ファンタジーリモートVer1.02c公開
1)サーバー側で待機中にコピー&ペーストが使えなくなるのを修正。
2)クライアント側でウインドウサイズを頻繁に変更するとフリーズする不具合を修正。
3)Windows7でダイアログのレイアウトがはみ出るのを修正。
ファンタジーリモートVer1.02公開
1)デスクトップにカスタム設定追加。
2)クリップボードの共有(テキストのみ)。
3)ウインドウサイズの50%、100%等の倍率を設定できるようにした。
4)サーバー側でネットワークが複数ある場合に指定できるようにした(動作未確認)。
5)キー入力の誤動作を修正。
6)設定画面GUIの不具合を修正。
主にブログで頂いたコメントに関する変更と不具合修正です。基本的な部分での変更点はありません。
コメントを下さった皆様ありがとう御座いました。
ファンタジーリモート・キーの誤動作
1)一度でもウインドウズキーを押すと、サーバー側がWinキー押しっぱなしになってしまう。(クライアント側からでは解除不可能。サーバー側のキーボードでWinキーを押して解除する。)
2)マウスのボタンを押しながらクライアントのウインドウ外へでて放すと、サーバー側のボタンは押しっぱなしになる。(クライアント側から一度クリックしなおせば解除される。)
3)クライアント側のファンタジーリモートは関係の無い通常動作のAlt+Tabでファンタジーリモート・クライアントにフォーカスするとサーバー側がAlt押しっぱなしになる。(もう一度Altを押せば解除される。)
私が以前陥ったのは2のケースで、右ボタンが押しっぱなしになっていました。
この状態になるとデスクトップなどでアイコンを左ダブルクリックしても右クリックのメニューが出てきてしまい、プログラムの実行などができなくなります。
皆さんから報告を頂いているケースも上記のいずれかに該当するものでしょうか、もう少し調べてみます。
ファンタジーリモート・デスクトップのカスタム設定
とりあえずプロファイルに関する要望を頂いたので次のようにしようと思います。

かなりややこしいですが、普通はいじらない部分だからいいかな~
ファンタジーリモートにおける音の遅延について
ファンタジーリモートにおける音声転送の遅延を計測してみました。
計測方法は、サーバー側で適当な音を鳴らし、オーディオケーブルとファンタジーリモートの2つの経路によりクライアント側で再生される音を観察します。
オーディオケーブルによる再生は殆ど遅延が無いはずなので、コレを基準にファンタジーリモートの音がどの程度遅れるか見ていきます。また、ファンタジーリモートの設定でオーディオfpsを変更した場合に遅延がどうなるかも見ていきます。
1.測定条件
1)ネットワークは有線LANでハブを一つ介してサーバーとクライアントを接続しています。
2)ファンタジーリモートの設定は初期値。
3)サーバー側で再生する音はSWaveを使って1秒間に2回、正弦波を再生します。
4)クライアント側ではAudacityを使ってミキサーを録音して解析します。
5)ファンタジーリモートのオーディオfpsを変更して遅延の変化を調べます。
2.結果
オーディオfps | 遅延時間ms |
30 | 75 |
10 | 141 |
5 | 251 |
3.考察
30fpsの場合の動作は1/30秒(=約33ms)録音してからネットワークで転送します。ここまでが遅延となりますので、75ms遅延があったということは
録音遅延:約33ms
ネットワーク遅延:約42ms
と言う事になります。同様に他のfpsについてもまとめると次のようになります。
オーディオfps | 遅延時間ms | 録音遅延ms | ネットワーク遅延ms |
30 | 75 | 33 | 42 |
10 | 141 | 100 | 41 |
5 | 251 | 200 | 51 |
以上より今回の測定ではネットワークによる遅延が約40~50ms発生している事が分かります。
また、このネットワークによる遅延は映像転送にも当てはまります。但し、録音遅延に相当する部分が映像転送にはないので通常は映像の方が少し早く再生される事となります。
追記(2009.7.27)
「ファンタジーリモートのレスポンスが悪い」にて遅延を調べたときに最短で10~20msだったことから、ネットワークそのものによる遅延は往復(Client→Sever→Client)で10ms以下のようです。
この事から、音声転送では録音遅延(fps30の場合33ms)とネットワーク遅延(推定10ms以下)のほかに30~40ms程度の遅延が発生している。
この遅延は断定できませんがサーバー側で録音されたデータがファンタジーリモートに通知されるまでの遅延と、クライアント側でバッファにセットしたデータが実際に再生されるまでの遅延によるもの(オーディオデバイスによる遅延)かと思います。
ファンタジーリモート質問★要望★不具合報告・コーナー
個人情報が含まれる場合やディープな内容の場合はメールでお願い致します。
メールアドレスはファンタジーリモートのメニューのファイルにあるAboutを参照して下さい。
【注意事項】
質問にレス(返信)が付いた場合は必ずその結果を報告して下さい。
結果報告は同じ問題を抱えている他の利用者にとって有益な情報となりますのでご協力をお願いいたします。
質問する前に取扱説明書を必ず見て下さい。
取扱説明書の場所はreadme.txtに記載されています。
