SC-512N1-L/DVI VideoKeeper2 GPUエンコード録画テスト
1.テスト環境
OS | Windows7 x64 Professional SP1 | |
CPU | Intel(R) Core(TM) i5-3470S CPU @ 2.90GHz Ivy Bridge | |
MB | ASRock H77 Pro4-M (Intel H77) | |
Memory | DDR3 1600 16GB(4GBx4 Dual Cannel)read=23.7GB/s write=12.2GB/s | |
HDD | WD25EZRX 2.5TB | |
Software | アマレコTV Ver2.31 + AMV3 Ver3.00i VideoKeeper2 Ver1.1.0.120.9 | |
Capture Card | ||
SC-512N1-L/DVI DVI-D | Driver:1.1.0.121.0, 2013.04.02 | |
Video Source | 別PCのDVI-D出力 1920x1080 60p アマレコTVで1920x1080 60pのくるくるベンチをプレビュー |
2.テスト結果
VideoKeeper2 録画していないとき

VideoKeeper2 CPUエンコード(GPU支援機能:Off) 録画品質:高

VideoKeeprer2 GPUエンコード(GPU支援機能:On) 録画品質:高

アマレコTV AMV3 S3(非可逆)

3.まとめ
CPU | GPU | AMV3 | |
CPU負荷 | 約44% | 約16% | 約18% |
HDD負荷 | 約2.6MB/s | 約2.4MB/s | 約64MB/s |
■録画したビデオファイル
作成されるビデオファイルはCPUエンコードもGPUエンコードもほぼ同じファイルサイズでした。
画質も前々回のF-ZEROのサンプル動画ではキーフレームになるまでゴミが残る部分がありましたが、くるくるベンチの画像ではそれもなく、また、映像ソースがプログレッシブなのでデインターレースフィルタの影響もないため非常にきれいな印象です。
心配されたドロップフレームも下記サンプル動画の648フレーム中にはなく、今回のテストを通してドロップフレームは検出されませんでした(気が付かなかっただけかもしれないけど)。
録画に関しては今回はCPUエンコード、GPUエンコードともにとても良い結果です。特にGPUエンコードではCPU負荷を大幅に下げることができています。
ただし、一つ欠点を上げるなら、録画中VideoKeeper2のプレビューがカクカクになります。
CPUエンコードによる録画では常時カクカク、GPUエンコードは数秒おきにカクカクするので、プレビューの質まで求めるとアマレコTVを使うか、もっと高性能なPCを用意する必要がありそうです。
※ プレビューがカクカクするだけで録画されたビデオファイルに問題はありません。
あと、VideoKeeper2で録画してできるビデオファイルのフレームレートが毎回、微妙に違うけど大丈夫なのかな。
■AMVビデオコーデックとGPUエンコードどっちがCPU負荷少ないの?
上記結果の数値だけみるとGPU エンコードの方が負荷は少ないですが、プレビューがカクカクする点を考慮するといい勝負のように思います。 (カクカクするってことは何かしらやらなければいけない処理を飛ばしているのでその分CPU負荷は低めになる)
前々回の720x480 60pと合わせて考えると、画像サイズが小さい場合AMVビデオコーデックが有利、画像サイズが大きくなるにつれ差が少なくなり、1080pあたりで並ぶと言ったところでしょうか。
1080 60pでドロップフレームが無く、画質もいい、CPU負荷が非常に低いVideoKeeper2のGPUエンコード録画については予想以上に良いものと感じました。
■サンプル動画
VideoKeeper2 GPUエンコード 録画品質「高」 1080 60pのサンプル動画です。
※ 私のPCでこのファイルを直接再生するとスローになるかカクカク再生になります。
これは再生環境の問題で動画ファイルそのもに問題ありません。気になる場合は、皆さんの再生環境に合わせて再エンコード(画像サイズを縮小するなど)して確認してみてください。
ダウンロード
SC-512N1-L/DVI スーファミS端子画質比較
■画質比較

(1) AmaRecTV AMV3
アマレコTVでAMV3を使ってS2可逆で録画したビデオファイルの画像です。
デインターレース処理としてレトロゲームモードを適用し60iを60pとして録画(録画設定のフィルタを使うをON)
。
アマレコTVのプレビュー画面とほぼ同じ画質です。
アマレコTVでは録画、プレビューとも60fpsとなります。
(2) AmaRecTV x264
(1)のビデオファイルをAviUtlとx264を使って再エンコードしたビデオファイルの画像です。
VideoKeeper2の高画質で録画した場合と同程度のビットレートになるように調整(4Mbps)してあります。
(3) VideoKeeper2 GPU
VideoKeeprer2でIntel(R) Quick Sync Video(GPUエンコード支援)を使って録画したビデオファイルの画像です。
VideoKeeper2のデインターレースフィルタ(高)が適用され60iを30pとして録画されます。
また、VideoKeeper2のプレビューも30pとなります。
(4) VideoKeeper2 CPU
VideoKeeper2で録画品質(高)で録画したビデオファイルの画像です。
(3)とほぼ同等の画質、ファイルサイズになるみたいです。
録画、プレビューが30pになるのも同じです。
AMV3 | x264 | VK2GPU | VK2CPU | |
ファイルサイズ | 約517MB | 約22MB | 約21MB | 約22MB |
フレームレート | 60fps | 60fps | 30fps | 30fps |
フレーム数 | 2662 | 2662 | 1361 | 1318 |
録画中CPU負荷 | 約5%※ | N/A※ | 約5% | 約8% |
※ 録画中CPU負荷のアマレコTV(AMV3)はVideoKeeper2の倍のフレームを処理しているため高くなる傾向があります。x264はリアルタイムで処理していないためデータはありません。
■サンプル動画
AMV3の動画はファイルサイズが大きすぎるので除外しますが、ほか3つのサンプル動画です。
ダウンロード
■サンプル動画内のちらつき
VideoKeeprer2で録画した動画は画面左下にあるコースレイアウトの部分がちらつきます。

このちらつきはアマレコTVでは生じないためSC512が原因(キャプチャ段階で生じる)ではなく、VideoKeeper2によるデインターレースフィルタの影響と思われます。 このちらつきは動画だけでなくVideoKeeper2のプレビューでも生じ、タイトル画面の文字など静止している部分で目立ちます。