Atom330でHDキャプチャ その5
今回はAtom330でAMVビデオコーデックのベンチマークテストを行いました。1280*720のYUY2画像を入力しYUY2のまま可逆圧縮した場合にAtomのマルチコアやハイパースレッドテクノロジ(HTT)の効果を調べます。
基本的な測定方法は以前に行ったコーデックのベンチマークテストと同じです。
YUY2の動画をYUY2のまま可逆圧縮
Intel Atom330
動きの激しい動画(YUY2)
コーデック | Enc (ms) | Dec (ms) | 圧縮 率(%) | 補足 |
AMV2MT:R2(1) | 10.90 | 8.75 | 47.7 | CPUは指定せず1スレッドで処理。 |
AMV2MT:R2(2) | 6.74 | 5.06 | 47.7 | 〃 2スレッドで処理。 最も万能で使いやすい設定。 |
AMV2MT:R2(3) | 8.73 | 6.06 | 47.7 | 〃 3スレッドで処理。 HTTの効果を期待してスレッド数を増やしても CPUを指定しないとパフォーマンスは低下する。 |
AMV2MT:R2(4) | 6.89 | 5.04 | 47.7 | 〃 4スレッドで処理。 |
AMV2MT:R2(CPU0+CPU1) | 6.77 | 5.04 | 47.7 | カスタム設定にしてCPU0とCPU1を使って処理。 CPUを指定せず2スレッドで処理する場合と同じ結果。 |
AMV2MT:R2(CPU0+CPU2) | 6.75 | 5.04 | 47.7 | カスタム設定にしてCPU0とCPU2を使って処理。 |
AMV2MT:R2(CPU0+1+2+3) | 5.91 | 4.72 | 47.7 | カスタム設定にしてCPU0~3のそれぞれを使って処理。 CPUを指定する事でHTTの効果を 少しだけ得られる。 |
※Enc:エンコード時間、圧縮処理にかかった時間を示す。
※Dec:デコード時間、復元処理にかかった時間を示す。
※圧縮率:未圧縮の何パーセントに縮まったかを示す。
以前に行ったIntel Celeron420の結果
コーデック | Enc (ms) | Dec (ms) | 圧縮 率(%) | 補足 |
AMV2MT:R2(1) | 5.31 | 5.89 | 47.7 | CPUは指定せず1スレッドで処理。 |
Atom330とCeleron420を比較すると、Atom330の方がコア数やHTTにより有利になると思っていましたが、結果はCeleron420の方が1コア1スレッドでも高速な結果となりました。
なお、AMVビデオコーデックはハイパースレッドテクノロジを想定して設計されていないため、HTTの効果は殆ど得られないことも解りました。
付録測定条件
タイトル | Mystery of the Nile |
情報 | 1280*720、2082frames、1分26秒、3,837,598,360Byte |
備考 | AviUtlを使ってYUY2未圧縮に変換 |
PC1 Celeron | PC2 Atom | |
CPU | Intel Celeron 420 (Conroe-L) 1.6GHz Socket 775LGA | Intel Atom330 (2core,HTT) 1.6GHz |
Chipset | i945G/GZ | Intel 945GC + ICH7 |
Memory | DDR2-800, 1GB (single) read=3.3GB/s write=1.2GB/s | DDR2-533, 2GB(single) |
OS | Windows2000 Pro SP4 | Windows7 x86 Ultimate |
補足 | デスクトップPC | ミニキューブ |
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