fc2ブログ
 

アマレコ・オーディオ・レンダラー デバックログとビデオキャプチャ編

アマレコ・オーディオ・レンダラーやPCのオーディオデバイスに付いてもう少し詳しくお話します。
またビデオキャプチャカードに搭載されているオーディオデバイスについてもふれます。

アマレコ・オーディオ・レンダラーのデバックログを見ると録音デバイス、再生デバイスの挙動がある程度見えてきます。主に次のことがわかります。
・録音デバイスが何ミリ秒単位で録音処理しているか(実際のアロケータサイズ)
・録音デバイスが何ミリ秒間隔でデータを送ってくるか(インターバルタイム)
・再生デバイスの実再生レート(再生サンプリングレート)
・そのとき再生デバイスにバッファリングされているデータ量(Latency)
・アマレコ・オーディオ・レンダラーの可変再生速度により補正された様子


1.デバックログのとり方
AmaAudioRenderer.iniのiDebugLogを1にするとAmaRecTV.exeまたはAmaMix.exeと同じフォルダに
「AmAudioRenderer(日時)[デバイス名].txt」と言ったファイル名でデバックログが作成されます。

2.デバックログの見方


0:02:46.341s(41ms):Smp( recv=1920, write=1901( 99%+0), 48000Hz), Latency=29(20)ms, FALSE= 0, Pos=07981185, 48040, 0:#########

説明
項目説明
最初0:02:46.341s(41ms)データを記録した時間です。例ではプレビューを開始してから2分46秒341ミリ秒経過したときに録音デバイスからデータを受け取っています。
カッコ内は前のデータからの間隔(インターバルタイム)です。例では41ミリ秒間隔でデータを受け取っています。
SmpSmp( recv=1920, write=1901( 99%+0), 48000Hz)recvは録音デバイスから受け取ったデータのサンプル数(=アロケータサイズ)。例では1920サンプル(約40ミリ秒分の音声)のデータを受け取りました。
writeは再生デバイスの再生バッファへ書き出したデータのサンプル数。例では1901サンプル(約39.6ミリ秒分の音声)のデータを書き出しています。

カッコ内は可変再生速度による補正がどのように行われたかを記録しています。
100%なら補正を行っていません。99%なら1%再生時間が短くなるよう補正しています。
101%なら1%再生時間が長くなるよう補正しています。
パーセントの後の+0はさらに細かい制御(マイクロフィードバック制御)情報です。+1か-1になることがあります。
それぞれ1サンプル分再生時間を長く(短く)なるよう補正したことを表します。
最後に再生デバイスの再生レート(サンプリングレート)の実測値を10秒間の平均値で記録しています。

LatencyLatency=29(20)msその時点での反応時間です。再生バッファに溜まっているデータ量を1ミリ秒単位で記録しています。
カッコ内は設定値の目標反応時間です。この値に近づくよう可変再生速度が働きます。
例では目標が20ミリ秒に対し現在の反応速度が29ミリ秒と遅れているため、再生時間を短くし、反応時間が20ミリ秒に近づくよう可変再生速度による補正が行われています。
FALSEFALSE= 0可変再生速度により補正が行われた回数をカウントしています。
必ず必要な補正(プレビューの開始直後や途中で設定値が変更された場合)はカウントされません。
また、マイクロフィードバック制御の場合もカウントしません。
例では補正が行われていますが、直前に目標反応時間が30から20に変更された事による補正のためカウントされていません。
PosPos=07981185,48040,0再生デバイスのその時点での再生位置です。余り重要ではありません。
48040,0はLatencyの値を計算するのに使う補正値です。余り重要ではありません。
最後の##########補正の様子を#の個数で表示します。100%の時#を10個表示します。99%の時は9個と1%ごとに#が減ります。

