱えませんでした。
画像はマイコンソフト社のビデオキャプチャカードSC-512N1-L/DVI を使ってキャプチャした様子です。アップデート前はプロテクト(HDCP)によりこのようになってしまいます。
◇アップデート後
PS4を1.70へアップデートすると設定のシステム項目に「HDCPを有効にする」が追加されます。この項目のチェックを外すと録画機能をもつ映像機器へもビデオ信号を出力するようになります。その結果(録画機能を持つ)ビデオキャプチャカードでもプレビュー&録画できます。
注意 アップデートした直後はHDCPが有効になっていますので、PS4をテレビなどに接続してHDCPを無効にしてからビデオキャプチャカードへ接続します。
「HDCPを有効にする」のチェックを外すとビデオキャプチャカードでプレビュー&録画できるようになる。
◇ゲームを起動
ゲームを起動するとばっちりプレビューできます。
◇録画も可能
1080 60pでしっかり録画できますが、ゲームソフトによってはPS4でも30fpsでレンダリングされるガッカリなものもまだまだあるようです。キャンペーンを少し遊んだだけですがBATTLE FIELD 4は60fpsでレンダリングされているようなので造りにぬかりはななさそうです。
ここ数年でゲーム機やビデオキャプチャカードは1080 60pに対応してきましたが、ゲームソフト自体は720pで制作されていたり、1080 60pにするとフレームレートや画質が下がるなど数値上の対応のみといった状態でした。PS4になりゲーム機やゲームソフトの状況も改善され始めましたが、今度はビデオ出力がHDMIのみとなり録画機能のある映像機器が一切使えない惨状です。
今回のアップデートでようやくゲーム機の性能、ビデオキャプチャカードの性能、ビデオ信号の問題が解消されて次世代と呼べる状況がそろったのかな、2006年ころにHDキャプチャが一般ユーザに広まり始めてからだいぶかかりましたね。