スーパーアマレココ & AMV4ビデオコーデック 正式版公開
不具合等が無かったため、いずれもベータ版と同じ内容となっています。
■スーパーアマレココ Ver4.20 更新内容
(1) キャプチャ処理のカラーフォーマットにYUV 12bit を追加
(2) 録画詳細設定に「テクスチャをリングバッファにする」を追加
(3) RGB・YUV変換処理の際の色のサンプリング方式を平均値に変更
(4) 取込み枠ボタンの上で右クリックするとキャプチャサイズを選択するメニューを表示するようにした
(5) AMV4 ビデオコーデック Ver4.10以上が必要になりました
(6) 設定画面を一度でも開くとスーパーアマレココ終了時に異常終了する可能性がある不具合を修正
(7) マルチモニター環境で キャプチャ対象のモニター以外にマウスカーソルがあるとキャプチャ画像が乱れる不具合を修正
ブログ記事:スーパーアマレココ Ver4.2 YUV 12bitキャプチャモード追加
■AMV4ビデオコーデック Ver4.10 更新内容
(1) AMV4 Ver4.02と上位互換、ライセンスキーもそのまま使えます。
(2) RyzenでCPU設定を「自動」とした場合は(RyzenではAVX命令が使えるけど 処理が遅くなる場合があるため)SSE版のモジュールを使います。AVX命令は使いません。
(3) CPU設定にRyzen用の「ZEN」を追加しましたが、現状「SSE4.1」と同じ内容となります。
(4) DR2、DR3、DY2、DY3はVer4.02と同じ内容となります。
(5) 入出力フォーマットにNV12が追加されました。
(6) 対応OSにWindows10 64bit版を追加。
(7) 対応OSからWindows7を削除。Windows7での動作確認は行っておりません。
ブログ記事:AMV4ビデオコーデック YUV 12bit圧縮モード(DS3)追加 ベータ版
■ダウンロード
ホームページでダウンロードしてください。
スーパーアマレココ vs ShadowPlay 第2Round
アマレココ4 その11 vs ShadowPlay
の続編となります。
スーパーアマレココのバージョンが4.20になったことと、テストに使うPCが最新の環境に変わっています。
1.テスト方法、テスト環境
デスクトップをFHD (1920x1080)、59.94Hzに設定し、FF14ベンチをウインドウモード、HDサイズ(1280x720)、DirectX11、高品質(ノートPC)で実行。録画しない場合と、各キャプチャソフトでデスクトップ全体を録画した場合のベンチマークスコアで評価します。
・スーパーアマレココ Ver4.20 録画設定
デスクトップ全体1920x1080を59.94fps、YUV 12bitでキャプチャ、AMV4:DS3で圧縮、テクスチャをリングバッファにするON
・スーパーアマレココ Ver4.11 録画設定
デスクトップ全体1920x1080を59.94fps、YUV 16bitでキャプチャ、AMV4:DY3で圧縮、テクスチャをリングバッファにするOFF(設定項目なし)
・ShadowPlay録画設定
プライバシー管理で「はい」を選択し、デスクトップ全体1920x1080を59.94fps、50Mbpsで録画します。カラーフォーマットはYUV 12bitと思われます。
(アマレココ4 その11 vs ShadowPlay のShadowPlayデスクトップキャプチャと同じ)
OS | Microsoft Windows 10 Home 64-bit |
CPU | Intel(R) Core(TM) i7-7700K Kabylake 定格4.20GHz |
MB | ASUS PRIME Z270-K |
Memory | DDR4 16GB (8GB x 2 Dual channel) 2666MHz |
Video | NVIDIA GeForce GTX 1080 8GB |
Monitor | 1920x1080 59.94 HDMI 接続 |
録画HDD | ST4000DM000 4TB |
Software | SUPER AmaRecCo Ver4.11 SUPER AmaRecCo Ver4.20 AMV4ビデオコーデック Ver4.10 ShadowPlay GeForce Experience Ver3.5.0.70 Driver 381.65 ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク |
