Atom330でHDキャプチャ その6
【録画テスト】
OS | Windows7 x86 評価版 |
チップセット | Intel 945GC + ICH7Intel 945GC + ICH7 (XC Cube LE211 Premium) |
CPU | 45nm Intel Atom プロセッサー 330、 Dual Core、 1.6GHz、 FSB 533 |
メモリ | DDR2-533MHz、シングルチャンネル、2GB |
録画専用HDD | WD Caviar Green (WD15EARS) 1.5TB、回転数不明(IntelliPower)、キャッシュ64MB、パーテーションを切って外周1TBの領域を使用 |
キャプチャーソフト | アマレコTV Ver1.01b |
ビデオコーデック | AMV2MT Ver2.20g、R2、エンコードスレッド2 |
キャプチャデバイス | Intensity Pro Driver3.2 MonsterX-i Driver1.1.5.0 |
キャプチャソース | D3(1920*1080、29.97fps、YUY2、映像コンポーネント)、CS放送 Intensity Proはアナログ音声入力、MonsterX-iは光音声入力を使用 |
その他 | HWデインターレース、VMR7オーバーレイでプレビュー |
【HDD書き込みテスト】

※D3(1920*1080、29.97fps、YUY2またはHDYC)をAMV2MTのR2可逆で録画すると秒間約40~65MBの書き込みが必用となります。
【結果】
Intensity Pro | MonsterX-i | |
録画時間 | 7時間42分01秒 | 6時間13分22秒 |
ファイルサイズ | 999,551MB (36.0MB/s) ※1M=1024*1024Byte | 999,573MB(44.6MB/s) |
平均エンコード時間 | 16.239ms | 17.605ms |
フレーム数 | 830,772フレーム | 671,347フレーム |
総ドロップ数 | 0フレーム(Drp=0, (+)0, (-)0) | 0フレーム(Drp=0, (+)0, (-)0) |
アマレコTVの修正によりドロップフレームは発生しなくなりました。ただしMonsterX-iに関しては録画中に別の作業をするとドロップフレームが発生します。録画中はインターネットエクスプローラーを起動したり、スクロールバーを操作する程度でもドロップします。
Intensity Proに関しては録画中に軽作業可能をしてもドロップしません。
結論としてはAtom330でもIntensity ProであればD3、D4(1280*720,59.94fps,HDYC)共に可逆圧縮しながら実用的な録画およびプレビューを実現できると言う事が解りました。
Atom330でHDキャプチャ その5
今回はAtom330でAMVビデオコーデックのベンチマークテストを行いました。1280*720のYUY2画像を入力しYUY2のまま可逆圧縮した場合にAtomのマルチコアやハイパースレッドテクノロジ(HTT)の効果を調べます。
基本的な測定方法は以前に行ったコーデックのベンチマークテストと同じです。
YUY2の動画をYUY2のまま可逆圧縮
Intel Atom330
動きの激しい動画(YUY2)
コーデック | Enc (ms) | Dec (ms) | 圧縮 率(%) | 補足 |
AMV2MT:R2(1) | 10.90 | 8.75 | 47.7 | CPUは指定せず1スレッドで処理。 |
AMV2MT:R2(2) | 6.74 | 5.06 | 47.7 | 〃 2スレッドで処理。 最も万能で使いやすい設定。 |
AMV2MT:R2(3) | 8.73 | 6.06 | 47.7 | 〃 3スレッドで処理。 HTTの効果を期待してスレッド数を増やしても CPUを指定しないとパフォーマンスは低下する。 |
AMV2MT:R2(4) | 6.89 | 5.04 | 47.7 | 〃 4スレッドで処理。 |
AMV2MT:R2(CPU0+CPU1) | 6.77 | 5.04 | 47.7 | カスタム設定にしてCPU0とCPU1を使って処理。 CPUを指定せず2スレッドで処理する場合と同じ結果。 |
AMV2MT:R2(CPU0+CPU2) | 6.75 | 5.04 | 47.7 | カスタム設定にしてCPU0とCPU2を使って処理。 |
AMV2MT:R2(CPU0+1+2+3) | 5.91 | 4.72 | 47.7 | カスタム設定にしてCPU0~3のそれぞれを使って処理。 CPUを指定する事でHTTの効果を 少しだけ得られる。 |
※Enc:エンコード時間、圧縮処理にかかった時間を示す。
※Dec:デコード時間、復元処理にかかった時間を示す。
※圧縮率:未圧縮の何パーセントに縮まったかを示す。
以前に行ったIntel Celeron420の結果
