SC-500N1/DVI その14 二枚挿し
(マイコンソフトによると最大4枚まで同時利用できるようになっているとのことです。但し、複数同時利用はPCへの負担が大きいため動作保障できるのは2枚までとなっています。)
導入写真(1枚目をPCIEx1写真下側、2枚目をPCIEx4写真上側に接続)

OS | Windows7 x64 Professional SP1 |
CPU | Intel(R) Core(TM) i5-3470S CPU @ 2.90GHz |
MB | ASRock H77 Pro4-M |
MEMORY | DDR3 1600 8GB(4GBx2 Dual Cannel) |
VGA | Intel(R) HD Graphics(On board) |
Capture Card | SC500N1/DVI Driver Version1.1.0.108.0, 2011.08.09 |
Capture Software | AmaRecTV Ver2.20b Ver2.20c |
※ VGAはオンボード、拡張カードはSC500のみ
※ 1枚目をPCIEx1、2枚目をPCIEx4に接続
※ 1枚目にPlayStation3をコンポーネントケーブルで接続(720p)
※ 2枚目にPlayStation2をRGBケーブルとXSYNC-1で接続(480i)
※ アマレコTVはフォルダを2つ用意し別々に設定を保存できるようにする。
デバイスマネージャ

アマレコTV設定

アマレコTV上では1枚目と2枚目のデバイス名の後にそれぞれ“(#01)”、“(#02)”と付くので2枚のSC500を区別できます。
プレビューの様子

導入時のメモ
最初にPCIEx1のスロットに1枚だけ挿して正常に使えることを確認。
次に2枚目をPCIEx4のスロットへ挿してパソコンを起動。するとデバイスマネージャに1枚目しか表示されず(不明なデバイスも無し)2枚目を使うことができない。
仕方ないのでOSを再起動したところ自動的にドライバがインストールされデバイスマネージャに2枚とも表示されました。
しかし、アマレコTVでプレビューしようとすると1枚目は問題ないが2枚目は「接続に必要な中間フィルターがみつからない」となりプレビューできず。もう一度OSを再起動。
恐らくこのときデバイス名が変わり、最初に挿した(PCIEx1)のが#02、後から挿した(PCIEx4)のが#01に入れ替わり、両方ともプレビューできるようになりました。
二枚挿しの注意点としてマイコンソフトの製品ページのQ&A に次のことが書かれています。
Q.SC-500N1/DVIの 2枚同時接続時の相性に関して |
A.ご利用のパソコンの機種や接続するPCI Expressスロットによっては、「SC-500N1/DVI」を2枚同時接続した際、SC-500N1/DVI(1枚)がデバイスマネージャで認識されない場合があります。これは、2枚のキャプチャーカードを同じブリッジチップに接続した場合に発生しやすくなり、パソコンの起動時に発生する場合があります。この様な症状が発生する場合は、 SC-500N1/DVI(1枚目) => North Bridge(グラフィックカードなどを接続するPCI Expressx16などのスロット)に接続。 SC-500N1/DVI(2枚目) => South Bridge(Expressx x1[South Bridgeに接続のスロット])に接続。 の様に別々のブリッジチップに接続してみてください。 各チップセットのブロック図などはマザーボードの取扱説明書やIntel社のWebページなどでご確認ください。(なおH61チップセットのパソコンに関しては、これらの対策は必ずしも有効ではなく、問題が改善されない場合があります。) この症状はパソコンの起動時に発生する場合が多く、Windowsの操作でパソコンを再起動(リブート)すると改善します。 ※この症状はSC-500N1/DVIと法人向けモデルSC-510N1/AVSを組み合わせて使用した場合も対象となります。 |
あと、二枚挿しとは関係ありませんがBIOSで省電力設定に関する部分を一通り無効にすると無用のトラブルを回避できます。