備考 | CPUは4コア、8スレッド、HTT対応、AVX2対応。動作クロックを4.2GHz(定格)で固定し、省電力設定およびTurbo BoostはBIOSで無効化、動作クロックがテスト中に変動しないようにしています。 |
2.テスト結果
録画 | カラーフォーマット | ベンチスコア (5回の平均値) | スコア 低下率 |
録画無し | - | 26224 | -0.0% |
ShadowPlay | YUV 12bit | 25689 | -2.1% |
スーパーアマレココ Ver4.20 | YUV 12bit | 25626 | -2.3% |
スーパーアマレココ Ver4.11 | YUV 16bit | 25254 | -3.7% |
録画 | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均値 | |
録画無し | ![]() | 26224 | - | - | - | - | 26224 |
ShadowPlay デスクトップキャプチャ | ![]() | 25697 | 25672 | 25774 | 25661 | 25643 | 25689 |
アマレココ Ver4.20 | ![]() | 25695 | 25379 | 25627 | 25681 | 25751 | 25626 |
アマレココ Ver4.11 | ![]() | 25338 | 25257 | 25451 | 24942 | 25284 | 25254 |
3.まとめ
スーパーアマレココ Ver4.20の2回目で低いスコアがあるため 平均値でShadowPlayの方が良い結果となりましたが、2回目のスコアを除外したスーパーアマレココVer4.20の平均スコアは25688となりShadowPlayと同等となります。
テストは沢山行っていますが、平均値の取り方、データの拾い方次第で優劣が変わるレベルですので、この条件で比較する限りはShadowPlayとスーパーアマレココ Ver4.20は同性能と言えます。
最後にYUV16bit (AMV4:DY3)とYUV 12bit(AMV4:DS3)のファイルサイズを比較します。
録画 | コーデック | フレーム数 | ファイルサイズ | ビットレート |
ShadowPlay | H264 YUV 12bit 非可逆 | 32950 | 2,895 MB | 約 42 Mbps |
スーパーアマレココ Ver4.20 | AMV4:DS3 YUV 12bit 可逆 | 30000 | 16,955 MB | 約 271 Mbps |
スーパーアマレココ Ver4.11 | AMV4:DY3 YUV 16bit 可逆 | 30000 | 21,644 MB | 約 346 Mbps |
AMV4:DY3に対しAMV4:DS3は約21%ファイルサイズが小さくなり、AMV4ビデオコーデック Ver4.10の効果が得られていることが分かります。
スーパーアマレココ Ver4.2 YUV 12bitキャプチャモード追加
また、録画用のリングバッファにDirectXのテクスチャを使うことでテクスチャをリングバッファへコピーする処理を省略できるようになりました。
これらの効率アップによりスーパーアマレココ Ver4.11と比べ ベンチマークスコアが1%程度向上します。

■更新内容
(1) キャプチャ処理のカラーフォーマットにYUV 12bit を追加
(2) 録画詳細設定に「テクスチャをリングバッファにする」を追加
(3) RGB・YUV変換処理の際の色のサンプリング方式を平均値に変更
(4) 取込み枠ボタンの上で右クリックするとキャプチャサイズを選択するメニューを表示するようにした
(5) AMV4 ビデオコーデック Ver4.10以上が必要になりました
(6) 設定画面を一度でも開くとスーパーアマレココ終了時に異常終了する可能性がある不具合を修正
(7) マルチモニター環境で キャプチャ対象のモニター以外にマウスカーソルがあるとキャプチャ画像が乱れる不具合を修正
YUV 12bitキャプチャはAMV4ビデオコーデック専用です。その他のコーデックは使えません。
その他のコーデックを使う場合はYUV 16bitを選択してください。
「テクスチャをリングバッファにする」は初期値でONとなっています。
もし、ドロップフレームが生じるようならリングバッファサイズを増やして(1000ミリ秒など)ください。
それでも改善しない場合は「テクスチャをリングバッファにする」をOFFにしてみてください。