 
3.デバックログの例

テスト環境
OSWindows7 x64 Professional SP1
CPUIntel(R) Core(TM) i5-3470S CPU @ 2.90GHz Ivy Bridge
MBASRock H77 Pro4-M (Intel H77)
MemoryDDR3 1600 8GB(4GBx2 Dual Cannel)read=23.7GB/s write=12.2GB/s
Softwareアマミキ! Ver1.01
AmAudioRenderer Ver2.30
Audio DeviceオンボードのLine入力、Line出力
Realtek High Definition Audio
Driver:6.0.1.6482
Capture CardGV-USB2 S端子Driver:1.1.0.93.5, 2010.06.28
SD-USB2CAP4 S端子Driver:5.2009.917.0
SC-500N1/DVI コンポーネント端子Driver:1.1.0.108.0, 2011.08.09

遅延の実測はステレオ(左右同音)の片チャンネルだけPCのLine入力に接続し、PCのLine出力端子の様子と、PCを通さなかったもう一方のチャンネルの波形を記録します。PCを通さなかった方を基準にしPCを通したチャネルがどれだけ遅れたかを観察します。

音遅延テスト図.PNG 




3.1.オンボードのオーディオデバイスのLine入力とLine出力

0:04:51.861s(41ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=14006198, 47999, 639:##########
0:04:51.892s(31ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=14007678, 48000, 9:##########
0:04:51.932s(40ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=14009637, 48001, 8:##########
0:04:51.972s(40ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=14011559, 48002, 8:##########
0:04:52.013s(41ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=14013520, 48003, 7:##########
0:04:52.054s(41ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=14015479, 48004, 6:##########
0:04:52.095s(41ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=14017436, 48005, 5:##########
0:04:52.135s(40ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=14019357, 48006, 5:##########
0:04:52.176s(41ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=14021320, 48007, 5:##########
0:04:52.217s(41ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=14023280, 48008, 4:##########
0:04:52.257s(40ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=14025240, 48009, 3:##########
0:04:52.297s(40ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=14027158, 48010, 3:##########
0:04:52.338s(41ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=14029119, 48011, 2:##########
0:04:52.379s(41ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=14031080, 48012, 1:##########
0:04:52.420s(41ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=14033040, 48012, 0:##########
0:04:52.460s(40ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=14034958, 48012, 0:##########
0:04:52.501s(41ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=14036920, 47999, 639:##########
0:04:52.532s(31ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=14038399, 48000, 9:##########
0:04:52.572s(40ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=14040358, 48001, 8:##########
0:04:52.612s(40ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=14042280, 48002, 8:##########
0:04:52.653s(41ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=14044240, 48003, 7:##########
0:04:52.694s(41ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=14046199, 48004, 6:##########
0:04:52.735s(41ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=14048159, 48005, 5:##########
0:04:52.775s(40ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=14050087, 48006, 5:##########
0:04:52.816s(41ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=14052046, 48007, 4:##########
0:04:52.857s(41ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=14054007, 48008, 4:##########

アロケータサイズが40msなので本来ならインターバルタイムは40msなりますが、デバックログを見ると所々31ms間隔になっているのがわかります。
これは、40ms間隔でデータを送るべきところを僅かに遅れ41ms間隔でデータが送られていて、その遅れが徐々に蓄積し10msの遅れに達したとき30ms間隔にすることでバランスをとるよう録音デバイスが動作しているためです。
長い目で見れば遅れた分を取り戻すように動作してるため問題になりませんが、遅延をできるだけ減らそうとした場合は厄介です。 結局この録音デバイスはアロケータサイズによる遅延(40ms)と動作タイミングのばらつきによる遅延(10ms)をあわせた50msの遅延が最低でも生じることになります。