同じ質問が無いか必ず検索して下さい。
検索サイトで検索すれば大抵の事がわかる時代です。このブログのコメント欄も検索サイトで検索すればでてきますのでうまく活用して下さい。
要望について
何をするための機能なのか、なぜその機能が必要なのか、具体的な使用例の3項目を必ず明記してください。
相手に必要性が伝わらないと始まりませんので上手くアピールして頂ければと思います。
質問、不具合報告の場合は
次の項目と初対面の相手に状況が良くわかるよう説明をお願い致します。
サーバー側OS:
クライアント側OS:
ファンタジーリモートVer:
コーデック名とVer:
ファンタジーリモートと似た仕組みの製品の紹介
サーバーコンピュータをネットワークを介して小さい端末ユニットでリモート操作するシンクライアントと呼ばれる製品です。
キャプチャ、圧縮、ネットワーク、全ての処理をハードウエアで行う辺りがファンタジーリモートとは異なります。
4Gamerで3Dゲームを実際に試した記事が載っています。
動きの激しい部分と、動きの少ない部分で画質を調整するクオリティコントロールにより動きの激しいゲームでも文字周辺の視認性を確保しているなどソフトウエアによるリアルタイム処理では難しい部分をハードウエアで上手く処理されているようです。こう言った部分にまで言及している4gamerの記事はとても参考になります。
なお、同記事によるとVIXEL V200をもってしてもインターネット越しのゲームプレイは現実的ではないとの事です。
インターネット越しにゲームを行う場合のボトルネックはインフラですね。
DisplayLink
パソコンの画像を圧縮してUSBから出力します。出力されたデータはカスタムチップにより元の画像に復元されます。今はUSB接続のモニターに応用され各社から続々とリリースされています。電源不要の小さなタイプから本格的な2ndモニターになる大型の製品まであります。
これはキャプチャと圧縮まではファンタジーリモートと似た感じの処理で、違いは出力がUSBとなっていることと、クライアント側がハードウエアのカスタムチップになっている点です。
DisplayLinkはDirectXに対応していない為ゲーム画面を表示できないようですが、ファンタジーリモートを使ってUSBモニターにゲーム画面を表示する事ができるようです。こちらも興味深い記事です。
MaxiVista
ネットワーク上のパソコンを2ndモニターにできるソフトウエアです。丁度DisplayLinkのLAN版といった感じでしょうか。全てソフトウエアにより実現されているため、仕組みはファンタジーリモートとほぼ同じです。2004年に発売されていると言うのが驚き、そんなに前からこう言ったものが在ったんですね。
ファンタジーリモートのレスポンスが悪い

以下はレスポンスとフレームレートに関する補足です。
ファンタジーリモートの初期設定ではビデオフレームレートを30としています。
これは、1秒間に最大30枚の映像を処理することを意味しており、パソコンとネットワークの性能が十分でそれぞれの処理時間をゼロとみなした場合のレスポンスは約1/30秒(≒0.033秒)となり、マウスカーソルなどを動かした場合にファンタジーリモート上に表示が反映されるまで最大0.033秒待たされることとなります。
これに対し、一般的なパソコンのフレームレート(リフレッシュレート)は60~75でありレスポンスは0.016~0.013秒と、ファンタジーリモートの初期値と比べ2倍以上早くその差によりファンタジーリモートのレスポンスが悪く感じる場合があります。
なお、実際は処理時間をゼロとは出来ないので私の環境では次のようになりました。
フレームレート | レスポンス |
30fps | 0.05~0.06秒 |
60fps | 0.02~0.04秒 |
100fps | 0.01~0.02秒 |
ファンタジーリモートのビデオと入力操作のフレームレートをそれぞれ30,60,100とした時のマウスカーソルの反応速度をアマレココにより0.01秒単位で計測しました。この結果からフレームレートを上げることでレスポンスが改善されることが判ります。
ただし、フレームレートを上げるとそれだけ他のアプリケーションの動作に影響するため、ゲームや動画を扱う場合はそのあたりも踏まえて調整する必要があります。
例えば最大60フレームまで処理できるパソコンでファンタジーリモートを60フレームとしてしまうと他のアプリケーションの動作が出来なくなるので、半分の30フレームに設定し、ファンタジーリモートと他のアプリケーションで半分ずつパソコンの処理能力を分け合う感じです。
この様にファンタジーリモートのフレームレートはリミッターとしての役割も担っています。
ファンタジーリモートとゲームについて
ゲーム名 | 備考 |
ファンタジーアースゼロ | FEZの方のマウス感度を調整すれば、問題ないかなと思います。 |
Master of Epic | ファンタジーリモートのクライアント設定で、「右クリック時のカーソル移動を細かくする」をON。でいけると思います。 |
ラグナロク オンライン | マウス、キーボード共に使えませんでした。 |
すかっとゴルフ パンヤ | 画像が表示されない。プラグインの「DirectDrawSurface Desktop Capture」を使えば画像は表示できる。但し、マウスとキーボードは使えない。 |
※但し、どのゲームも本格的なプレーは行っていません。