(D)が1以上になるようならスーパーアマレココの録画詳細設定にある「リングバッファサイズ」を増やしてみてください。
尚、(+)および(-)の値はキャプチャ処理のドロップフレームではないので関係ありません。(リングバッファサイズを増やしても変わりません)

取込み枠ボタンの上で右クリックするとキャプチャサイズを選択するメニューが表示されます。
■ダウンロード
・スーパー アマレココ Ver4.20 ベータ版
・AMV4ビデオコーデック YUV 12bit圧縮モード(DS3)追加 ベータ版
不具合などありましたら、この記事のコメント欄に書き込んでいただけると助かります。
特に問題がなければ、このバージョンを正式版としてホームページで公開する予定です。
スーパーアマレココ 不具合と雑記
■不具合
ツイッターで不具合を書いてくれている人がいたので確認したところ、
マルチモニター環境で、録画対象のモニター以外のモニター上で
モノクロのマウスカーソル(メモ帳などのカーソル)を動かすと映像に黒帯が入ってしまう。
ある程度不具合報告が溜まったら修正します。
それまでは、マルチモニターの場合は気を付けて使うか、ビデオ設定の「マウスカーソルを録画する」をOFFに
してください。
■スーパーアマレコTVではありません
今回はアマレココのスーパー版ですが、今回の内容はアマレコTV4へフィードバックしていきますので
アマレコTVが良いんだって方は今後のアマレコTV4をお待ちください。
・スーパーアマレココはデスクトップキャプチャに特化した、初心者向けのアプリ。
・アマレコTV4はデスクトップキャプチャ機能やオーディオミキサーを含む、多機能な上級者向けのアプリとしていきます。
■「スーパー」って・・・
1月にアマレコTV4の紹介の中で「スーパーアマレココ」とネタっぽく書きましたが、
その時点でアマレコTV4と比べ半分くらいまでCPU負荷を軽減できるかもしれない手応えがありました。
アマレコTV4のデスクトップキャプチャ機能自体、優秀な部類に入ることを自負していたので、
そこからさらに半減となればこれはもうスーパーと言いたくなります。
で、実際はCPU負荷に加えてGPU負荷まで軽減できたことからネタではなく「スーパーアマレココ」を名乗ることにしました。
アマレココ4 その12 スーパーアマレココ 公開
1.スーパーアマレココ Ver4.11 特徴
1) デスクトップを録画することに特化 簡易性を追求
2) 簡単でありながら 極まったパフォーマンスを達成
3) Desktop Duplication APIによる安定したデスクトップキャプチャ処理
4) Windows8.1 / Windows10 64bit 専用
■簡易性
デスクトップの録画に特化したスーパーアマレココは初心者向け、
オーディオミキサーなど多機能なアマレコTVは上級者向けと言った位置づけになります。
オンラインヘルプ:アマレコ シリーズ一覧
■パフォーマンス
Desktop Duplication APIによるデスクトップキャプチャ処理とAMV4ビデオコーデックによる
エンコード処理により録画中のGPU負荷とCPU負荷の両方を極めて低く抑えます。
そのため、ウインドウモードで実行しているPCゲームの動作をほとんど妨げることなく録画できます。
ブログ記事:アマレココ4 その11 vs ShadowPlay
■安定性
Desktop Duplication APIはOSにより完全にサポートされた機能ですので、
安定したデスクトップキャプチャ機能を提供します。
また、フレームの取りこぼしを極めて低く抑えることができます。
数分程度ならHDMI出力の映像をビデオキャプチャしたものとスーパーアマレココの録画が完全に一致します。
ブログ記事:アマレココ4 その6 ストIV ベンチによるキャプチャテスト
2.スーパーアマレココ Ver4.10 ベータ版からの変更点
1) 設定画面が画面の外に出て操作出来なくなるのを修正。
2) 録画範囲が対象となるウインドウと上手く重なっていないとカクカクした動画になってしまうのを修正。
横長のゲーム画面と縦長の録画範囲だった場合に、十字のような位置関係だと
録画範囲が重なっていないと判定してしまって上手くキャプチャできませんでした。
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| GAME |
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| REC |