3.2.キャプチャカードSC-500N1/DVI とオンボードLineアウト

0:01:01.171s(40ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency= 9(10)ms, FALSE= 0, Pos=02923357, 48000, 0:##########
0:01:01.211s(40ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency= 9(10)ms, FALSE= 0, Pos=02925278, 48000, 0:##########
0:01:01.251s(40ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=02927197, 48000, 0:##########
0:01:01.291s(40ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency= 9(10)ms, FALSE= 0, Pos=02929117, 48000, 0:##########
0:01:01.331s(40ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency= 9(10)ms, FALSE= 0, Pos=02931037, 48000, 0:##########
0:01:01.371s(40ms):Smp( recv=1920, write=1921(100%+1), 48000Hz), Latency= 9(10)ms, FALSE= 0, Pos=02932959, 48000, 0:##########
0:01:01.411s(40ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=02934878, 48000, 0:##########
0:01:01.451s(40ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=02936798, 48000, 0:##########
0:01:01.491s(40ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=02938718, 48000, 0:##########
0:01:01.531s(40ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=02940640, 48000, 0:##########
0:01:01.571s(40ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=02942557, 48000, 0:##########
0:01:01.611s(40ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=02944478, 48000, 0:##########
0:01:01.651s(40ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=02946398, 48000, 0:##########
0:01:01.691s(40ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=02948318, 48000, 0:##########
0:01:01.731s(40ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=02950237, 48000, 0:##########
0:01:01.771s(40ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=02952158, 48000, 0:##########
0:01:01.811s(40ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=02954078, 48000, 0:##########
0:01:01.851s(40ms):Smp( recv=1920, write=1920(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=02955999, 48000, 0:##########

アロケータサイズは40msで固定。
インターバルタイムも40msで安定しているのでまずまずの性能です。最後にまとめますが遅延の実測値は64msです。
一箇所マイクロフィードバック制御が働いています(オレンジ部)が、マイクロフィードバック制御はどのオーディオデバイスでも必ず発生するので問題ありません。


3.3.キャプチャカードGV-USB2とオンボードLineアウト

0:03:58.300s(30ms):Smp( recv=2400, write=2400(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=11425086, 48005, 20:##########
0:03:58.360s(60ms):Smp( recv=2400, write=2400(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=11427963, 48006, 10:##########
0:03:58.420s(60ms):Smp( recv=2400, write=2400(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=11430844, 48006, 0:##########
0:03:58.450s(30ms):Smp( recv=2400, write=2400(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=11432284, 48007, 20:##########
0:03:58.509s(59ms):Smp( recv=2400, write=2400(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=11435117, 48008, 11:##########
0:03:58.570s(61ms):Smp( recv=2400, write=2400(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=11438044, 48008, 0:##########
0:03:58.600s(30ms):Smp( recv=2400, write=2400(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=11439484, 48009, 19:##########
0:03:58.659s(59ms):Smp( recv=2400, write=2400(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=11442318, 48010, 10:##########
0:03:58.720s(61ms):Smp( recv=2400, write=2400(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=11445242, 47999, 0:##########
0:03:58.750s(30ms):Smp( recv=2400, write=2400(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=11446684, 48001, 20:##########
0:03:58.809s(59ms):Smp( recv=2400, write=2400(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=11449518, 48002, 11:##########
0:03:58.870s(61ms):Smp( recv=2400, write=2400(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=11452442, 48002, 0:##########
0:03:58.900s(30ms):Smp( recv=2400, write=2400(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=11453885, 48003, 20:##########
0:03:58.960s(60ms):Smp( recv=2400, write=2400(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=11456762, 48004, 10:##########
0:03:59.020s(60ms):Smp( recv=2400, write=2400(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=11459644, 48004, 0:##########
0:03:59.050s(30ms):Smp( recv=2400, write=2400(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=11461084, 48005, 20:##########
0:03:59.109s(59ms):Smp( recv=2400, write=2400(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=11463961, 48006, 10:##########
0:03:59.169s(60ms):Smp( recv=2400, write=2400(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=11466844, 48006, 0:##########
0:03:59.199s(30ms):Smp( recv=2400, write=2400(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=11468284, 48007, 19:##########
0:03:59.259s(60ms):Smp( recv=2400, write=2400(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=11471160, 48008, 10:##########
0:03:59.319s(60ms):Smp( recv=2400, write=2400(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=11474045, 47999, 0:##########

アロケータサイズは50msで固定。
インターバルタイムが30msから60msでばらつくため性能は悪いと言えます。
アロケータサイズが大きめなことと、インターバルタイムがばらつく分、遅延の実測値も悪く101msです。




