SC-500N1/DVI その13 録音テスト
なお、ビデオデータとオーディオデータのタイミングが合わないと、アマレコTVで録画したときに映像と音声のズレを補正するためのフレームの増減が生じます(ステータス欄の(+)や(-))。
1.テスト方法
携帯音楽プレイヤーをビデオキャプチャカードまたはサウンドカードのアナログ音声入力に接続して音楽を再生します。
ビデオ信号はプレイステーション2用のゲームの480iをコンポーネントで接続しキャプチャします。
この状態でアマレコTVで録画します。
録画してできたビデオファイルからAviUtlを使ってwavファイルを作成します。
Audacityを使ってwavファイルの波形を観察して判断します。
デバイス | 品番 | 備考 |
サウンドカードのライン入力 | CMI8738-6CHLP2 | ビデオキャプチャデバイスはSD-USB2CUP4 オーディオキャプチャデバイスはCMI8738-6CHLP2 としてアマレコTVで録画 |
キャプチャカード1 | SC-500N1/DVI | |
キャプチャカード2 | SD-USB2CUP4 |
OS | WindowsXP Professional SP3 |
MB | M3N78-EM |
CPU | AMD Phenom(tm) 8750 Triple-Core Processor 2.4GHz |
MEMORY | DDR2-800 2GB(2GB*1) |
HDD | WD10EADS-00M2B0 1TB, 5400rpm |
キャプチャカード | SC-500N1/DVI Driver 1.1.0.108.0 SD-USB2CUP4 Driver 5.2009.917.0 |
アマレコTV | Ver2.20b |
2.結果
サウンドカードを使って録音した波形を基準にし各ビデオカードがどの程度ずれているかを見ます。
全体像です。音楽の開始位置(左端)を揃えてあります。

音楽の終了位置を拡大します。

サウンドカードで録音したものは約4分41秒のところで音楽が終わっています。
SC500はサウンドカードと比べて約0.005秒短くなっています。
SD-USB2CUP4はサウンドカードと比べて約0.035秒長くなっています。
※SD-USB2CUP4は音圧が合わず、音楽の開始位置を正確に合わせることができませんでした。そのため誤差が含まれています。
3.まとめ
SD-USB2CUP4の4分41秒あたり0.035秒と言うズレは1時間で約15フレーム(1フレームは0.033秒)のズレとなります。 個人的には1時間で15フレームのズレなら妥当と思っています。
一方、SC500はもっと精度が高いので映像と音声のズレは小さくなるはずですが、実際は4分41秒で 14フレームずれました。これは1時間に換算すると194フレームと非常に大きなズレとなります。
VT=281491(8449f), Cap= 8787f( 0D), Enc= 1.283ms, Siz= 137KB( 20%) , Drp=0, (+)14, (-)0, o (+)は映像と音声の同期を取るため追加したフレーム(Nullフレーム)数です。 このログから、録画を開始して4分41秒後(281491ms)の段階で14フレーム分映像が不足していることが分かります。(1フレームは0.033秒) |
2011.11.6現在のSC500には映像ドロップの不具合がありますので、録画中に映像が不足し、その分が補正されたと見るのが妥当なのですが、映像ドロップが修正されても(補正なしでは)音ズレする動画になってしまう可能性がSC500にはあります。今回その原因が音声のサンプリングレートの僅かな狂いでは?と思いテストを行いましたが、サンプリングレートの異常は見られませんでした。
とりあえずSC500のオーディオキャプチャ周りはうまく機能していると思われるので、映像ドロップが修正され次第、再度検証してみたいと思います。
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