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3.ダウンロード
ホームページでダウンロードしてください。
アマレココ4 その11 vs ShadowPlay

1.ShadowPlay
ShadowPlayを使うためのGeForce Experience。シェアの項目をONにすると録画関連の機能を使えるようになります。
ShadowPlayのテストをするときはシェア機能をON、アマレココのテストをするときはシェア機能をOFFとしています。

デスクトップ全体を録画する場合はシェア機能の基本設定のプライバシー管理で「はい」を選択します。
この記事ではこれを「ShadowPlayデスクトップキャプチャ」と表記します。
また、「いいえ」とした場合はゲーム画面だけを録画でき、この記事では「ShadowPlayゲームキャプチャ」と表記します。

録画設定で解像度とフレームレート、ビットレートを設定できます。フレームレートを60FPSとしても、モニターのリフレッシュレートが59.94Hzであれば59.94FPSの動画ファイルとなるようです。

59.94HzのモニターでShadowPlayを使って録画したビデオファイルをAviUtl + L-SMASH Works File Readerで読み込んだ際のプロパティ。
今回のテストは59.94Hzのモニターなのでこれでちゃんと録画できていると思います。

今回のテストではインスタントリプレイを無効にし、ShadowPlayの録画は全てホットキーによる手動操作で行っています。

2.テスト方法、テスト環境
デスクトップ(1920x1080)にFF14ベンチをウインドウモード、HDサイズ(1280x720)、DirectX11、高品質(ノートPC)で実行して録画していない場合と、各キャプチャソフトで録画した場合のベンチマークスコアで評価します。
録画はデスクトップ全体(1920x720 59.94fps)とゲーム画面だけ(1280x720 59.94fps)の2種類で行います。
また、今回のベンチマークスコアには最大で5%程度の開きが観られたため、複数回テストを行い平均値で評価します。
同様のテストをされる場合は一発テストだとたまたま高いスコアだったり、たまたま低いスコアとなった場合、今回のように微差だと優劣が変わってきてしまう可能性があるので注意した方が良いかもしれません。
OS | Windows8.1 x64 Professional |
CPU | Intel(R) Core(TM) i7-4770 CPU @ 3.40GHz Haswell |
MB | ASRock H87 Performance (Intel H87) |
Memory | DDR3 1600 16GB(8GBx2 Dual Cannel) |
Video | NVIDIA GeForce GTX 1080 8GB NVIDIA GeForce GTX 650 1GB |
Monitor | 1920x1080 94.94 HDMI |
録画HDD | WD30EZRX 3TB |
Software | AmaRecCo Ver4.10 ベータ2 ShadowPlay GeForce Experience Ver3.1.0.52 Driver 375.63 ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク くるくるベンチDX11 Ver1.00 |
備考 | CPUは4コア、8スレッド、HTT対応、AVX2対応。動作クロックを3.4GHz(定格)で固定し、省電力設定およびTurbo BoostはBIOSで無効化、動作クロックがテスト中に変動しないようにしています。 |
3.テスト結果
録画 画像サイズ | ベンチスコア (平均値) | スコア低下率 | |
録画なし | - | 18612 | -0.0% |
ShadowPlay デスクトップキャプチャ | 1920x1080 59.94fps | 17925 | -3.6% |
ShadowPlay ゲームキャプチャ | 1280x720 59.94fps | 17589 | -5.4% |
アマレココ デスクトップ全体 | 1920x1080 59.94fps | 17744 | -4.6% |
アマレココ ゲームウインドウを範囲指定 | 1280x720 59.94fps | 17953 | -3.5% |