3.4.ビデオキャプチャカードSD-USB2CUP4 とオンボードLineアウト

0:02:00.536s(32ms):Smp( recv=1536, write=1537(100%+1), 48000Hz), Latency= 9(10)ms, FALSE= 0, Pos=05714798, 48000, 0:##########
0:02:00.568s(32ms):Smp( recv=1536, write=1537(100%+1), 48000Hz), Latency= 9(10)ms, FALSE= 0, Pos=05716334, 48000, 0:##########
0:02:00.600s(32ms):Smp( recv=1536, write=1537(100%+1), 48000Hz), Latency= 9(10)ms, FALSE= 0, Pos=05717869, 48000, 0:##########
0:02:00.632s(32ms):Smp( recv=1536, write=1536(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=05719404, 48000, 0:##########
0:02:00.664s(32ms):Smp( recv=1536, write=1536(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=05720940, 48000, 0:##########
0:02:00.696s(32ms):Smp( recv=1536, write=1536(100%+0), 48000Hz), Latency= 9(10)ms, FALSE= 0, Pos=05722476, 48000, 0:##########
0:02:00.728s(32ms):Smp( recv=1536, write=1536(100%+0), 48000Hz), Latency= 9(10)ms, FALSE= 0, Pos=05724012, 48000, 0:##########
0:02:00.760s(32ms):Smp( recv=1535, write=1536(100%+1), 48000Hz), Latency= 9(10)ms, FALSE= 0, Pos=05725550, 48000, 0:##########
0:02:00.792s(32ms):Smp( recv=1535, write=1535(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=05727084, 48000, 0:##########
0:02:00.824s(32ms):Smp( recv=1536, write=1536(100%+0), 48000Hz), Latency= 9(10)ms, FALSE= 0, Pos=05728620, 48000, 0:##########
0:02:00.856s(32ms):Smp( recv=1536, write=1536(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=05730157, 48000, 0:##########
0:02:00.888s(32ms):Smp( recv=1536, write=1536(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=05731693, 48000, 0:##########
0:02:00.920s(32ms):Smp( recv=1536, write=1536(100%+0), 48000Hz), Latency= 9(10)ms, FALSE= 0, Pos=05733229, 48000, 0:##########
0:02:00.952s(32ms):Smp( recv=1536, write=1536(100%+0), 48000Hz), Latency= 9(10)ms, FALSE= 0, Pos=05734764, 48000, 0:##########
0:02:00.984s(32ms):Smp( recv=1536, write=1537(100%+1), 48000Hz), Latency= 9(10)ms, FALSE= 0, Pos=05736302, 48000, 0:##########
0:02:01.016s(32ms):Smp( recv=1536, write=1536(100%+0), 48000Hz), Latency=10(10)ms, FALSE= 0, Pos=05737837, 48000, 0:##########

アロケータサイズは約32msで固定。
良く見ると受け取るサンプル数(recv)が1536の場合と1535の場合があります。恐らく端数の帳尻を合わせるためと思われますが、これは問題ありません。
インターバルタイムも安定していて、アロケータサイズも小さ目なため遅延の実測値は58msと良好です。
ただ、何で32msなんだろうという疑問はあります。33msなら映像とあわせる為かなと思いますが、小さくできるならもっと小さくてもいいのに・・・


4.まとめ
前回のテストでオンボードのアロケータサイズを20ms以下にしても頭打ちされたと書きましたが、 アマレコ・オーディオ・レンダラーの設定の最小バッファサイズ(iMinimumBuffSizeMS)が20msなので、その部分で頭打ちされていました。
iMinimumBuffSizeMSを0とすることで20ms以下のアロケータサイズのテストができますのでその部分を再テストしました。 その結果も合わせて最後にデータをまとめて記します。


AmAudioRenderer Ver2.30 遅延テスト
録音デバイス設定遅延
実測値
補足
アロケータ
サイズ
iLatency
Lineイン40ms40ms104ms 
Lineイン40ms30ms 94ms初期値
Lineイン40ms20ms84ms 
Lineイン40ms10ms74ms 
     
Lineイン30ms40ms88ms 
Lineイン20ms40ms78ms 
Lineイン10ms40ms78ms頭打ちされている
Lineイン 10ms40ms 68ms iMinimumBuffSizeMS=0 
     
Lineイン20ms20ms58msこのあたりが妥当
Lineイン10ms10ms54ms頭打ちされている 
Lineイン10ms10ms44msiMinimumBuffSizeMS=0
     
