アマレコTV FAQ コンポジットとS端子が勝手に切り替わる
いまだ原因の特定は出来ていませんが今回詳しい報告を頂いたのでこれかなと思うものを紹介します。
Q.コンポジットとS端子が勝手に切り替わる
アマレコTVのホットキー(テンキーの0と.)で入力切替ができます。
何らかの影響でOSのソフトウエアキーが押された状態になっていると、アマレコTVでもホットキーが操作されたことになり入力が勝手に切り替わります。
アマレコTVの高度な設定にある信号検出と挙動が似ているので紛らわしいですが、信号検出の場合は5秒と設定したら確実にプレビューが開始されてから5秒経過しないと入力は切り替わりません。
それに対し、ホットキーが押されっぱなしの場合は、プレビュー開始直後から入力が切り替わります。
なので、5秒経ってから切り替わるのであれば信号検出に関する確認をする。
プレビュー開始直後から(5秒待たずに)切り替わるのであればホットキーを疑ってみてください。
ホットキーに関しては該当するキーを一度押すかOSの再起動で改善されますが、特定のアプリケーションにより引き起こされている場合は何度も再発すると思うのでアマレコTVの設定でホットキーを無効にしてください。
ちなみにホットキーがらみの誤動作の例を挙げると
(1) スペースキーが押されっぱなし
録画先のフォルダーが勝手に開く
(2) ファンクションキーが押されっぱなし
「キャプチャデバイスが見つかりません」となる。
ファンクションキーにより設定しているのとは異なるプリセットが勝手に選択されてしまう。
などが今のところ報告されています。
次のバージョンでは起動時にキーボードのチェックをして、押されっぱなしのキーがあったら警告を出すようにするのでホットキーがらみの誤動作は避けられると思います。
USB3.0対応HDキャプチャカード「XCAPTURE-1」を使ってみた
今回製品版をお借りしたのでざっくり内容を紹介します。

本体など

コンポジット+S端子用のケーブルが2つとUSB3.0ケーブルが同梱されています。
1.XCAPTURE-1の主な特徴
(1) 接続インターフェイスがUSB3.0
(2) 1080p60フレームに対応
(3) HDMI(変換アダプタでDVI-Dも可)、アナログRGB、D端子(変換アダプタでコンポーネントも可)、S端子、コンポジット端子に対応
(4) すべての端子においてスルーアウト可能
(5) CPUのエンコード支援機能「Intel Quick Sync Video」に対応(VideoKeeperr2使用時のみ)
仕様を見る限り、同社製品SC-512N1-L/DVI(以下SC512)と接続インターフェースが異なる以外ほぼ同じスペックのように見えます。
2.USB3.0について
USB3.0については注意が必要ようです。USB3.0なら何でも使えるというわけではないらしいので、公式サイトでよく確認してください。また、USB2.0などの端子に接続すると電源容量の関係で破損する可能性があることも注意書きとして書かれています。この点もよく注意する必要があり上級者向けの製品と言う印象を強く受けました。
今回はマザーボードASRock H77Pro4-Mの背面にあるUSB3.0端子に接続して使いました。
3.インストール
以下のエラーが出てインストーラーが使えなかったため、デバイスマネージャから手動でドライバをインストールしました。

これは権限関係のエラーのようです。
アマレコTVの設定

デバイス名は「CY3014 USB,Analog 01 Capture」、オーディオデバイス名は「CY3014 USB,Analog 01 WaveIn」となっています。
入力端子の切替はSC512と同様「デバイス設定」ボタンを押してキャプチャデバイスのプロパティ画面で行います。
XCAPTURE-1のプロパティ画面

4.キャプチャの様子
(1) ファミリーコンピュータ(疑似NTSC)をコンポジットで接続
720x480i 29.97fpsでキャプチャ。

一見うまくキャプチャできているように見えますが、29.97fpsでのキャプチャになってしまいます。
挙動はS端子と同じと思われるので詳細は次のスーパーファミコン(S端子)を参照してください。
(2) スーパーファミコン(疑似NTSC)をS端子で接続
720x480i 29.97fpsでキャプチャ。

一見うまくキャプチャできているように見えます。が・・・
次に720x240p 59.94fpsに設定してキャプチャ。

240pでキャプチャできていますが、キャプチャフレームレートは29.97fps、S端子による240p 60fpsでのキャプチャはSC512同様できないようです。
と、ここで異変に気が付き、再び720x480i 29.97fpsでキャプチャしてみます。
再び720x480i 29.97fpsで動きの激しいシーンをキャプチャ。

(画像をクリックして原寸の画像を見てください)
走行中などの動きの激しいシーンでもくし型のノイズ(コーミングノイズ)が見られません。
通常疑似NTSCの場合2フレームを1枚の画像に合成しキャプチャするため動きの激しいシーンでは次の写真のように
コーミングノイズが確認できるはずですが、XCAPTURE-1ではそれが無く、29.97fpsのプログレッシブ画像としてキャプチャされます。
これではゲーム本来の滑らかな動き(60fps)が再現できず非常に残念です。
SC512による720x480i 29.97fpsキャプチャ。

(画像をクリックして原寸の画像を見てください)
2フレームの異なる画像を1枚の画像に合成してキャプチャするので、動きの激しいシーンではくし型のノイズ(コーミングノイズ)が目立ちます。
この場合であれば、デインターレース処理を施すことで60fpsの滑らかな映像にすることができます。
(3) PlayStationのゲーム(疑似NTSC)をD端子で接続
720x240p 59.94fpsでキャプチャ

この辺りはSC512と同様、非常に良好です。
なお、コンポーネントケーブルは直接XCAPTURE-1に接続できないため、コンポーネント・D端子ケーブルを使いました。
(4) PlayStation2のゲーム(NTSC)をD端子で接続
720x480i 29.97fpsでキャプチャ。