※ ShadowPlayのデスクトップキャプチャの3回目で17194を記録しましたが、明らかに低い数値なので平均値の算出から除外しました。これを平均値に加味するとアマレココより平均スコアが悪くなってしまいます。
デスクトップ全体(1920x1080)を録画する場合はShadowPlayが有利。
ゲーム画面だけ(1280x720)を録画する場合は意外にもアマレココが有利な結果となりました。
これは、アマレココは画像サイズに比例してスコアが上下するのに対し、ShadowPlayの場合はキャプチャ方式(プライバシー管理の「はい」、「いいえ」)によりスコアが変わってくるようで、デスクトップ全体を録画するよりゲーム画面だけを録画する方がスコアが低下しています。
これにより、基本的にはShadowPlayの方が有利(※)ですが、デスクトップ上のゲーム画面だけを録画するような使い方だと逆転しています。
推測になりますが、アマレココ、およびShadowPlayのデスクトップキャプチャモードはDWM(Desktop Window Manager)がレンダリングする秒間60フレームだけを処理するのに対し、ShadowPlayのゲームキャプチャモードはゲームプログラムが秒間100フレームレンダリングしたら100フレーム、ゲーム側が200フレームレンダリングしたら200フレーム分 ShadowPlayが何かしらのGPU処理を行っていて、その分スコアが低下しているのではないかと思われます。
(ShadowPlayのゲームキャプチャモードはゲーム側のFPSが高くなるとスコア面で不利になってくるかもしれない)。
※ ShadowPlayのデスクトップキャプチャに録画範囲を指定する機能があればアマレココより有利にゲーム画面だけを録画できるはずです。
4.GPUの性能が低い場合(GTX650)について
GPUの性能が低いとFF14ベンチを実行しただけでGPUクロックが最大になりGPU使用率も99%となるため、スコアは、ほぼキャプチャソフトのGPU使用率で決まってきます。
ビデオコーデックなどCPUでどんなに重たい処理をしたとしても、GPUをできるだけ使わないように設計されたキャプチャソフトが有利で、逆に、ShadowPlayの様にCPUでほとんど処理をせず、GPUで大半の処理を行うタイプはあからさまに不利となるようです。
GPUクロック | GPU使用率 | スクリーンショット | |
ShadowPlay デスクトップキャプチャ | 1058 MHz | 24% | ![]() |
アマレココ デスクトップ全体 | 540 MHz | 35% | ![]() |
録画 画像サイズ | ベンチ スコア | スコア 低下率 | スクリーンショット | |
録画無し | - | 6311 | -0.0% | ![]() |
ShadowPlay デスクトップキャプチャ | 1920x1080 59.94fps | 5135 | -18.6% | ![]() |
アマレココ デスクトップ全体 | 1920x1080 59.94fps | 5955 | -5.6% | ![]() |
GTX650だとShadowPlayの性能面での優位性は見て取れませんでした。
アマレココというより、有名どころのキャプチャソフトであればShadowPlayより明らかに高いスコアとなるのではないでしょうか。
5.まとめ
・ShadowPlayのデスクトップキャプチャモードのスコアは同条件(同じ画像サイズ)であればアマレココより有利。
・ShadowPlayのゲームキャプチャモードはゲームのfpsが60fpsより高くなると、スコア面でアマレココより不利になる可能性がある。
・アマレココのスコアは録画範囲(画像サイズ)に比例する。画像サイズが小さくなるとShadowPlayでデスクトップ全体を録画したり、ShadowPlayのゲームキャプチャモードで録画するよりアマレココのほうが有利。
・GPUの性能が悪く(例GTX650)ゲーム処理のボトルネックがGPUとなる場合、ShadowPlayの性能面での優位性は皆無となる。
・GPUの性能が悪い場合は、アマレココに限らず大抵のキャプチャソフトがShadowPlayより良いスコアになると思われる。
アマレココ4 その10 スーパー ベータ2 公開
1.主な変更点
1) GPU処理を最適化
2) 正式名称を「スーパー アマレココ」に変更
3) 録画詳細設定のダミーピクセルに「自動」を追加、デフォルト設定を「自動」に変更
4) スクリーンショットを撮った際にエラー落ちするかもしれないのを修正
