アマレコTV用 デインターレースフィルタ Ver2.20d ベータ版
GV-USB2やSD-USB2CAP4などのビデオキャプチャカードをWindows7のEVRで使う場合にプレビューの表示を滑らかにします。
GV-USB2やSD-USB2CAP4はキャプチャしたデータをキャプチャソフトへ渡す処理のタイミングが不安定です。これらは秒間30枚のデータをキャプチャソフトへ渡すので33ms間隔でデータを渡して欲しいところですが、実際はGV-USB2で約64ms、SD-USB2CAP4で約40msと33msより遅いタイミングでデータが渡されることがあります。これが1秒の間に複数回起こるため滑らかなプレビュー表示の妨げとなっています(詳細はこちら)。
オーバーレイレンダラーを使えばレンダラーの特性により再度タイミングがとられ滑らかなプレビュー表示となることが多いですが、EVRの場合はそういった特性が無いため(表示タイミングがばらばらな)カクカクした動きのプレビューとなってしまいます。
このフィルターはビデオキャプチャカードから受け取った(タイミングがばらばらな)データを一定の間隔でレンダラーに送るようにします。
これによりタイミング調整を行わないEVRでも滑らかな動きのプレビューとなります。
■使い方
アマレコTV Ver2.20cのAmDeinterlace.axファイルを差し替えてください。
※ 現在はベータ版です多少の問題は自力で対処できる方のみご利用下さい。
ダウンロード
AMVビデオコーデックのこと
注目したいのがAMV2MT:Y4(非可逆)です。Y4では二次圧縮をするのでその分処理は遅くなりますが、それでも今回の結果では他のコーデックより早く処理できています。
開発当初は二次圧縮までやるとHuffyuvより遅くなるためY4以外へは適用しませんでしたが、現状ならY2やY3へ二次圧縮を適用し圧縮効果を高める価値はあるのかなと思います。
また、フレーム間圧縮とフレーム内圧縮のどちらで処理するかを現在はフレーム単位で決めていますが、Ver2.11aまでは画素単位(処理ブロック単位)で有利な方を使うようになっていました。これも処理量が増えHuffyuvと同程度の処理速度になってしまうため改善した部分ですが、今なら画素単位で処理しても他のコーデックより早く処理できます。画面の上半分は動きがなくて、下半分は激しく動くような映像の場合、現在のAMVビデオコーデックでは全体をフレーム内圧縮で処理してしまいますが、画素単位で処理すると、動きの無い上半分をフレーム間圧縮、動きの激しい下半分をフレーム内圧縮にできることから圧縮効果の向上につながるのでありかなと思います。
(フレーム間圧縮は動きの少ないシーンで有利。フレーム内圧縮は動きの激しいシーンで有利な圧縮方法です。)
そしてAVX(Intel Advanced Vector eXtensions)
現在のAMVビデオコーデックはSSE2命令を使いSSEレジスタ(128bit)で殆どの処理を行っています。これが他のコーデックより早く処理できる最大の要因となっていますが、去年リリースされたSandy BridgeからAVX(Intel Advanced Vector eXtensions)と言う拡張命令が追加されました。
(私が思う)その一番の特徴はレジスタが256bitになっていることです。SSEレジスタと比べ一度に倍のデータを処理できるようになりますので、AMVビデオコーデック的にはさらに高速化することが可能となります。
ただし、Sandy Bridgeや今回購入したIvy Bridgeではまだ実数ユニットのみの実装にとどまっており、整数ユニットが実装されるのは来年(2013年)リリース予定のHaswellからとの事ですので本格始動するにはまだまだ時間がかかりそうですね。
ビデオコーデック・ベンチマーク2009と2012夏の比較
・ビデオコーデック・ベンチマーク2009
・ビデオコーデック・ベンチマーク2012夏(2012.9.4修正版)
2009年 | 2012年 | 倍 | |
OS | Windows2000 Pro SP4 | Windows7 x64 Professional SP1 | - |
CPU | Celeron420 (Conroe-L) 1.6GHz | i5-3470S (Ivy Bridge) 2.9GHz | クロック 1.8倍 |