AMVビデオコーデックFAQ
A.通常S2設定は可逆圧縮、S3設定は非可逆圧縮なのでS3の方が画質が悪くなる分ファイルサイズを小さくすることができます。
しかし、動きが少ない映像など特殊な条件下では、S2の方がファイルサイズを小さくできる場合があります。
あくまで特殊な条件下での話ですので、一般的にはS2よりS3の方がファイルサイズを小さくできると言う認識で大丈夫です。 また、AMV2MTビデオコーデックでも同じ傾向があります。
詳しく書くと、S2には圧縮パターンが4種類ありどのパターンを使ったかを記録するのに2bitで足りるのに対し、S3は圧縮パターンが6種類となりこの部分に3bit必要な為です。
S3の方が圧縮パターンが多いのでより複雑な映像に対応できることになりますが、動きの少ない映像の場合は4パターンでも足りるケースが増えるためS3の強みが発揮されず、逆転現象が起こります。
さらに言うとS1は圧縮パターンが2種類(1bit)なのでさらにファイルサイズを小さくできる可能性があります。
また、S4の場合は6パターン(3bit)となりますが、二次圧縮(一度圧縮したデータをもう一度圧縮する)を行うためS1~S3のどれよりも小さくすることができます。
下表はアマレココを使って、真っ白で動きのない画面を録画したときのファイルサイズです。
S4がもっともファイルサイズを小さくでき、以下S1、S2、S3の順となっています。S2とS3は僅差ですね。
設定 | フレーム数 | ファイルサイズ | S0無圧縮に 対する割合 |
S0 | 293frame | 33,773,568バイト | 100% |
S1 | 292frame | 1,568,768バイト | 約4.6% |
S2 | 292frame | 2,717,696バイト | 約8.0% |
S3 | 292frame | 2,926,592バイト | 約8.6% |
S4 | 293frame | 1,013,760バイト | 約2.9% |
アマレコTV FAQ
A.HDD(ハード・ディスク・ドライブ)には寿命があり、根拠は不明ですが昔から同じ場所に対する書き換え回数が100万回と言われています。普通にパソコンを使う分には同じ場所に100万回も書き換えを行うケースは考えにくいので十分な寿命(壊れるとしたら書き換え回数が原因ではなくモーターや制御基板のトラブル)といえますが、アマレコTVのリプレイ機能の保存バッファにRAMディスク(HDD)を指定すると同じ場所に何度も書き換えを行うため書き換え回数の寿命に達する可能性が出てきます。
例えば、バッファサイズを1024MB、記録時間重視、D4(1280x720 60p)の設定でリプレイ機能を使うと、約36秒でリングバッファを一周するので36秒に一回同じバッファを書き換えます。これは、HDDをバッファに指定していた場合36秒に一回同じ場所を書き換えることになり、単純に計算すると約416日間休み無く使い続けると100万回に達します。
36秒 x 100万回 = 36,000,000秒 (約416日)
実際はHDDをバッファにした場合は1024MBより多く設定すると思いますので、例えばバッファサイズを10倍(10240MB)にしたら寿命に達するのも10倍の4160日となり、まず寿命を意識する必要は無いでしょう。
しかし、SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)の場合は注意が必要です。こちらも根拠はありませんがHDDより寿命が短く約10万回と言う説があり、上記設定にて約41日間ですので寿命に達っする可能性が出てきます。どんなものか試しに使う程度であれば問題ありませんが、本格的な運用をSSDで行うことは避けるべきかと思います。
まとめると、リプレイ機能のバッファは読み書きの早さ、書き換え回数の点からシステムメモリまたはRAMディスクを使うことが望ましい。
バッファにHDDを使う場合は、できるだけバッファサイズを多くし、また、圧縮タイプを記録時間重視に設定することで同じ場所への書き換え回数を減らすといいでしょう。
バッファにSSDを使うのは書き換え回数の観点から避けた方がいいです。
Q.アマレコTVがうまく動かないときは
A.「映像が映らない」、「映像が乱れる」、「音が出ない」等の症状の場合は、アマレコTVの設定を見直す前に、キャプチャカード付属のキャプチャソフトにて正常に映像と音声がプレビューできることを確認しましょう。
これらの症状はゲーム機側の設定、ケーブルの断線、接触不良、キャプチャカードの故障、ドライバーの不具合である可能性が高いです。アマレコTVの設定をいくら弄っても改善されないので、真っ先にキャプチャカード付属のキャプチャソフトにて動作確認するようにしましょう。
ニコニコ動画の生放送等でこれらの症状で困っていますと言う人がいたら、まずは「アマレコTVを終了してから、
キャプチャカード付属のキャプチャソフトを起動し正常に使えますか?」とか、「PCを再起動してみてください」とアドバイスできたらいいと思います。
Q.USBマイク等のUSB製品をはずしたときは
A.アマレコTVのミキサー機能でUSBマイク等のUSB製品を使っていた場合、そのUSB製品を取り外すとアマレコTVが使えなくなります。アマレコTVの設定から取り外したUSB製品を使わないように設定しましょう。