これまた一見するとうまくキャプチャされていますが、S端子と同様動きの激しいシーンでコーミングノイズがでません。
どうやらXCAPTURE-1の内部でデインターレース処理が施され、処理後のプログレッシブ画像を30fpsでキャプチャするようになっているようです。720x480p 59.94fpsなどのフォーマットも試しましたが、30fpsでしかキャプチャできずS端子と同様厳しい結果です。
XCAPTURE-1のデインターレース処理はピクセル毎にBobとWeaveが適切に選択されているので動き適用型の高度なデインターレース処理が使われていると思われるので、2フレーム程度の遅延が生じている可能性も・・・
このあたりは内部処理を行わないようにするような機能があればいいですね。
(5) PC(1080p 60Hz)をHDMIで接続
1920x1080p 59.94fpsでキャプチャ。

別PCの画面を1920x1080 60Hzに設定してくるくるベンチを実行、HDMIでキャプチャしました。
60fpsの滑らかなプレビューを確認できましたのでUSB3.0の帯域は十分のようです。
5.その他
(1) スケーラーが適用される
入力されるビデオ信号とアマレコTVのフォーマット(解像度)が合わない場合に、XCAPTURE-1の内部でアマレコTVが指定した解像度いっぱいに画像が拡大されます。これでは誤ったフォーマットで使っていてもそれなりにキャプチャできてしまうため無駄に高解像度でキャプチャしてしまう可能性があり、誤っていることに気が付きにくい点でデメリットと言えます。
480i(720x480)のビデオ信号を720p(1280x720)でキャプチャ
XCAPTURE-1 | SC512 |
![]() | ![]() |
スケーラーにより拡大されてキャプチャされる 設定が間違っていることに気が付きにくい | 画面隅に原寸でキャプチャされる 設定ミスに気が付きやすい |
(2) 2画面キャプチャには向かない
XCAPTURE-1の説明書によるとVideoKeeper2は2画面の同時キャプチャが可能ですが、XCAPTURE-1を2つ使った2画面キャプチャは お勧めしませんとあります。
6.まとめ
D端子による疑似NTSCの240pキャプチャとPCの1080pキャプチャは良好ですが、コンポジット、S端子、D端子によるNTSCの480iキャプチャでは60fpsでキャプチャできず残念な結果でした。XCAPTURE-1の内部でデインターレース処理されてしまうのも私的にはマイナス評価です。
コンポジットとS端子についてはSC512の時も書きましたが疑似NTSCを240p 60fpsでキャプチャできるようになってほしいところです。
良い点
(1) USB3.0で1080pをキャプチャできる。
(2) D端子(コンポーネント)なら疑似NTSCを240pでキャプチャできる。
悪い点
(1) NTSCの場合XCAPTURE-1側でデインターレース処理が施され30fpsのプログレッシブ画像でしかキャプチャできない。
(2) コンポジット、S端子の場合、疑似NTSCを240pでキャプチャできない。
(3) スケーラーにより誤ったフォーマットでもそれなりに使えてしまう。
(4) USB2.0ポートでは使えない。また、USB3.0ポートでもホストコントローラーにより非対応の場合がある。
最後に、これは別エントリで書いた方が良いかもしれないけれど、SKNETからUSB3.0接続のHDキャプチャカード「MonsterX U3.0R」が発売されるようです。こちらは入出力端子をHDMIに絞った製品で価格が安めに設定されるようです。
Core Audio Dll Ver2.30c 多チャネルスピーカー対応ベータ版
PCのスピーカー設定がステレオ(2Ch)以外でもアマステを使うことができるようになります。
■使い方
アマレコTV Ver2.31のライブ機能のインストール先にあるファイルCoreAudio230.dllを差し替えてください。
設定ファイルCoreAudioDll230.iniも一緒にコピーして下さい。
バージョン確認はアマステのプロパティでできます。
※ 現在はベータ版です多少の問題は自力で対処できる方のみご利用下さい。
■設定
スピーカーの数が3以上の場合はステレオ(2Ch)にダウンミックスします。
どのようにダウンミックスするかはCoreAudioDll230.iniで指定します。
メモ帳で開いて編集して下さい。
■設定例
[6Ch.Speeker]
1Ch = L
2Ch = R
3Ch = B
4Ch = B
5Ch = m
6Ch = m
最初にスピーカーの数を記述します。
次にそれぞれのスピーカーの音を左右どちらの音として録音するか記述します。
L:左チャネルに割り当てる(フロントスピーカーなど)
R:右チャネルに割り当てる(フロントスピーカーなど)
B:両チャネルに割り当てる(センタースピーカー、ウーハーなど)
m:割り当てない(このスピーカーの音を録音しない)
この例ではスピーカーの数が6個(5.1Ch)の場合に、
1つ目のスピーカーの音と3つ目、4つ目のスピーカーの音を左チャネルの音としてミックスします。
右チャネルには2,3,4のスピーカーの音をミックスします。
初期値として4スピーカー、6スピーカー、8スピーカーについて設定を用意してありますが、その他のスピーカー数も新たに記述することでダウンミックスの指定ができます(最大32スピーカーまで)。
記述が無い場合は1Chが左、2Chが右、3Ch以降のスピーカーは無視されます。
※ ミックスする音の数が増えると音割れする可能性が高まります。ボリュームを低くするかミックスする音の数を減らしてください。
■追記(2013.7.4)
Ver2.30bからの変更点
・スピーカーのサンプリングレートとアマステのサンプリングレートが一致しなくてもエラーとならないのを修正。
・設定ファイルのmessageboxの初期値を1に変更。
■ダウンロード
ダウンロード