Memory | DDR2, 1GB (single) read=3.3GB/s write=1.2GB/s | DDR3, 1600 8GB (4GBx2 Dual Cannel) read=23.7GB/s write=12.2GB/s | read 7.1倍 write 10.1倍 |
AMVビデオコーデック Version | 2.20e 3.00e | 2.20i 3.00i | |
UT Video Version | 5.2.2 | 11.1.1 | |
Lagarith Version | 1.3.19 | 1.3.27 | |
Huffyuv Version | 2.1.1 | 2.1.1 |
1.圧縮効果について
2009年と2012年を比較してどのコーデックも大きな変更は見られず。
圧縮効果に付いてはパソコンの性能とは無関係なので、各コーデックのバージョンアップによる性能向上となりますが、今回テストしたコーデックの中で大きな変化は見られませんでした。
2009年 | 2012年 | 倍 | 補足 | |
AMV2MT:Y2 | 2.1 | 2.1 | 1.0倍 | - |
UT Video速度優先 | 2.8 | 2.8 | 1.0倍 | 2012年はx64版 |
UT Video圧縮優先 | 3.4 | 3.4 | 1.0倍 | 2012年はx64版 |
Lagarith | 3.8 | 3.8 | 1.0倍 | 2012年はx64版 |
Huffyuv Predict Left | 2.5 | 2.5 | 1.0倍 | 同じバージョン |
2.処理速度について
2009年と2012年を比較してCPUの処理能力が上がっているため各コーデックの処理能力も2倍から3倍と早くなっています。
クロックは1.6GHzから2.9GHz(1.8倍)なので段純なクロックアップだけでなくメモリの性能向上も大きいように思います。
特にLagarithは処理時間が大きく向上しています。これはLagarith自体のバージョンアップによる改善(2倍程度)が大きいようです。
一方、Huffyuvはエンコード速度が2009年のときより遅い結果となっています。
2009年 | 2012年 | 倍 | 補足 | ||
AMV2MT:Y2 | Enc | 188 fps | 602 fps | 3.2倍 | - |
Dec | 170 fps | 404 fps | 2.3倍 | ||
UT Video速度優先 | Enc | 77 fps | 175 fps | 2.2倍 | 2012年はx64版 |
Dec | 42 fps | 114 fps | 2.7倍 | ||
Lagarith | Enc | 20 fps | 90 fps | 4.5倍 | 2012年はx64版 |
Dec | 14 fps | 54 fps | 3.8倍 | ||
Huffyuv Predict Left | Enc | 127 fps | 122 fps | 0.9倍 | 2009年より遅くなっている |
Dec | 33 fps | 45 fps | 1.3倍 |
Ver1.3.19 | Ver1.3.27 | 倍 | ||
Lagarith x64 | エンコード | 46 fps | 90 fps | 1.9倍 |
デコード | 32 fps | 54 fps | 1.6倍 | |
圧縮比 | 3.80 | 3.81 | 1.0倍 |
3.マルチスレッドでの動作について
2009年はAthlonX2の2スレッドで処理した場合に1スレッドでの処理の何倍になるのか、2012年はi5-3470Sの4スレッドで処理した場合に1スレッドでの処理の何倍になるのかを見ます。
基本的にスレッドの数が2倍になったら処理能力も2倍になって欲しいところですが、 実際はマルチスレッドで処理するために必要な処理が増えるので2.0倍より少なくなります。
2009年は2スレッドなので2.0倍、2012年は4スレッドでテストしたため4.0倍に近いほど良いと言えます。
AMVとUT Videoは高い適応力を持っていると言えますが、Lagarithはスレッド数やフレーム分割数と言った設定が無いためCPUが4スレッドに対応していても4スレッドで処理される訳ではないようです。この結果(2009年と2012年でほぼ同じ)を見る限り2スレッドで頭打ちされているように見えますので、マルチスレッドへの適応力は低いままと思います。
2009年 (2スレッド) | 2012年 (4スレッド) | 補足 | ||
AMV2MT:Y2 | Enc | 1.7倍 | 3.0倍 | - |
Dec | 1.8倍 | 3.4倍 | ||
