リプレイ機能 その2 設定
リプレイ機能の動作全般に関する設定項目です。

リプレイ機能を使う
リプレイ機能を使う場合にONとします。
リプレイ機能が使える状態になるとメイン画面のツールバーにリプレイ・アイコンが追加されます。

圧縮タイプ
「記録時間重視」、「レスポンス重視」、「無圧縮」の3つから選択します。それぞれ記録できる時間、再生時の反応速度、画質、PCへの負担が異なります。
「記録時間重視」は多くのケースで最も良いバランスとなります。
「レスポンス重視」はどうしても完全な画質(可逆圧縮)が必要な場合、または記録時間重視ではフレームレートの低下が目立つ場合に使います。
「無圧縮」は慢性的なフレームレートの低下等PCスペックに不安がある場合に使います。
記録時間重視 | レスポンス重視 | 無圧縮 | |
記録時間 | 長い(無圧縮の約4倍) | 中(無圧縮の約2倍) | 短い |
反応速度 | やや悪い | 良い | 良い |
画質 | やや劣る | 良い | 良い |
PCへの負担 | 大きい | 大きい | 少ない |
圧縮 | AMV3 S3 YV12非可逆 | AMV2MT R2 RGBまたはYUY2可逆 | 無圧縮 |
キーフレーム | 最大5フレーム間隔 | 全てキーフレーム | 全てキーフレーム |
記録時間重視 | レスポンス重視 | 無圧縮 | |
D1 (720x480 60i) D2 (720x480 60p) | 約100秒 | 約60秒 | 約25秒 |
D3 (1920x1080 60i) | 約16秒 | 約10秒 | 約4秒 |
D4 (1280x720 60p) | 約36秒 | 約20秒 | 約9秒 |
D5 (1920x1080 60p) | 約16秒 | 約10秒 | 約4秒 |
※ 「記録時間重視」、「レスポンス重視」では映像の内容により記録時間が変わってきます。動きが少ない映像では上記よりさらに長い時間記録できる場合があります。
バッファサイズ
リプレイ機能のリングバッファに割り当てるメモリの量を設定します。アマレコTVは32bitアプリケーションなので利用できるメモリ量の最大は約3GBです。ただし、各OSの仕様により最大約2GBとなる場合もあります。またリプレイ機能のほかにもメモリを利用するためリプレイ用に利用できる最大メモリ量は約2000MB(OSが2GBまでの場合は約1000MB)となります。
バッファサイズを多めに設定した場合は確保できたメモリの範囲内で動作しますが、OSによってはスワップ等により大幅にパフォーマンスが低下したり、アマレコTVの動作開始にものすごく時間がかかるようになってしまいますので、どの程度メモリを使えるか良く判らない場合は初期値から変更しないで下さい。
実際に確保できたメモリ量はリプレイ・ウインドウのステータスバーで確認できます。

OSの仕様が2GBの場合 | OSの仕様が3GBの場合 | |
システムメモリが1GBの場合 | 128~256MB | 128~256MB |
システムメモリが2GBの場合 | 256~1024MB | 256~1024MB |
システムメモリが3~4GBの場合 | 512~1024MB | 512~2048MB弱 |
RAMディスクを使う
システムメモリの代わりにRAMディスクをリングバッファに割り当てます。OSのメモリ制限を超えてより多くのメモリが使えるため長時間の記録が可能となります。
※ RAMディスクの準備は皆さんの方で行ってください。
保存先
RAMディスクのパスを設定します。フォルダーも指定できますがファイル作成時にフォルダーが無いとエラーとなる場合があるので注意して下さい。
RAMディスク以外にもHDDやSSDのドライブを指定できますがリプレイ再生時のフレームレートが低下する等、全体のパフォーマンスが低下する可能性がありますのでお勧めしません。
録画中は一時停止する
録画処理やリプレイ機能はPCへ大きな負担をかけます。PCのスペックに不安がある場合は録画中はリプレイ機能を一時停止して下さい。
リプレイ機能の一時停止はキーボードのFキーで行いますが、この設定をONにしておくとFキーを押さなくても自動的にリプレイ機能が一時停止し、録画終了後も自動でリプレイ機能が再開されるようになります。
PCの性能が良ければ録画とリプレイ機能を同時に利用することができます。
ウインドウを表示しない
リプレイ再生時にリプレイ・ウインドウを表示しません。操作に慣れてくるとリプレイ・ウインドウの出番は殆どないのでこの設定をONにして下さい。
リプレイ再生時にリプレイ・ウインドウを表示したくなったらリプレイ再生中に右クリックのメニューから「ウインドウ表示」を選択して下さい。
2.リプレイ・ウインドウの説明