5) スクリーンショットのホットキーを押しっぱなしにしたときにつく連番を修正
6) 録画詳細設定のテクスチャ数の設定を廃止
テクスチャ数の設定は私のカン違いでした。ビデオメモリをシステムメモリへ転送するテクスチャがビデオメモリとシステムメモリの
両方を消費すると思っていましたが、ビデオメモリは使わずに、システムメモリだけのようなのでビデオメモリを節約する効果はありません。設定を廃止し、転送用のテクスチャ数は6に固定しました。
ダミーピクセルを「自動」とすると、状況に合わせて自動的にダミーピクセルをONにしたり、OFFにします(録画中にON/OFFが切り替わります)。
多くのケースで「常にON」よりベンチマークのスコアが伸び、かつ、多くのケースで「常にOFF」よりフレームの取りこぼしを軽減します。
逆にいうと、「常にON」よりフレームを取りこぼす可能性があり、「常にOFF」よりスコアが低下する可能性があります。
2.ダウンロード
・スーパー アマレココ Ver4.10 ベータ版
不具合などありましたら、この記事のコメント欄に書き込んでいただけると助かります。
特に問題がなければ、このバージョンを正式版として来週ホームページで公開する予定です。
アマレココ4 その9 GPU処理の最適化
しかし、前回の記事で紹介したように「GPUの性能が低く、CPUの性能が高いPC」の場合はゲームのベンチマークスコアの面でアマレココ4の優位性が全く得られず、スコアが伸びません。(タスクマネージャでCPU使用率を見ればアマレココ4の優位性ははっきりわかるけど、それがゲームのベンチマークスコアに全く反映されない)
そこで、GPU処理についても最適化を行うことにしました。
※ アマレコTV4とアマレココ4を比較した場合のアマレココ4の優位性はRGB・YUV変換やプレビュー処理をGPUで処理することにあります。これによりCPU使用率を大幅に下げることができています。
今回はGTX650 + Haswell i7(4770)にてFHD 60fpsで録画した際のGPU負荷について簡単にテストし、GPU処理の最適化によりどの程度の効果が得られるか見ます。
1.テスト方法
FHD(1920x1080)のデスクトップにくるくるベンチをHD(1280x720)で表示して、
・キャプチャソフト起動前
・キャプチャソフトを起動してプレビューしている状態(非録画)
・デスクトップ全体を録画(1920x1080 60fps)している状態(プレビューなし)
の3つの状態をモニターソフトで観察します。
なお、ベータ1は 公開中のアマレココ4 Ver4.00。
ベータ2は 開発中のバージョンとなります。
2.結果
CPU使用率 | GPUクロック | GPU使用率 | ビデオメモリ | スクショ | |
起動前 | 1 % | 324 MHz | 24 % | 132 MB | ![]() |
ベータ1:プレビュー | 2 % | 540 MHz | 34 % | 199 MB | ![]() |
ベータ1:録画中 | 5 % | 540 MHz | 45 % | 203 MB | ![]() |
ベータ2:プレビュー | 2 % | 324 MHz | 48 % | 173 MB | ![]() |
ベータ2:録画中 | 5 % | 540 MHz | 34 % | 178 MB | ![]() |
CPUの使用率はプレビュー、録画中ともに変わっていないことがわかります。
プレビュー中は、ベータ1はGPUクロックが高く、GPU使用率が低い結果となりました。
ベータ2では逆にGPUクロックが低く、GPU使用率が高い結果となっています。
クロックが一致しないので最適化の効果があるのかどうか何とも言えません。
一応、クロックと使用率を掛けた値ではベータ2の方が低いので、最適化の効果が得られているのかなと思います。
録画中はGPUの動作クロックがともに540 MHzとなり、GPU使用率が45%から34%に下がっているので、最適化の効果がはっきりわかります。
なお、GTX1080で同様のテストを行いましたがGPUクロックがそろわず、明確な差は見て取れませんでした。
クロックと使用率を掛けた値でもほとんど同じ値でしたので、GTX1080レベルになると微差なのかもしれません。
3.ノートPCでは・・・

こちらはノートPCで同様のテストをした時の様子です(GPUに関するモニターはありません)。
タスクマネージャのグラフの左半分がベータ1で録画していた部分、右半分がベータ2で録画しているところです。