UT Video速度優先 | Enc | 1.9倍 | 3.1倍 | 2012年はx64版 |
Dec | 1.9倍 | 3.6倍 | ||
Lagarith | Enc | 1.5倍 | 1.4倍 | 2012年はx64版 |
Dec | 1.2倍 | 1.2倍 |
ビデオコーデック・ベンチマーク2012夏(2012.9.4修正版)
基本的には「ビデオコーデック・ベンチマーク2009」と同じですがWindows7 x64での動作になります。
「ビデオコーデック・ベンチマーク2012夏」と同じ内容になりますが、テストに使った動画が2009年のものと僅かに違っていたため再テストしました(2009年に使った動画ファイルが見つかったのでそれを使用)。
再テストではLagarithの結果が多少変わってきます。AMV、UT Video、Huffyuvの結果は殆ど変わりません。
2009年のデータと比較する場合はこの記事(2012.9.4修正版)と比較してください。
【測定条件】
ベンチマークはHD(1280*720)のビデオキャプチャ(実写)を想定しています。動画ソースはマイクロソフトのサイトからダウンロードしたWMV形式のファイルをAviUtlを使ってYUY2未圧縮に変換したものを使います。 (2009年の「動きの激しい動画」と同じになります)
測定はUt Videoの作者が公開しているVC Test(2010年10月24日版)を使ってエンコード時間(圧縮にかかった時間)、デコード時間(復元にかかった時間)、圧縮比(未圧縮ファイルの何分の1に縮まったか)を測定します。
タイトル | Mystery of the Nile |
情報 | 1280*720、2082frames、1分26秒、3,837,598,360Byte |
備考 | AviUtlを使ってYUY2未圧縮に変換 |
OS | Windows7 x64 Professional SP1 |
CPU | Intel(R) Core(TM) i5-3470S CPU @ 2.90GHz Ivy Bridge |
MB | ASRock H77 Pro4-M (Intel H77) |
Memory | DDR3 1600 8GB(4GBx2 Dual Cannel)read=23.7GB/s write=12.2GB/s |
Software | VC Test(2010年10月24日版) |
備考 | CPUは4コア、マルチスレッドテクノロジーには対応していません。動作クロックを2.9GHz(定格)で固定し、省電力設定およびTurbo BoostはBIOSで無効化、動作クロックがテスト中に変動しないようにしています。 |
コーデック名 | バージョン | 32bit | 64bit | 設定 |
AMV2MT | 2.20i | ○ | × | Y2標準可逆 |
AMV3 | 3.00i | ○ | × | - |
Ut Video Codec Suite (ULY2) | 11.1.1 | ○ | ○ | デコード速度優先 圧縮率優先 |
Huffyuv | 2.1.1 | ○ | × | Predict median(best) Predict Left(fastest) |
Lagarith Lossless Video Codec | 1.3.27 | ○ | ○ | Mode:YUY2 |
【結果1】
YUY2可逆圧縮に対応した各コーデックの結果です。
表1は全て1スレッド、1コアで処理した場合の結果です。表2は4スレッド、4コアのマルチスレッドで処理した場合の結果です。
Bit | エンコード | デコード | 圧縮比 | 備考 | |||
時間 | FPS | 時間 | FPS | ||||
AMV2MT:Y2 | 32 | 1.66 ms | 602 fps | 2.47 ms | 404 fps | 2.10 | R2と同じ |
UT Video速優 | 32 | 6.87 ms | 145 fps | 9.14 ms | 109 fps | 2.82 | デコード速度優先 |
UT Video速優 | 64 | 5.69 ms | 175 fps | 8.75 ms | 114 fps | 2.82 | デコード速度優先 |
UT Video圧優 | 32 | 7.00 ms | 142 fps | 14.46 ms | 69 fps | 3.41 | 圧縮率優先 |
UT Video圧優 | 64 | 6.03 ms | 165 fps | 14.34 ms | 69 fps | 3.41 | 圧縮率優先 |