2.1.操作部
スライダー
現在の再生位置を示します。スライダー上を左クリックすると再生位置を変更する事ができます。
背景の青い部分はトリミング範囲を示します。
ボタン等
2.2.詳細設定部
マウスホイール逆転
マウスホイールの回転方向を逆にします。お好みで設定して下さい。
マウス感度
マウスのドラック操作の感度を調整します。
1は少しカーソルを動かすだけで敏感に反応します。
5は多めに動かさないと反応しません。
効果音 音量
リプレイとプレビューの切り替え時の効果音のボリュームを調整します。
この効果音は配信に乗ります。不要な場合は「x0.0」にして下さい。
2.3.ステータスバー

左から「位置情報」、「フレームレート」、「固定情報」となっています。
位置情報
現在の再生位置が時間とフレーム番号で表示されます。最後に「K」が付くときはそのフレームがキーフレームであることを示しています。
AVI出力中はAVIファイル作成の進捗を表示します。
フレームレート
リプレイ再生のフレームレートを表示します。
通常59.94fpsまたは60fpsとなります。59以下に低下する場合は本来の滑らかな再生ができていません。PCのスペック不足ですのでリプレイ機能に関する設定を見直して下さい。
※ メイン画面のステータスバーに表示されるプレビューのフレームレートとは一致しない場合があります。たとえば表示したい画像の準備が整っていない(デコードが間に合わない)ときにリプレイ再生では一つ前の画像を表示し誤魔化します。プレビューでは一つ前の画像でも1フレームとカウントしフレームレートの低下は生じませんが、リプレイ側のフレームレートは目的の画像が表示できなかった場合にカウントしないためフレームレートが低下します。
固定情報
Len
記録が残っている時間とフレーム数を表示します。
Mem
リングバッファに割り当てられた実際のメモリ量を表示します。設定画面のバッファサイズより少なくなる場合があります。
3.メニュー
メイン画面を素早く右クリックするとメニューが表示されます。押している時間が長いと一時停止になってしまうので注意して下さい。

内容はホットキーを見てください。
4.ホットキー
リプレイ機能用に以下のホットキーが追加されています。

名前 | ホットキー | 説明 |
リプレイ | R | リプレイ再生の開始と終了。 |
リプレイ一時停止 | F | リプレイ機能の一時停止。一時停止中はリプレイ・アイコンが点滅します。 |
AVI出力 | G | リングバッファの内容をAVI形式のファイルで保存します。 プレビュー中も保存することができます。 |
逆転再生 | V | リプレイ再生中に等倍速で逆転再生します。 |
再生 | B | リプレイ再生中に等倍速で再生します。 |
再生一時停止 | N | リプレイ再生中に再生を一時停止します。 |
リプレイ用スクリーンショット | L | リプレイ再生中にリプレイ画像のスクリーンショットを保存します。 |
再生速度- | J | リプレイ再生中に再生速度を減速します。 一時停止中はコマ戻し。 |
再生速度+ | K | リプレイ再生中に再生速度を加速します。 一時停止中はコマ送り。 |
マーカーへ移動 | A | リプレイ再生中にマーカーへ再生位置を移動します。 |
開始位置へ移動 | SHIFT+A | リプレイ再生中にトリミング開始位置へ再生位置を移動します。 |
終了位置へ移動 | ALT+A | リプレイ再生中にトリミング終了位置へ再生位置を移動します。 |
ホットキーFの一時停止は、オンラインゲームの配信中に今のシーンをリプレイ再生したいけどゲームの中断ができない。そのまま続けるとリングバッファの内容が上書きされて消えてしまう場合に使います。
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