CPU処理に関してはほとんど変更を行っていないので変化が無いはずです(先のテストでもCPUの使用率に違いは見て取れない)。
しかし、このノートPCでは録画中のCPU使用率が約48%から約38%へと大幅に低下しています。
憶測になりますが、ビデオカードを搭載していない(専用のビデオメモリを持たずシステムメモリの一部をビデオメモリとして使う)PCではGPU処理の一部をCPUが肩代わりしていると言ったところでしょうか。
GPU処理の最適化によりそういった部分がそぎ落とされたのでCPU使用率が下がったものと思われます。
ただし、同じオンボードグラフィックでもIvy BridgeのデスクトップPCではCPU使用率に差が見て取れなかったので、何がこういった差になるのか本当のところは不明です。
4.ゲームのベンチマークスコアで言うと
ベータ1と比べてベータ2はGTX650で5%程度のスコア向上、GTX1080で1%程度のスコア向上が見込めるかなと思います。
アマレココ4 ベータ2はもう少しテストして今週末ブログで公開予定です。
アマレココ4 その8 一般公開延期と課題
今のところ不具合も見つかっていないですし、不具合報告もゼロなので、このままベータ版を正式版として一般公開するつもりでいました。
ところが、ファイナルファンタジー14(FF14ベンチ)やストリートファイター4(SF4ベンチ)などのベンチマークソフトを使って他のキャプチャソフトと比較していたところ、アマレココ4が1番(ShadowPlayを除く)と言える条件がある一方で、トップスコアのキャプチャソフトから10%程度離されてしまう条件もありました。
そこで、全ての環境で一番は無理にしても、不利な条件でも僅差と言えるレベルまで持っていけないか延長戦に突入します。
以下、テストで見えてきたことを紹介します
■ビデオカード(GPU)の性能が上がるほどアマレココ4のスコアは他のキャプチャソフトに比べ優位になる
おそらくGeForce GTX1070とか1080までいくと、ほぼアマレココ4はトップ(ShadowPlayを除く)かトップクラスのスコアになると思います。
逆にGPUの性能が低くなるとCPUの性能とのバランスでアマレココ4の優位性が変わってきます。
GPUの性能が悪く、且つ、CPUの性能も悪ければ、はやりアマレココ4が優位となりますが、GPUは悪いけど、CPUの性能は良いといった場合(例 GeForce GTX650 + Haswell i7-4770)は、かなり悪いスコアとなる場合がありました。
GPU性能 | CPU性能 | アマレココ4の優位性 |
良い | 良い | ちょっとでもCPU処理がスコアに反映される条件ならアマレココ4が優位 |
良い | 悪い | CPU処理が如実にスコアに反映されるためアマレココ4が圧倒的に有利 |
悪い | 悪い | ちょっとでもCPU処理がスコアに反映される条件ならアマレココ4が優位 |
悪い | 良い | CPU処理がスコアに反映されなくなるとアマレココ4(AMV4)のスコア面の優位性は皆無 |
■アマレココ4はFF14ベンチが苦手でSF4ベンチは得意
GPUの性能が良ければどちらもいい結果が出るのですが、先のようにGPUの性能が悪くCPUが良い場合は、FF14ベンチのスコアが他のキャプチャソフトと比べとても悪くなりました。
推測になりますが、ゲーム側の処理が60fpsを維持できなくなると、アマレココ4のスコアが悪くなる印象です。
なお、SF4ベンチの方はこの条件でもゲーム側の処理が60fpsを維持できており、アマレココ4はトップレベルのスコアとなります。
■GPUの性能が悪く、CPUの性能が良い場合のコーデックについて
GeForce GTX650 + Haswell i7-4770のような環境ではコーデックに処理の早いAMV4を使おうが、滅茶苦茶処理の遅いx264を使おうが、FF14ベンチ、SF4ベンチ共にベンチマークのスコアという形で差異は見て取れませんでした。
それぐらいゲーム側の処理がGPUに依存しておりCPUによる処理は完全に無関係な状態でのテストと言えます。
ですので、この条件でアマレココ4やAMV4を使ってもスコア面の優位性はありません。
■DirectXキャプチャとDpuplication API
SF4ベンチではDirectX系のキャプチャソフトが例外なく苦戦しているように見えました(SF4ベンチではDuplication API系が総じて有利と思われます)。
逆にDirectX系のキャプチャソフトがそろって上位を占めたのがGPUの性能が悪くCPUの性能が良い場合のFF14ベンチでした。