Huffyuv圧優 | 32 | 4.95 ms | 202 fps | 34.79 ms | 28 fps | 2.69 | Predict median(best) |
Huffyuv速優 | 32 | 8.18 ms | 122 fps | 21.98 ms | 45 fps | 2.52 | Predict left(fastest) |
Lagarith | 32 | 11.17 ms | 89 fps | 17.05 ms | 58 fps | 3.81 | YUY2 |
Lagarith | 64 | 11.04 ms | 90 fps | 18.25 ms | 54 fps | 3.81 | YUY2 |
AMV2MT:Y2:PC64 | 64 | 8.24 ms | 121 fps | 10.82 ms | 92 fps | 2.10 | Proxy Codec64使用 |
※ Bitはvctest-x86でテストしたものを「32」、vctest-x64でテストしたものを「64」としています。
※ FPSは時間を元に1秒間に何フレーム処理できるかを計算で求めた値です。数値が高いほど優れています。
※ 圧縮比は未圧縮の動画に対し何分の1に圧縮できるかを示す値です。数値が大きいほど優れています。
※ AMV2MT:Y2:PC64はProxy Codec64を使い32bit用のコーデックをvctest-x64でテストした結果です。Proxy Codec64の処理が加わる分、処理時間は遅くなります。
Bit | エンコード | デコード | 圧縮比 | 備考 | |||
時間 | FPS | 時間 | FPS | ||||
AMV2MT:Y2 | 32 | 0.54 ms | 1851 fps | 0.70 ms | 1428 fps | 2.10 | R2と同じ |
UT Video速優 | 32 | 2.06 ms | 485 fps | 2.45 ms | 408 fps | 2.82 | デコード速度優先 |
UT Video速優 | 64 | 1.84 ms | 543 fps | 2.36 ms | 423 fps | 2.82 | デコード速度優先 |
UT Video圧優 | 32 | 2.06 ms | 485 fps | 3.75 ms | 266 fps | 3.41 | 圧縮率優先 |
UT Video圧優 | 64 | 1.80 ms | 555 fps | 3.74 ms | 267 fps | 3.41 | 圧縮率優先 |
Huffyuv圧優 | 32 | - | - | - | - | - | マルチスレッド非対応 |
Huffyuv速優 | 32 | - | - | - | - | - | マルチスレッド非対応 |
Lagarith | 32 | 7.10 ms | 140 fps | 12.86 ms | 77 fps | 3.81 | ※スレッド数指定できず |
Lagarith | 64 | 7.04 ms | 142 fps | 13.68 ms | 73 fps | 3.81 | ※スレッド数指定できず |
AMV2MT:Y2:PC64 | 64 | 8.94 ms | 111 fps | 10.08 ms | 99 fps | 2.10 | Proxy Codec64使用 |
【結果2】
AMVビデオコーデックにおける各圧縮レベルの結果です。
レベル | エンコード | デコード | 圧縮比 | 備考 | |||
時間 | FPS | 時間 | FPS | ||||
AMV2MT | Y1 | 0.83 ms | 1204 fps | 1.01 ms | 990 fps | 1.16 | YUY2可逆 |
Y2 | 1.66 ms | 602 fps | 2.47 ms | 404 fps | 2.10 | YUY2可逆 | |
Y3 | 2.39 ms | 418 fps | 3.34 ms | 299 fps | 2.79 | YUY2非可逆 | |
Y4 | 4.69 ms | 213 fps | 5.41 ms | 184 fps | 3.68 | YUY2非可逆 二次圧縮あり | |
AMV3 | S0 | 0.28 ms | 3571 fps | 0.27 ms | 3703 fps | 1.33 | YV12未圧縮 |
S1 | 0.58 ms | 1724 fps | 0.68 ms | 1470 fps | 1.44 | YV12可逆 | |