コーデック | Enc (ms) | Dec (ms) | 圧縮 率(%) | 補足 |
AMV2MT:R2(1) | 5.31 | 5.89 | 47.7 | CPUは指定せず1スレッドで処理。 |
Atom330とCeleron420を比較すると、Atom330の方がコア数やHTTにより有利になると思っていましたが、結果はCeleron420の方が1コア1スレッドでも高速な結果となりました。
なお、AMVビデオコーデックはハイパースレッドテクノロジを想定して設計されていないため、HTTの効果は殆ど得られないことも解りました。
付録測定条件
タイトル | Mystery of the Nile |
情報 | 1280*720、2082frames、1分26秒、3,837,598,360Byte |
備考 | AviUtlを使ってYUY2未圧縮に変換 |
PC1 Celeron | PC2 Atom | |
CPU | Intel Celeron 420 (Conroe-L) 1.6GHz Socket 775LGA | Intel Atom330 (2core,HTT) 1.6GHz |
Chipset | i945G/GZ | Intel 945GC + ICH7 |
Memory | DDR2-800, 1GB (single) read=3.3GB/s write=1.2GB/s | DDR2-533, 2GB(single) |
OS | Windows2000 Pro SP4 | Windows7 x86 Ultimate |
補足 | デスクトップPC | ミニキューブ |
パソコン壊れた
OSの再インストールも途中で止まったり突然リセットがかかったりで最後まで出来ない状態です。
結局メモリの故障である事が解りメモリを交換する事で復旧しましたが、また壊れるとアレなので録画テストの方はちょっと先送りします(先に他のテストをやってから最後に録画テストをします)。
なお、アマレコTV側のドロップフレーム要因を修正してからは、Intensity Proで9時間録画してドロップ0、MonsterX-iに関しては3時間のところで例のフリーズで止まってしまいましたが、3時間の時点ではドロップ0でした。8時間で12フレームのドロップが発生していた事を考えると、MonsterX-iに対しても効果があったッポイです(と言うかアマレコTV側の問題だったんだね)。ただし、MonsterX-iでは録画中に他の作業(ウインドウを動かす程度でも)をするとドロップが発生するのは変わらずなので実用的かと言われると微妙です。
低スペックのパソコンでHDキャプチャをするならIntensityの方が安定しそうですね。
OSを再インストールして解ったんですが、オーディオキャプチャデバイスが無い環境だとアマレコTVが起動して直ぐに終了してしまいます(メッセージ等も表示されません)。
WindowsXPであればサウンドカードが何かしらのキャプチャデバイスを持っているので問題とはなりにくいですが、Windows7だとオーディオ入力端子にコネクタが接続されていないとキャプチャデバイスとして認識されないため、Win7とMonsterX-iのようなケースではオーディオキャプチャデバイスが一切存在しない状況となりアマレコTVが起動しません。
次のバージョンで修正しますが、それまではライン入力やマイク入力に何かしら接続して対処して下さい。
Atom330でHDキャプチャ その4
結果は10時間ちょっと録画して2フレームのドロップでした。
最後の方は運が良かったのかHDDへの書き込みが間に合わなくなるケースもなく良好な結果です。
また、MonsterX-iの様に「録画中にエクスプローラーなどを起動するとドロップする」と言ったことも無く、録画中にIEを起動して多少ブラウジングしてもドロップは発生しませんでした。
ただし、2フレームのドロップ要因をレポートファイルを使って調べたところ、Intensity Proのキャプチャデバイスの方ではドロップは起こっておらず、どうもアマレコTV側の不具合でドロップが発生しているようなので、ちょこっと修正してもう一度Intensity Proでテストをやり直しています。
今のところ6時間が経過してドロップは0と言った状況ですが、もしこのままドロップが発生しないようなら、また一つ録画性能が向上する事になります。
もしかしたら、この修正によってMonsterX-iのドロップも軽減できるかもしれないので、Intensity Proのテストが終わったらMonsterX-iの方でも追試をしたいと思います。
Atom330でHDキャプチャ その3
ケースの加工が終わったので、今度は録画に使うHDDのテストをHD Tuneで行いました。
【HDDテスト】
OS | Windows7 x86 評価版 |
HDD | WD Caviar Green (WD15EARS) 1.5TB、回転数不明(IntelliPower)、キャッシュ64MB |
書き込みテスト