同じFF14ベンチでもGPUの性能が良い場合はキャプチャ方式の違いによる傾向は見て取れませんでした。おそらくCPUで処理する分部(主にコーデックの処理)で優劣が決まるものと思われます。
■キャプチャ時のカラーフォーマットによる違い
細かい差異になりますが、ビデオメモリからシステムメモリへ画像を転送する際のカラーフォーマットもベンチマークスコアにかかわってきます。
・RGB 32bit (1920x1080 60fps : 1秒あたり 約474MB )
・RGB 24bit (1920x1080 60fps : 1秒あたり 約355MB )
・YUV 16bit (1920x1080 60fps : 1秒あたり 約237MB )
・YUV 12bit (1920x1080 60fps : 1秒あたり 約177MB )
おもに、この4種類があり、1秒当たりの転送量が少ない方がベンチマークのスコア的に有利となり、多くのキャプチャソフトがYUV 12bitを採用しているようです。動画は最終的にYUV 12bit相当のフォーマットとなりますので妥当な選択です。
しかし、アマレココ4はRGB 32bitまたはYUV 16bitなのでこの点でやや不利となってしまいます。
GPUの性能が悪く、CPUの性能が良い環境ではこの差が絶対に超えられない差となりアマレココ4は僅差ですがどう足掻いてもトップに立てません。
なお、ShadowPlayにおいては圧縮したデータを転送するので、この点において、ShadowPlayと他のキャプチャソフトの間には超えられない壁があると思います。
例えば80Mbpsで録画するように設定した場合の理論上の転送量は10MBとなりますので、他のキャプチャソフトの10分の1以下です。
これに加えCPUを使ってエンコード処理をしなくていいのですから、ベンチマークのスコアで評価する限りShadowPlayを超えるキャプチャソフトというのはあり得ないのではないでしょうか。
■BandicamでNVENCを使うとベンチマークのスコアが低下する場合がある
ゲームをキャプチャする場合はBandicam内臓のMotion JPEGやQSVを使った方がスコア面では有利と思います。
下記の記事でBandicamのスコアが低いのもNVENCを使ってテストしているからではないでしょうか。
ゲームpcバンク「おすすめ!無料のゲーム録画ソフトで軽いのはどれか比較」
アマレココ4 その7 ベータ版公開
オンラインヘルプはまだなので、少々のことは自力でやりくりできる方が対象となります。

1.主な仕様
・対応OSはWindows8.1 / Windows10(※) 64bit版専用となります。
・32bit版のOSでは実行できません。
・Windows7以下はDesktop Duplication APIが非対応なので使えません。
・SSE4.1に対応したCPUが必須となります。
・DirectX11に対応したGPUが必須となります。
・シェアウエア(有料)のAMV4ビデオコーデックが必要です。
・AMV4ビデオコーデックのライセンス登録が済んでいない場合は録画時にAMV4のロゴが入ります。
※ Windows10で私は使えていますが、最終的に使えるかどうかはあなた次第です。アマレココ4が原因でうまく動作しないケースは今のところありません。
これはアマレコTV4にも言えることですが、Windows10でアマレコTV4が使えないという人も居るようなので、やはり使えるかどうかはあなた次第です。アマレコTV4がWindows10に対応していないから使えないという認識だと一生使えないかもしれませんよ。
また、Windows10でAVIファイルを再生していると途中でエラーになる人は、Windows10のアップデートをちゃんとやって最新の状態にすれば改善されるかもしれません。
私のところではWindows10でAVIファイルの再生(3時間程度のAVIファイルの再生)も問題なくできるようになりました。
(以前はこの記事「Windows10のWMPでAVIファイルが再生できない」のようにWindows10でAVIファイルを再生していると数分でエラーが出ました。)
2.簡単な使い方
・メイン画面
・設定画面
・起動オプションそのた
3.ダウンロード
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アマレココ4 その10 スーパー ベータ2 公開
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