S2 | 1.25 ms | 800 fps | 1.75 ms | 571 fps | 2.36 | YV12可逆 | |
S3 | 1.56 ms | 641 fps | 2.40 ms | 416 fps | 3.25 | YV12非可逆 | |
S4 | 3.29 ms | 303 fps | 4.47 ms | 223 fps | 4.27 | YV12非可逆 二次圧縮あり |
※ AMV3の圧縮比はYUY2未圧縮に対する値です。
レベル | エンコード | デコード | 圧縮比 | 備考 | |||
時間 | FPS | 時間 | FPS | ||||
AMV2MT | Y1 | 0.45 ms | 2222 fps | 0.39 ms | 2564 fps | 1.16 | YUY2可逆 |
Y2 | 0.54 ms | 1851 fps | 0.70 ms | 1428 fps | 2.10 | YUY2可逆 | |
Y3 | 0.69 ms | 1449 fps | 0.94 ms | 1063 fps | 2.79 | YUY2非可逆 | |
Y4 | 3.07 ms | 325 fps | 3.21 ms | 311 fps | 3.68 | YUY2非可逆 二次圧縮あり | |
AMV3 | S0 | 0.19 ms | 5263 fps | 0.22 ms | 4545 fps | 1.33 | YV12未圧縮 |
S1 | 0.38 ms | 2631 fps | 0.33 ms | 3030 fps | 1.44 | YV12可逆 | |
S2 | 0.43 ms | 2325 fps | 0.50 ms | 2000 fps | 2.36 | YV12可逆 | |
S3 | 0.50 ms | 2000 fps | 0.70 ms | 1428 fps | 3.25 | YV12非可逆 | |
S4 | 2.11 ms | 473 fps | 2.64 ms | 378 fps | 4.27 | YV12非可逆 二次圧縮あり |
【グラフ】
表1から表4をまとめたグラフです。
【注意事項】
AMVビデオコーデックの結果は試用版(ロゴ挿入処理あり)によるものです。製品版ではロゴ挿入処理がなくなる分ほんの僅か(約0.02ms)早くなります。
AMVビデオコーデックの可逆圧縮に付いて、試用版ではロゴが入る関係でVC Testのロスレスチェックが通りません。ロゴが入らない製品版ではロスレスチェックはOKとなります。
ビデオコーデック・ベンチマーク2012夏
基本的には「ビデオコーデック・ベンチマーク2009」と同じですがWindows7 x64での動作になります。
2012.9.5追記 この記事の公開当初2009年と同じ動画としていましたが、AviUtlを使ってWMV形式からAVI未圧縮のファイルへ変換する部分をミスり完全に同じ動画ファイルとはなっていませんでした。2009年と完全に同じ動画ファイルを使った再テストを行いましたのでそちらを見てください。 「ビデオコーデック・ベンチマーク2012夏(2012.9.4修正版)」 |
【測定条件】
ベンチマークはHD(1280*720)のビデオキャプチャ(実写)を想定しています。動画ソースはマイクロソフトのサイトからダウンロードしたWMV形式のファイルをAviUtlを使ってYUY2未圧縮に変換したものを使います。 (
測定はUt Videoの作者が公開しているVC Test(2010年10月24日版)を使ってエンコード時間(圧縮にかかった時間)、デコード時間(復元にかかった時間)、圧縮比(未圧縮ファイルの何分の1に縮まったか)を測定します。
タイトル | Mystery of the Nile |
情報 | 1280*720、2082frames、1分26秒、3,837,598,360Byte |
備考 | AviUtlを使ってYUY2未圧縮に変換 |
OS | Windows7 x64 Professional SP1 |
CPU | Intel(R) Core(TM) i5-3470S CPU @ 2.90GHz Ivy Bridge |
MB | ASRock H77 Pro4-M (Intel H77) |
Memory | DDR3 1600 8GB(4GBx2 Dual Cannel)read=23.7GB/s write=12.2GB/s |
Software | VC Test(2010年10月24日版) |
