スーパーアマレココ & AMV4ビデオコーデック 正式版公開
不具合等が無かったため、いずれもベータ版と同じ内容となっています。
■スーパーアマレココ Ver4.20 更新内容
(1) キャプチャ処理のカラーフォーマットにYUV 12bit を追加
(2) 録画詳細設定に「テクスチャをリングバッファにする」を追加
(3) RGB・YUV変換処理の際の色のサンプリング方式を平均値に変更
(4) 取込み枠ボタンの上で右クリックするとキャプチャサイズを選択するメニューを表示するようにした
(5) AMV4 ビデオコーデック Ver4.10以上が必要になりました
(6) 設定画面を一度でも開くとスーパーアマレココ終了時に異常終了する可能性がある不具合を修正
(7) マルチモニター環境で キャプチャ対象のモニター以外にマウスカーソルがあるとキャプチャ画像が乱れる不具合を修正
ブログ記事:スーパーアマレココ Ver4.2 YUV 12bitキャプチャモード追加
■AMV4ビデオコーデック Ver4.10 更新内容
(1) AMV4 Ver4.02と上位互換、ライセンスキーもそのまま使えます。
(2) RyzenでCPU設定を「自動」とした場合は(RyzenではAVX命令が使えるけど 処理が遅くなる場合があるため)SSE版のモジュールを使います。AVX命令は使いません。
(3) CPU設定にRyzen用の「ZEN」を追加しましたが、現状「SSE4.1」と同じ内容となります。
(4) DR2、DR3、DY2、DY3はVer4.02と同じ内容となります。
(5) 入出力フォーマットにNV12が追加されました。
(6) 対応OSにWindows10 64bit版を追加。
(7) 対応OSからWindows7を削除。Windows7での動作確認は行っておりません。
ブログ記事:AMV4ビデオコーデック YUV 12bit圧縮モード(DS3)追加 ベータ版
■ダウンロード
ホームページでダウンロードしてください。
スーパーアマレココ vs ShadowPlay 第2Round
アマレココ4 その11 vs ShadowPlay
の続編となります。
スーパーアマレココのバージョンが4.20になったことと、テストに使うPCが最新の環境に変わっています。
1.テスト方法、テスト環境
デスクトップをFHD (1920x1080)、59.94Hzに設定し、FF14ベンチをウインドウモード、HDサイズ(1280x720)、DirectX11、高品質(ノートPC)で実行。録画しない場合と、各キャプチャソフトでデスクトップ全体を録画した場合のベンチマークスコアで評価します。
・スーパーアマレココ Ver4.20 録画設定
デスクトップ全体1920x1080を59.94fps、YUV 12bitでキャプチャ、AMV4:DS3で圧縮、テクスチャをリングバッファにするON
・スーパーアマレココ Ver4.11 録画設定
デスクトップ全体1920x1080を59.94fps、YUV 16bitでキャプチャ、AMV4:DY3で圧縮、テクスチャをリングバッファにするOFF(設定項目なし)
・ShadowPlay録画設定
プライバシー管理で「はい」を選択し、デスクトップ全体1920x1080を59.94fps、50Mbpsで録画します。カラーフォーマットはYUV 12bitと思われます。
(アマレココ4 その11 vs ShadowPlay のShadowPlayデスクトップキャプチャと同じ)
OS | Microsoft Windows 10 Home 64-bit |
CPU | Intel(R) Core(TM) i7-7700K Kabylake 定格4.20GHz |
MB | ASUS PRIME Z270-K |
Memory | DDR4 16GB (8GB x 2 Dual channel) 2666MHz |
Video | NVIDIA GeForce GTX 1080 8GB |
Monitor | 1920x1080 59.94 HDMI 接続 |
録画HDD | ST4000DM000 4TB |
Software | SUPER AmaRecCo Ver4.11 SUPER AmaRecCo Ver4.20 AMV4ビデオコーデック Ver4.10 ShadowPlay GeForce Experience Ver3.5.0.70 Driver 381.65 ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク |
備考 | CPUは4コア、8スレッド、HTT対応、AVX2対応。動作クロックを4.2GHz(定格)で固定し、省電力設定およびTurbo BoostはBIOSで無効化、動作クロックがテスト中に変動しないようにしています。 |
2.テスト結果
録画 | カラーフォーマット | ベンチスコア (5回の平均値) | スコア 低下率 |
録画無し | - | 26224 | -0.0% |
ShadowPlay | YUV 12bit | 25689 | -2.1% |
スーパーアマレココ Ver4.20 | YUV 12bit | 25626 | -2.3% |
スーパーアマレココ Ver4.11 | YUV 16bit | 25254 | -3.7% |
録画 | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均値 | |
録画無し | ![]() | 26224 | - | - | - | - | 26224 |
ShadowPlay デスクトップキャプチャ | ![]() | 25697 | 25672 | 25774 | 25661 | 25643 | 25689 |
アマレココ Ver4.20 | ![]() | 25695 | 25379 | 25627 | 25681 | 25751 | 25626 |
アマレココ Ver4.11 | ![]() | 25338 | 25257 | 25451 | 24942 | 25284 | 25254 |
3.まとめ
スーパーアマレココ Ver4.20の2回目で低いスコアがあるため 平均値でShadowPlayの方が良い結果となりましたが、2回目のスコアを除外したスーパーアマレココVer4.20の平均スコアは25688となりShadowPlayと同等となります。
テストは沢山行っていますが、平均値の取り方、データの拾い方次第で優劣が変わるレベルですので、この条件で比較する限りはShadowPlayとスーパーアマレココ Ver4.20は同性能と言えます。
最後にYUV16bit (AMV4:DY3)とYUV 12bit(AMV4:DS3)のファイルサイズを比較します。
録画 | コーデック | フレーム数 | ファイルサイズ | ビットレート |
ShadowPlay | H264 YUV 12bit 非可逆 | 32950 | 2,895 MB | 約 42 Mbps |
スーパーアマレココ Ver4.20 | AMV4:DS3 YUV 12bit 可逆 | 30000 | 16,955 MB | 約 271 Mbps |
スーパーアマレココ Ver4.11 | AMV4:DY3 YUV 16bit 可逆 | 30000 | 21,644 MB | 約 346 Mbps |
AMV4:DY3に対しAMV4:DS3は約21%ファイルサイズが小さくなり、AMV4ビデオコーデック Ver4.10の効果が得られていることが分かります。
スーパーアマレココ Ver4.2 YUV 12bitキャプチャモード追加
また、録画用のリングバッファにDirectXのテクスチャを使うことでテクスチャをリングバッファへコピーする処理を省略できるようになりました。
これらの効率アップによりスーパーアマレココ Ver4.11と比べ ベンチマークスコアが1%程度向上します。

