ビデオコーデック・ベンチマーク2009と2012夏の比較
・ビデオコーデック・ベンチマーク2009
・ビデオコーデック・ベンチマーク2012夏(2012.9.4修正版)
2009年 | 2012年 | 倍 | |
OS | Windows2000 Pro SP4 | Windows7 x64 Professional SP1 | - |
CPU | Celeron420 (Conroe-L) 1.6GHz | i5-3470S (Ivy Bridge) 2.9GHz | クロック 1.8倍 |
Memory | DDR2, 1GB (single) read=3.3GB/s write=1.2GB/s | DDR3, 1600 8GB (4GBx2 Dual Cannel) read=23.7GB/s write=12.2GB/s | read 7.1倍 write 10.1倍 |
AMVビデオコーデック Version | 2.20e 3.00e | 2.20i 3.00i | |
UT Video Version | 5.2.2 | 11.1.1 | |
Lagarith Version | 1.3.19 | 1.3.27 | |
Huffyuv Version | 2.1.1 | 2.1.1 |
1.圧縮効果について
2009年と2012年を比較してどのコーデックも大きな変更は見られず。
圧縮効果に付いてはパソコンの性能とは無関係なので、各コーデックのバージョンアップによる性能向上となりますが、今回テストしたコーデックの中で大きな変化は見られませんでした。
2009年 | 2012年 | 倍 | 補足 | |
AMV2MT:Y2 | 2.1 | 2.1 | 1.0倍 | - |
UT Video速度優先 | 2.8 | 2.8 | 1.0倍 | 2012年はx64版 |
UT Video圧縮優先 | 3.4 | 3.4 | 1.0倍 | 2012年はx64版 |
Lagarith | 3.8 | 3.8 | 1.0倍 | 2012年はx64版 |
Huffyuv Predict Left | 2.5 | 2.5 | 1.0倍 | 同じバージョン |
2.処理速度について
2009年と2012年を比較してCPUの処理能力が上がっているため各コーデックの処理能力も2倍から3倍と早くなっています。
クロックは1.6GHzから2.9GHz(1.8倍)なので段純なクロックアップだけでなくメモリの性能向上も大きいように思います。
特にLagarithは処理時間が大きく向上しています。これはLagarith自体のバージョンアップによる改善(2倍程度)が大きいようです。
一方、Huffyuvはエンコード速度が2009年のときより遅い結果となっています。
2009年 | 2012年 | 倍 | 補足 | ||
AMV2MT:Y2 | Enc | 188 fps | 602 fps | 3.2倍 | - |
Dec | 170 fps | 404 fps | 2.3倍 | ||
UT Video速度優先 | Enc | 77 fps | 175 fps | 2.2倍 | 2012年はx64版 |
Dec | 42 fps | 114 fps | 2.7倍 | ||
Lagarith | Enc | 20 fps | 90 fps | 4.5倍 | 2012年はx64版 |
Dec | 14 fps | 54 fps | 3.8倍 | ||
Huffyuv Predict Left | Enc | 127 fps | 122 fps | 0.9倍 | 2009年より遅くなっている |
Dec | 33 fps | 45 fps | 1.3倍 |
Ver1.3.19 | Ver1.3.27 | 倍 | ||
Lagarith x64 | エンコード | 46 fps | 90 fps | 1.9倍 |
デコード | 32 fps | 54 fps | 1.6倍 | |
圧縮比 | 3.80 | 3.81 | 1.0倍 |
3.マルチスレッドでの動作について
2009年はAthlonX2の2スレッドで処理した場合に1スレッドでの処理の何倍になるのか、2012年はi5-3470Sの4スレッドで処理した場合に1スレッドでの処理の何倍になるのかを見ます。
基本的にスレッドの数が2倍になったら処理能力も2倍になって欲しいところですが、 実際はマルチスレッドで処理するために必要な処理が増えるので2.0倍より少なくなります。
2009年は2スレッドなので2.0倍、2012年は4スレッドでテストしたため4.0倍に近いほど良いと言えます。
AMVとUT Videoは高い適応力を持っていると言えますが、Lagarithはスレッド数やフレーム分割数と言った設定が無いためCPUが4スレッドに対応していても4スレッドで処理される訳ではないようです。この結果(2009年と2012年でほぼ同じ)を見る限り2スレッドで頭打ちされているように見えますので、マルチスレッドへの適応力は低いままと思います。
2009年 (2スレッド) | 2012年 (4スレッド) | 補足 | ||
AMV2MT:Y2 | Enc | 1.7倍 | 3.0倍 | - |
Dec | 1.8倍 | 3.4倍 | ||
UT Video速度優先 | Enc | 1.9倍 | 3.1倍 | 2012年はx64版 |
Dec | 1.9倍 | 3.6倍 | ||
Lagarith | Enc | 1.5倍 | 1.4倍 | 2012年はx64版 |
Dec | 1.2倍 | 1.2倍 |
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