備考 | CPUは4コア、マルチスレッドテクノロジーには対応していません。動作クロックを2.9GHz(定格)で固定し、省電力設定およびTurbo BoostはBIOSで無効化、動作クロックがテスト中に変動しないようにしています。 |
コーデック名 | バージョン | 32bit | 64bit | 設定 |
AMV2MT | 2.20i | ○ | × | Y2標準可逆 |
AMV3 | 3.00i | ○ | × | - |
Ut Video Codec Suite (ULY2) | 11.1.1 | ○ | ○ | デコード速度優先 圧縮率優先 |
Huffyuv | 2.1.1 | ○ | × | Predict median(best) Predict Left(fastest) |
Lagarith Lossless Video Codec | 1.3.27 | ○ | ○ | Mode:YUY2 |
【結果1】
YUY2可逆圧縮に対応した各コーデックの結果です。
表1は全て1スレッド、1コアで処理した場合の結果です。表2は4スレッド、4コアのマルチスレッドで処理した場合の結果です。
Bit | エンコード | デコード | 圧縮比 | 備考 | |||
時間 | FPS | 時間 | FPS | ||||
AMV2MT:Y2 | 32 | 1.63 ms | 613 fps | 2.48 ms | 403 fps | 2.10 | R2と同じ |
UT Video速優 | 32 | 6.86 ms | 145 fps | 9.16 ms | 109 fps | 2.79 | デコード速度優先 |
UT Video速優 | 64 | 5.64 ms | 177 fps | 8.75 ms | 114 fps | 2.79 | デコード速度優先 |
UT Video圧優 | 32 | 7.10 ms | 140 fps | 14.44 ms | 69 fps | 3.41 | 圧縮率優先 |
UT Video圧優 | 64 | 6.21 ms | 161 fps | 14.29 ms | 69 fps | 3.41 | 圧縮率優先 |
Huffyuv圧優 | 32 | 4.99 ms | 200 fps | 34.81 ms | 28 fps | 2.65 | Predict median(best) |
Huffyuv速優 | 32 | 8.21 ms | 121 fps | 22.00 ms | 45 fps | 2.50 | Predict left(fastest) |
Lagarith | 32 | 10.56 ms | 94 fps | 16.21 ms | 61 fps | 4.00 | YUY2 |
Lagarith | 64 | 10.43 ms | 95 fps | 17.30 ms | 57 fps | 4.00 | YUY2 |
AMV2MT:Y2:PC64 | 64 | 8.20 ms | 121 fps | 10.82 ms | 92 fps | 2.10 | Proxy Codec64使用 |
※ FPSは時間を元に1秒間に何フレーム処理できるかを計算で求めた値です。数値が高いほど優れています。
※ 圧縮比は未圧縮の動画に対し何分の1に圧縮できるかを示す値です。数値が大きいほど優れています。
※ AMV2MT:Y2:PC64はProxy Codec64を使い32bit用のコーデックをvctest-x64でテストした結果です。Proxy Codec64の処理が加わる分、処理時間は遅くなります。
Bit | エンコード | デコード | 圧縮比 | 備考 | |||
時間 | FPS | 時間 | FPS | ||||
AMV2MT:Y2 | 32 | 0.54 ms | 1851 fps | 0.71 ms | 1408 fps | 2.10 | R2と同じ |
UT Video速優 | 32 | 2.07 ms | 483 fps | 2.45 ms | 408 fps | 2.79 | デコード速度優先 |
UT Video速優 | 64 | 1.80 ms | 555 fps | 2.37 ms | 421 fps | 2.79 | デコード速度優先 |
UT Video圧優 | 32 | 2.06 ms | 485 fps | 3.78 ms | 264 fps | 3.40 | 圧縮率優先 |