■更新内容
(1) キャプチャ処理のカラーフォーマットにYUV 12bit を追加
(2) 録画詳細設定に「テクスチャをリングバッファにする」を追加
(3) RGB・YUV変換処理の際の色のサンプリング方式を平均値に変更
(4) 取込み枠ボタンの上で右クリックするとキャプチャサイズを選択するメニューを表示するようにした
(5) AMV4 ビデオコーデック Ver4.10以上が必要になりました
(6) 設定画面を一度でも開くとスーパーアマレココ終了時に異常終了する可能性がある不具合を修正
(7) マルチモニター環境で キャプチャ対象のモニター以外にマウスカーソルがあるとキャプチャ画像が乱れる不具合を修正
YUV 12bitキャプチャはAMV4ビデオコーデック専用です。その他のコーデックは使えません。
その他のコーデックを使う場合はYUV 16bitを選択してください。
「テクスチャをリングバッファにする」は初期値でONとなっています。
もし、ドロップフレームが生じるようならリングバッファサイズを増やして(1000ミリ秒など)ください。
それでも改善しない場合は「テクスチャをリングバッファにする」をOFFにしてみてください。

(D)が1以上になるようならスーパーアマレココの録画詳細設定にある「リングバッファサイズ」を増やしてみてください。
尚、(+)および(-)の値はキャプチャ処理のドロップフレームではないので関係ありません。(リングバッファサイズを増やしても変わりません)

取込み枠ボタンの上で右クリックするとキャプチャサイズを選択するメニューが表示されます。
■ダウンロード
・スーパー アマレココ Ver4.20 ベータ版
・AMV4ビデオコーデック YUV 12bit圧縮モード(DS3)追加 ベータ版
不具合などありましたら、この記事のコメント欄に書き込んでいただけると助かります。
特に問題がなければ、このバージョンを正式版としてホームページで公開する予定です。
AMV4ビデオコーデック YUV 12bit圧縮モード(DS3)追加 ベータ版
あと、RyzenでSSE命令を優先的に使うようになります。
現在はベータ版です。少々のことは自力でやりくりできる方が対象となります。

■インストール
初めてAMV4ビデオコーデックをインストールする場合は amv4_setup_64bit.msi を実行して新規インストールしてください。
既にAMV4ビデオコーデックを利用している場合は amv4_update_64bit.bat を実行することで上書きインストールできます。
■性能
OS | Microsoft Windows 10 Home 64-bit |
CPU | Intel(R) Core(TM) i7-7700K 定格4.20GHz TB時4.5GHz |
MB | ASUS PRIME Z270-K |
Memory | DDR4 16GB (8GB x 2 Dual channel) 2133MHz |
Software | ・AMV4 Video Codec Ver4.10 ・CodecBench64.exe Ver1.05 自作のベンチマークソフト(非公開) |
備考 | CPUは4コア、8スレッド、AVX2対応。動作クロックは自動設定。 |
Codec | Mode | Module | Encode FPS | Decode FPS | 圧縮効果 | ファイルサイズ MByte |
AMV4 | DY3 | AVX2.0 | 1427 | 1473 | 3.09 | 1,241 MB |
AMV4 | DS3 | AVX2.0 | 1754 | 1855 | 3.46 | 1,108 MB |
DY3と比べDS3は処理速度が約20%早くなります。
また、ファイルサイズも10%から15%程度すくなくなります。
■その他
・AMV4 Ver4.02と上位互換、ライセンスキーもそのまま使えます。
・RyzenでCPU設定を「自動」とした場合は(RyzenではAVX命令が使えるけど 処理が遅くなる場合があるため)SSE版のモジュールを使います。AVX命令は使いません。
・CPU設定にRyzen用の「ZEN」を追加しましたが、現状「SSE4.1」と同じ内容となります。

・DR2、DR3、DY2、DY3はVer4.02と同じ内容となります。
・入出力フォーマットにNV12が追加されました。
・DR2、DR3、DY2、DY3を選択した場合でも、入力された動画のフォーマットがNV12の場合はDS3で動作します。
・対応OSにWindows10 64bit版を追加。
・対応OSからWindows7を削除。Windows7での動作確認は行っておりません。
■ダウンロード
・AMV4 ビデオコーデック Ver4.10 ベータ版
次回はAMV4 Ver4.1に対応したスーパーアマレココを公開します。