SC-500N1/DVI その9 新ドライバ1.1.0.102.3 音ドロップ改善
http://www.micomsoft.co.jp/sc-500n1_monitor.htm
いろいろと変更点がありますが私のほうで確認できる部分は次の1点のみです。
・音声のドロップ問題を改善した。
「音声のドロップ」と言うのはアマレコTVで音声をプレビューした場合にプチプチと目立つノイズになるため結構厳しい不具合です。
アマレコTV以外(Video Keeperなど)であれば再生用のバッファを大目にとっているのでドロップしてもノイズは目立ちにくいのですが、目立たないだけでドロップは同じように起こっています。耳のいい人だとやはり気になる部分ではないでしょうか。また、録画した場合に音声データが不足することになりますのでビデオキャプチャソフトによっては音ズレしてしまう可能もあります。
今回のアップデートでこれが改善されたとのことですので、早速ログを取りながら2時間ほどゲームを遊んでみました。
最初の5分ほどはノイズが生じていないか耳を澄ましていましたが、ノイズらしきものは聴き取れません。その後はゲームに没頭してしまったので何とも言えませんが、2時間のあいだ一度もノイズに気がつく事はなかったです。最後に2時間分のログを見てみましたが、ドロップした形跡はなくしっかり改善されたと見てよさそうです。
あとは、映像のほうも同じくドロップしているようなのでそこも改善されると良いですね。
一般販売も決定したようで順調に仕上がってきているな~と感じました。
アマレコTV Ver2.10公開
(1) プリセット機能を強化(プリセットファイル、個別アスペクト比の指定、プリセットの無効化)。
(2) フィルター処理後の画像を録画できるようになった。
(3) 90°単位で画面を回転する画面回転機能を追加。
(4) 720x240pなどの画像を縦に拡大するダブラー機能を追加。
(5) SC-500N1/DVIの240p用の色ズレ補正機能を追加。
(6) プレビューのドロップ判定を変更。
(7) MonsterX-i系キャプチャデバイスのプレビューパフォーマンス向上。
(8) 高度な設定「マウスカーソル非表示」を廃止。
(9) 保存先にルートディレクトリを指定した場合に保存できないのを修正。
※ AMVビデオコーデック Ver3.00h以上が必要になります。まだの人はあわせてアップデートして下さい。
また、WindowsXPの人はサービスパック3が必要になります。
■プレビューのドロップ判定を変更
IntensityProでタイムスタンプが正常に機能していない(=クオリティコントロールが機能しない)人が一部いるようなのでタイムスタンプを使わない方法に変えました。
■MonsterX-i系キャプチャデバイスのプレビューパフォーマンス向上
ビデオレンダラーからバッファを受け取る際にやたら待たされる(4~10ms程度)ことがわかったので、またされない仕組みに変えました。
なおIntensityProの場合はもともと待たされないのでパフォーマンスの向上はありません。
アマレコTVの各バージョンによるプレビューパフォーマンスの違い

Ver1.13はプレビューの負荷によりキャプチャーレートが低下(ドロップ)しています。
Ver2.00aはクオリティコントロールによりプレビューレートを押さえキャプチャレートを維持しています。
Ver2.10ではプレビューのパフォーマンスが向上したためキャプチャーレートを維持しつつフルスペックでプレビューできています。
そのほかの詳細はこちらの記事を見てください。
ダウンロードはホームページでできます。
追記2011.5.6:早速不具合が見つかったので修正
アマレコTV Ver2.10a公開
【更新内容】
(1) MonsterX-iで画面回転するとエラー落ちするのを修正。
追記2011.5.8:さらに不具合が見つかったので修正
アマレコTV Ver2.10b公開
【更新内容】
(1) EVRでHWデインターレースを使う場合に、プレビューでドロップフレームが生じるとエラー落ちするのを修正。
アマレコTV Ver2.10概要
1.ライブ機能
2.録画設定 デインターレース後の画像を録画
3.高度な設定 SC500の擬似NTSC用色ズレ補正
4.プレビュー設定
5.プリセット設定
6.プリセットファイル
1.ライブ機能
ライブ機能自体に変更はありません。ダブラーや画面回転がそのまま反映されます。

2.録画設定 デインターレース後の画像を録画
今回から録画設定で「フィルターなし」と「フィルターあり」を選択できるようになります。

フィルターなしは既存の録画方式でキャプチャした画像をそのまま録画しますので効率良く処理できます。一方、フィルターありはデインターレースやダブラー、画面回転等の処理をした後の画像を録画します。

以前のバージョンにあった簡易デインターレースとは異なりプレビューと同じデインターレース処理が適用されます。そのため高度なデインターレース処理が可能です。しかしフレームレートも2倍になり録画に必用なPCスペックが上がる場合も出てくることに注意してください(必要に応じて録画設定のフレームレートの目安を調整すること)。
3.高度な設定 SC500の擬似NTSC用色ズレ補正
どうもズレのパターンが一定ではないようなので「Type-R」と「Type-C」の2種類から選ぶように変えました。

Type-RはRGB用、Type-Cはコンポーネント用として用意しましたが、入力端子にかかわらず両方試して良い方を使ってください。 詳細はこちら
ズレのパターンはゲーム機やSC500のドライバーバージョンによって変わってくると思いますが、SC500 Driver Ver1.1.101.1にてプレステ1のゲームをした場合を基準にしています。なんとなくType-Cを使うケースが多そうです。
4.プレビュー設定

クロッピングのユーザーインターフェイスを省略しクロップツール、画面回転とダブラーを追加しました。
■クロップツール
「クロップツール」ボタンを押すとクロップ設定用の小さい画面が表示されます。