読み込みテスト(こっちはあまり関係ないけど)

D3(1920*1080、29.97fps、YUY2またはHDYC)をAMV2MTのR2可逆で録画すると秒間約40~65MBの書き込みが必用となります。
HD Tuneの書き込みテストの結果を見ると、外周から80%程度の範囲であれば65MB以上の書き込み速度を確保できるため安定した結果が得られそうですね。また、内周の20%では最悪のケースが重なるとHDDを原因としたドロップが生じる可能性があります。
【録画テスト】
OS | Windows7 x86 評価版 |
チップセット | Intel 945GC + ICH7Intel 945GC + ICH7 (XC Cube LE211 Premium) |
CPU | 45nm Intel Atom プロセッサー 330、 1.6GHz、 FSB 533 |
メモリ | DDR2-533MHz、シングルチャンネル、2GB |
録画専用HDD | WD Caviar Green (WD15EARS) 1.5TB、回転数不明(IntelliPower)、キャッシュ64MB |
キャプチャーソフト | アマレコTV Ver1.01 |
ビデオコーデック | AMV2MT Ver2.20g、R2、エンコードスレッド2 |
キャプチャデバイス | MonsterX-i Driver1.1.5.0 |
キャプチャソース | D3(1920*1080、29.97fps、YUY2、映像コンポーネント、音声光)、CS放送 |
その他 | HWデインターレース、VMR7オーバーレイでプレビュー |
【結果】
録画時間 | 8時間15分54秒 |
ファイルサイズ | 1,245,627MB (41.8MB/s) ※1M=1024*1024Byte |
平均エンコード時間 | 16.140ms |
フレーム数 | 891690フレーム |
総ドロップ数 | 36フレーム(実質12フレーム) |
【備考】
録画中は何もできない。エクスプローラーを開いただけでドロップフレームが生じる。
録画中のタスクマネージャの様子

Atom330でHDキャプチャ その2
ハンドニブラと言う工具でガシガシ削っていき、切り口を金ヤスリで仕上げて適当にサビ止めを塗ったら完了です。

ブレークアウトケーブルはロープロファイルのカードを固定するフレームが干渉して利用できませんが、HDMI端子は使えるようになったのでフレームの加工はここまでにしました。
一方、MonsterX-iの場合はこの段階で一通りの端子が使えるようになります。
但し、D端子のコネクタがそのままでは刺さらないので干渉すす部分をカットしました。カットした部分は絶縁テープで保護して完了。

アマレコTV モンスター
主な変更点は次の通り
(1) Intensity ProのHDMI音声へ対応。
(2) MonsterX-iへ対応。
(3) プレビューにオーバーレイを使うかどうかの設定を追加。
MonsterXを使うにはデバイスを次のように設定して下さい。
VIDEO CAPTURE DEVICE: Monster-X BDA Analog Capture Secondary
AUDIO CAPTURE DEVICE: Monster-X BDA Analog Capture Secondary
DRIVER VERSION : 1.1.5.0