UT Video圧優 | 64 | 1.81 ms | 552 fps | 3.74 ms | 267 fps | 3.40 | 圧縮率優先 |
Huffyuv圧優 | 32 | - | - | - | - | - | マルチスレッド非対応 |
Huffyuv速優 | 32 | - | - | - | - | - | マルチスレッド非対応 |
Lagarith | 32 | 7.11 ms | 140 fps | 12.89 ms | 77 fps | 4.00 | ※スレッド数指定できず |
Lagarith | 64 | 7.05 ms | 141 fps | 13.70 ms | 72 fps | 4.00 | ※スレッド数指定できず |
AMV2MT:Y2:PC64 | 64 | 8.85 ms | 112 fps | 10.09 ms | 99 fps | 2.10 | Proxy Codec64使用 |
【結果2】
AMVビデオコーデックにおける各圧縮レベルの結果です。
レベル | エンコード | デコード | 圧縮比 | 備考 | |||
時間 | FPS | 時間 | FPS | ||||
AMV2MT | Y1 | 0.83 ms | 1204 fps | 1.03 ms | 970 fps | 1.16 | YUY2可逆 |
Y2 | 1.63 ms | 613 fps | 2.48 ms | 403 fps | 2.10 | YUY2可逆 | |
Y3 | 2.36 ms | 423 fps | 3.36 ms | 297 fps | 2.80 | YUY2非可逆 | |
Y4 | 4.69 ms | 213 fps | 5.42 ms | 184 fps | 3.69 | YUY2非可逆 二次圧縮あり | |
AMV3 | S0 | 0.27 ms | 3703 fps | 0.27 ms | 3703 fps | 1.33 | YV12未圧縮 |
S1 | 0.58 ms | 1724 fps | 0.67 ms | 1492 fps | 1.43 | YV12可逆 | |
S2 | 1.24 ms | 806 fps | 1.75 ms | 571 fps | 2.34 | YV12可逆 | |
S3 | 1.56 ms | 641 fps | 2.40 ms | 416 fps | 3.22 | YV12非可逆 | |
S4 | 3.29 ms | 303 fps | 4.52 ms | 221 fps | 4.22 | YV12非可逆 二次圧縮あり |
レベル | エンコード | デコード | 圧縮比 | 備考 | |||
時間 | FPS | 時間 | FPS | ||||
AMV2MT | Y1 | 0.45 ms | 2222 fps | 0.39 ms | 2564 fps | 1.16 | YUY2可逆 |
Y2 | 0.54 ms | 1851 fps | 0.71 ms | 1408 fps | 2.10 | YUY2可逆 | |
Y3 | 0.72 ms | 1388 fps | 0.95 ms | 1052 fps | 2.80 | YUY2非可逆 | |
Y4 | 3.06 ms | 326 fps | 3.23 ms | 309 fps | 3.69 | YUY2非可逆 二次圧縮あり | |
AMV3 | S0 | 0.18 ms | 5555 fps | 0.22 ms | 4545 fps | 1.33 | YV12未圧縮 |
S1 | 0.38 ms | 2631 fps | 0.33 ms | 3030 fps | 1.43 | YV12可逆 | |
S2 | 0.43 ms | 2325 fps | 0.51 ms | 1960 fps | 2.33 | YV12可逆 | |
S3 | 0.49 ms | 2040 fps | 0.71 ms | 1408 fps | 3.21 | YV12非可逆 | |
S4 | 2.06 ms | 485 fps | 2.67 ms | 374 fps | 4.22 | YV12非可逆 二次圧縮あり |
【グラフ】
表1から表4をまとめたグラフです。

【注意事項】
AMVビデオコーデックの結果は試用版(ロゴ挿入処理あり)によるものです。製品版ではロゴ挿入処理がなくなる分ほんの僅か(約0.02ms)早くなります。
AMVビデオコーデックの可逆圧縮に付いて、試用版ではロゴが入る関係でVC Testのロスレスチェックが通りません。ロゴが入らない製品版ではロスレスチェックはOKとなります。