大きな設定画面が非表示になるので設定しやすくなると思います。
■画面回転
画像を90°単位で回転します。縦スクロールのゲームなどで利用します。
無効は回転せずそのまま表示します。左90°と右90°、180°はそれぞれ指定の向きに画像を回転させます。
※ HWデインターレースの場合、画面回転は無効になります。
■ダブラー
画像を縦方向へ2倍に拡大します。擬似NTSCをプログレッシブでキャプチャする場合に使います。
「自動」は画像サイズおよびフレームレートから必要に応じて自動で適用しますので通常は自動に設定しておいて下さい。
どうしてもダブラーを使いたい、もしくはどうしてもダブラーを使いたくないと言うときは自動以外を選択して下さい。
※ HWデインターレースの場合、ダブラーは無効になります。
ラインダブラーと呼んでいた機能ですがラインダブラーと言うとip変換を伴うのが一般的らしいので単にダブラーと呼ぶことにしました。
(アマレコTVでのip変換はデインターレースが担当します。擬似NTSCをインターレースでキャプチャする場合はデインターレースのレトロモードを使ってください。)

■ステータスバー
メイン画面下方のステータスバーに新しく増えた設定項目の状態が表示されます。

設定項目 | 表示内容 | 説明 |
画面回転 | L90 | 画像を左に90°回転し表示しています |
R90 | 画像を右に90°回転し表示しています | |
R180 | 画像を180°回転し表示しています | |
ダブラー | dbl | 画面を縦へ2倍に拡大し表示しています |
SC500用色ズレ補正 | adj | 色ズレを補正し表示しています |
5.プリセット設定

■メニュー
今回追加された機能の多くはメニューで設定します。「メニュー」ボタンを押すかプリセット画面の空きスペースで右クリックすると表示されます。


メニューの隣にある「OK」ボタンを押すと設定を保存した後そのプリセットを使ってプレビューを開始します。
■特殊アスペクト比

今まで特別な比率を使う場合グラフ2(プレビュー)の指定値を利用していましたが、今回からアスペクト比のコンボボックスに直接比率を入力できるようになりました。
これによりプリセット毎に異なる特殊アスペクト比を設定することが出来ます。例えばプリセット1は3:2、プリセット2は5:4と言った事が可能です。
6.プリセットファイル

アスタリスク‘*’で始まるのは必須項目です。アスタリスクのない項目は削除しても構いません。
削除した項目はプリセットファイルを読込んでも設定を変更しません。例えばアイコン部分を削除すると、アイコンは変えずに他の設定だけを変更するプリセットファイルになります。
プリセットファイルを公開するときは必須項目とメモのみの公開を推奨します。特殊アスペクト比とアイコンはどうしても必用な場合に加えるようにしましょう。
■プリセットファイル例
プリセットファイルの利用例としてMonsterX-i用のプリセットを掲載します。
MonsterX-iには音声入力としてRCAのアナログ音声入力とS/PDIFのデジタル音声入力の2系統がありますが、どちらを使うか明示的に設定しないと音が出ない場合がでてきます。これはアマレコTVのヘルプにも書いてあることですがなかなか周知されない部分でもあります。
そこでアナログ音声を入力する場合のプリセットやデジタル音声を入力するプリセットのようにプリセットファイルを公開することでこのあたりもカバーできるのではないかなと思っています。
MonsterX-iでアナログ音声入力を使いD1キャプチャする場合のプリセットファイル |
[PRESET] *pcVersion="AmaRecTV Ver2.10 Preset file" *pcName="MonstorX D1 RCA" *iUseClock.200=1 *pcDevice="Monster-X BDA Analog Capture Secondary" *pcCrossbar="Composite" *pcCrossbarAudio="Line(2)" *pcTuner="(選択しない)" *pcFormat="*w= 720, h= 480, fps=29.97, fcc=YUY2, bit=16" *pcDeviceAudio="Monster-X BDA Analog Capture Secondary" *pcAudioInput="(選択しない)" *pcFormatAudio="*sample=48000, bit=16, ch= 2" *pcCrop="t=0, b=0, l=0, r=0" *iAspect=0 *iFilter.113=0 *iFunc.113=1 *iRotate=0 *iDoubler=0 pcMemo="MonstorX-i Drv1.1.5.0 D端子+RCA 720x480i 29.97 YUY2 WinXP 2011.5.2 ※アナログ音声入力" |
MonsterX-iでデジタル音声入力を使いD1キャプチャする場合のプリセットファイル |
[PRESET] *pcVersion="AmaRecTV Ver2.10 Preset file" *pcName="MonstorX D1 S/PDIF" *iUseClock.200=1 *pcDevice="Monster-X BDA Analog Capture Secondary" *pcCrossbar="Composite" *pcCrossbarAudio="Line" *pcTuner="(選択しない)" *pcFormat="*w= 720, h= 480, fps=29.97, fcc=YUY2, bit=16" *pcDeviceAudio="Monster-X BDA Analog Capture Secondary" *pcAudioInput="(選択しない)" *pcFormatAudio="*sample=48000, bit=16, ch= 2" *pcCrop="t=0, b=0, l=0, r=0" *iAspect=0 *iFilter.113=0 *iFunc.113=1 *iRotate=0 *iDoubler=0 pcMemo="MonstorX-i Drv1.1.5.0 D端子+S/PDIF 720x480i 29.97 YUY2 WinXP 2011.5.2 ※デジタル音声入力" |
あとは、ヘルプを作りながら動作確認をしますので公開は週末になると思います。
もうしばらくお待ちください。