VR動画プレイヤーにおける2Dの60fps動画再生について
これはアマレコVR gQuest開発当初から把握していたことです。
他のVR動画プレイヤーでもガタガタですし、AVProのサンプルプログラムでもガタガタですので、そう言うものと割り切っていました。
わかっている範囲で例外だったのはOculus GOのOculus galleryです。完璧な60フレームの表示が可能でうっとりするほど綺麗な再生が可能です。
PicoスレにてアマレコVRよりPico Playerの方が優秀だと言った趣旨の書き込みがあり、そんな馬鹿なと思いPico Playerについて再度確認してみたところ、背景なしの場合は私が把握していた通りガタガタですが、背景を表示するとガタガタが改善されました。
整理すると、3つのグループに分類できます。
・グループA (ダメなグループ)
欠落フレームがあり1秒間に60枚の画像を表示できないもの。
アマレコVR gQuest、アマレコVR Pico、Pico Player(背景なし)
・グループB (リフレッシュレートが合わないが妥当なグループ)
欠落フレームはなさそうですが、ディスプレイのリフレッシュレートが合わず重複フレームがあるもの。
(72枚や75枚に水増しして表示する)
Oculus QuestでのOculus gallery、Pico Player (背景あり)
・グループC (完璧なグループ)
ディスプレイのリフレッシュレートが60Hzで60fpsの動画を完璧に再生できる。
(重複フレームも、欠落フレームもない)
Oculus GOでのOculus gallery
■開発時に試したこと
UnityアセットのAVProのサンプルプログラム(ExoPlayer)がそもそもグループA
Oculus Integrationに含まれるExoPlayerを使った180度動画再生用のサンプルプログラムもグループA
AVProをExoPlayerから標準プレイヤーモードに変更すると欠落フレームが若干減る気がする(リフレッシュレートが高ければほぼ60fpsになる?)
UnityのVideo PlayerもグループAだけど欠落フレームは少なめ
基本的にはデバイスのスペック不足や、アプリ側に無駄な処理が多いから処理落ちしてガタガタになるのではなく、動作モードや条件の違い、または使っているプレイヤーや機能の違いによりパフォーマンスが低下していると思われます。
出来ればアマレコVRもグループBまでは持っていきたいですが、今のところ原因はわかっていません。
Pico Playerの振る舞いを鑑みると、どちらかと言えばイロイロ処理をして負荷を上げてあげた方がパフォーマンスが向上するようにも思えますし、同じアプリケーション内のモードの違い(背景の有無)により明暗が分かれることから、Pico Playerを観察することで突破口が開けるかもしれませんので検証に使ったサンプル動画を公開します。
何か開発に役立つ情報がありましたら教えていただけるとありがたいです。
■ダウンロード
60fpsサンプル動画
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