SC-500N1/DVI40ms10ms64msアロケータサイズは40msで固定
GV-USB250ms10ms101msアロケータサイズは50msで固定
SD-USB2CUP432ms10ms58msアロケータサイズは32msで固定

※ 遅延の実測値には±5ms程度の誤差があります。



オンボードLineインのアロケータ40ms、iLatency10msとキャプチャカードのSC500を比べるとアロケータサイズ、Latencyが同じなので遅延の実測値も近くなるはずですが、10msオンボードのほうが遅れています。これはデバックログのところでお話した録音デバイスのインターバルタイムが不安定なためです。同様にLineインのほかの実測値も10ms余計に多くなっているものと推測できます。もし、インターバルタイムが安定していたらアロケータ10ms、iLatency10msで実測遅延34msとなるのかもしれません。

一方ビデオキャプチャカードの方はアロケータサイズの変更ができないためこれ以上遅延を減らすことができません。もう一歩踏み込んでアロケータサイズの変更に対応してもらえると良いなと思います。

関連記事


コメントの投稿

 
 
あまラボへようこそ
このブログでは自作ソフトの最新情報やtips、PC動画に関する話題を掲載していきます。各記事へは下にあるカテゴリからアクセスして下さい。

ファイルのダウンロードはホームページの方でお願い致します。

質問・要望・不具合報告はこちら
アマレコTV
アマミキ!
アマレココ
アマレコ・ライト
ファンタジーリモート
AMVコーデック



ホームページ
カテゴリ
最新コメント
カレンダー
08 | 2023/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新記事
最新トラックバック
ブログ内タグ

アマレコTV ビデオキャプチャ アマレコVR AMVコーデック Oculus アマレココ Quest アマミキ! コーデック gQuest SC500 動画配信 Pico GO ファンタジーリモート 4K アマレコライト Unity プラグイン G2 AMV4 oculus ライブ機能 SC512 パススルー機能 デスクトップキャプチャ Passthrough AVX2 リモートソフト FAQ 質問コーナー アセット機能 ニコニコ動画 HDキャプチャ DirectShow 背景透過 120Hz Asset レゴ 遅延 解説動画 組み換え 可変再生速度 Meta LEGO MetaQuest VR GV-USB2 XL2420T 2 Pico4 倍速液晶 液晶モニター デインターレース ベンチマーク アマステ Intensity VRonVR AMV2MT MonsterX3A Pro PS4 VideoKeeper2 designs インストール Alternate AVX XCAPTURE-1 RDT233WX-Z GV-USB SD-USB2CAP4 31024 32ZP2 31006 ffmpeg 画像処理 60fps Robust Matting RGBキャプチャ Rift Video Shadow Play WindowsMR RYZEN UtVideo T2 HDMI NVEnc HDCP QSV LameACM OBS 音遅延 MP3 Haswell 電源オプション 音ズレ 録画 オーバーレイ XCapture-1 MonsterXU3.0R フィギュア ハイパースレッディングテクノロジー HT 31021 MPC 液晶テレビ DirectShowFilter プレビュー 擬似NTSCキャプチャ SD-USB2CUP4 Livetube AtomでHDキャプチャ キャプチャーツール シンクライアント イベント IntensityPro DC-HD1 額縁遅延 REGZA ZP3 倍速補完処理 32ZP32 Kabelake リプレイ機能 モノステ 倍速駆動 ゲームスムーズモード LAVFilters SkyBox Hand Tracking 2.0 ファイルマネージャプラス pytorch APIパススルー機能 API python ハンドジェスチャー パカラーススルー機能 アルファ付き動画 アルファ付きVR動画 RVM クロマキー ダウンロード AssetBundle 物理処理 download passthrough 検証 Preferred Filter Tweaker SteamVR GPU使用率 可逆圧縮 SKnet GV-USB3 キャプチャカード VR動画 フレーム間圧縮 新プレイヤー機能 AMPlayer 60Hz 新アマレコVR 90Hz VRコントローラー MR Windows SSE 

ブログ内検索
月別アーカイブ
アマレココに関するリンク
お世話になっているソフトのリンク
RSSリンクの表示
管理画面
  • 管理画面