Oculus software v28 120Hz暫定対応と60fps動画再生テスト
adb shell setprop debug.oculus.refreshRate 120
強制的に120Hzにすると、アマレコVRのリフレッシュレートの設定にかかわらず常に120Hzでの動作となります。
ただし、リフレッシュレートの設定値を使ってタイミング処理を行いますので実際のリフレッシュレートと同じ120と設定してください。
(現在公開しているバージョンでは120Hzへ設定することはできません)

2021.4.28追記
Qculus Questの「設定」の「テスト機能」に対応アプリで120Hzを使えるようするオプションがありました。
adbコマンドは使わずに この設定をONにするだけで 次のアマレコVRでは120Hzでの動作が可能です。
120HzになるとAVPro(exoplayer)でもOculus製品において欠落フレームの少ない秒間60枚の映像を表示できるようです。
ただし、均等に2フレームずつ同じ画像を表示するわけではないので くるくるベンチの映像は若干ガクガクします。

Oculus QuestでAVPro(exoplayer)を使って60fpsの動画を再生すると、デコード後の出力タイミングがディスプレイ装置の表示タイミングと合わず欠落フレームが生じます(1秒間に60枚の画像を表示できない)。リフレッシュレートを上げることで徐々に欠落フレームは減少しますが、90Hzでもまだ欠落フレームは生じていました。
今回120Hzまでリフレッシュレートを上げることで、欠落フレーム自体はほぼ無いと言える状態となったようです。ただし、2フレームずつの均等な表示とまではいきません。
そこで、次のアマレコVRでは新プレイヤー機能としてAMPlayer(exoplayer)を実装します。

AMPlayerであれば均等に2フレームずつ表示されるので120Hz動作においてもスムーズなスクロールとなります。メインプレイヤーをAMPlayer、サブプレイヤーをAVProにして両方でくるくるベンチを再生しスクリーンを並べれば、同じ1秒間に60枚の画像を表示していてもスクロールの滑らかさに顕著な違いが見て取れます。

120Hzのデメリット
120Hzで同じ画像を2フレームずつ表示することで60fpsの動画を完璧に視聴できると思っていましたが、実際に映像を見てみると、(くるくるベンチのような映像では)輪郭が2重に見えるため(60Hzで30fpsの動画を再生するのと同じ現象)、60fpsの動画を視聴する場合の理想は依然として60Hzとなりそうです。
現状メディアプレイヤー系のアプリで120Hzにするメリットがあるとしたら AVProを使っていて できるだけ欠落フレームを減らしたい場合か、24fpsや120fpsの動画を視聴する場合でしょうか。
60fpsサンプル動画ファイル
くるくるベンチ
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