アマレコTV 4 再エンコード支援の効果
なお、今回のテストはあくまで一例です、使い方によって効果は変わってきますのでその点はご注意ください。
特に今回はHDDを使ってテストしましたが、SSDだともっと効果が薄くなると思われます。他にも画像サイズやフレームレート、PC性能によっても効果の割合が変わってきます。
1.テスト方法
アマレコTVで1時間程度録画したビデオファイルをAviUtlとx264guiを使って再エンコードするのにかかる時間を比較し、どの程度エンコード時間を短縮できるかみます。
2.主な条件
CPU: Intel Core i7-4770 @ 3.40GHz
録画HDD: SEAGATE 4TB SATA600 (ST4000DM000)
映像: 1280x720 YUY2 29.97fps AMV4 DY3
音声: 48000Hz 16bit 2ch PCM
エンコード設定: スクリーンショット参照
AviUtl入力プラグイン: AviUtl同梱のAVI/AVI2 File Reader
3.結果
(1) 現行のアマレコTV Ver3で録画した場合

(2) アマレコTV 4を使ってオーディオブロックサイズをアマレコTV Ver3と同じ200msに設定した場合

(3) アマレコTV 4を使ってオーディオブロックサイズを大きく(10,000ms)設定した場合


アマレコTV | オーディオ ブロックサイズ | 1st pass | 2nd pass | 映像 エンコード | 音 エンコード | 総エンコード | |
1 | Ver3 | 200ms | 9分46秒 | 19分17秒 | 19分03秒 | 4分37秒 | 33分40秒 |
2 | Ver4 | 200ms | 9分50秒 | 18分57秒 | 18分47秒 | 4分56秒 | 33分43秒 |
3 | Ver4 | 10,000ms | 9分34秒 | 19分14秒 | 18分48秒 | 2分06秒 | 30分54秒 |
※ 映像エンコード時間は1stと2nd passの合計です。
※ 音エンコード時間は総エンコード時間から映像エンコード時間を引いた値です。厳密には音のエンコード時間のほかにmux処理など他の処理の時間も含まれますが、大半が音のエンコード時間です。
4.考察
映像のエンコード時間は3パターン全てにおいてほぼ同じ約19分となっています。
音のエンコード時間はオーディオブロックサイズが200msの場合はアマレコTVのバージョンと関係なく
ほぼ同じエンコード時間であることがわかります。
オーディオブロックサイズを50倍の10,000ms(約10秒)としオーディオデータをまとめてビデオファイルに保存するとエンコード時間が半分以下に短縮できています。
総エンコード時間でみても約2分40秒 (約8%)短縮できています。
5.注意点
・この効果はランダムアクセス性能の悪いHDDの特性を改善することにより得ています。
ランダムアクセス性能に優れたSSDを使って録画した場合の効果は薄くなると思われます。
・x264guiの設定により映像と音声を同時にエンコードした場合は効果が得られません。
・オーディオブロックサイズを大きくし過ぎると、対応できないアプリケーションがあるかもしれません。
・基本的にオーディオブロックサイズを大きくしてもデメリットは無いですが、効果はある程度で頭打ちになります。それ以上大きくするメリットもありませんので、目安としては10秒程度と思ってください。
・インターリーブの方が良いんじゃないの?イメージだけで語るとインターリーブも良い結果がでそうですが実態を考えると結局ランダムアクセスになってしまうケースがありそうなので何とも言えないです。
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