(1)「クロックを使う」をON。
(2)ビデオキャプチャデバイスで「Monster-X BDA Analog Capture Secondary」を選択。
(3)入力で「Composite」を選択。
(4)フォーマットを選択。D1の場合は規定のフォーマットが無いのでD2のものを選んでから、テキストボックスのfpsを29.97に書き換える。映像ソースが30や60fpsの場合も規定のフォーマットが無いので同様に書き換えて下さい。この設定は録画のフレームレートの基準になりますので正確に設定して下さい。
(5)MonsterX搭載のデジタル入力を使う場合はオーディオキャプチャデバイスで「Monster-X BDA Analog Capture Secondary」(ビデオと同じもの)を選択します。それ以外のMonsterX系のデバイスを選択すると正常に動作しません。
※TVのチャンネルは適当でOK。
※解像度の自動取得、オーディオ入力切替には未対応です。
※設定がちゃんとできるまではアマレコTVやOSが終了できなくなることがあります。何度もパソコンをリセットしながら頑張って設定して下さい。設定が済めばそれなりに安定すると思います。
※アマレコTVではマウスのホイール操作に「チャンネル・入力切替」が割り当てられているので、誤操作によりコンポジット以外に切り替わってしまう可能性があります。心配な人は全般のマウスの設定を変更して下さい。
話は変わって、Intel AtomプロセッサにてAMVコーデックを使ったらどの程度の事が出来るのか試すべくAOPENのXC Cube LE211 Premiumというのを手に入れました。ロープロファイルながらPCIEx1が使えるため規格上はIntensityProやMonsterXを扱う事ができます。但し、CPUが非力なためHDキャプチャが何処までできるか・・・
CPUのAtom330(1.6GHz)は非力と言ってもDualCoreで且つハイパースレッドにも対応しているため論理プロセッサは4つあり上手くタスク管理できればそれなりに行けるかもしれません。
以前、他の方のブログでAtom230+MonsterX 720pにてAMV3のs0なら行けると言うのを拝見したことがありますので、最低限の動作はするのかなと思われますが、s0は圧縮処理を行っていないため私の方では圧縮処理を行った場合に何処までいけるのか調べていきたいと思います。

(左上)PCIEx1、(右上、下)ロープロファイルのフレームにIntensityProが収まらない
ケースがロープロファイルなのでそのままではIntensityProが収まりません。という事でフレームを加工するところから始める事になります。ちなみにMonsterX-iであれば加工しなくてもギリギリ収まるけれど、その場合は光端子がフレームに隠れてしまい使えません。
アマレコTV タイムスタンプが変?
アマレコTVでは録画開始時に映像と音声のタイムスタンプを確認して差を調整するようにしています。録画時間より長いビデオファイルが作成される場合や、再生できないビデオファイルが作成されるケースの原因は音声のタイムスタンプの値が異常なためにこの調整が働いてしまうからです。
この調整はそれほど重要ではないので、録画開始時にタイムスタンプを使った調整をしないようにするバージョンを用意しました。
http://amamaman.hp.infoseek.co.jp/download/amarectv100b.lzh
設定画面の高度な設定の録画設定にある「録画開始時にタイムスタンプを使って映像と音声のタイミングを合わせる」をOFFにするとタイムスタンプを使わなくなるのでコレラの問題が解消されると思います。
ただし、この設定がOFFの場合は動画の最初から最後まで一定量の音ズレが生じる場合があります。
その場合はこの設定はONにして、HDMIの音声は使わずアナログRCAで音声をキャプチャするようにするか、Inetnsityのドライバが3.4の場合に異常が確認されていますので、他のバージョンに変えてみてください。
2.1では異常は見られなかったとの報告も頂いていますので、Intensityのドライバーを変える事で改善されるかもしれません。
アマレコTV 1.00a公開
(1)録画フレームレートが正しく反映されない場合があるのを修正。
(2)「録画停止後にフォルダを開く」が使えない不具合を修正。
(3)設定画面のレイアウトを調整。
録画フレームレートはキャプチャデバイス60fps、録画フレームレート60fpsとすると30fpsで録画されてしまうのを修正しました。
それから、取説をホームページの方にまとめましたので、以降はホームページの取説を見て頂けますでしょうか。
http://amamaman.hp.infoseek.co.jp/amarectv/manual.htm