アマレコVR Ver2.1.0 パススルー実験版 (アルファ版)
パススルー機能による周囲の映像とVR動画の映像を合成した ミックスドリアリティ体験ができます。


1.インストール
アマレコVRオンラインヘルプのAPKファイル インストールの項を見てください。
2.準備
2.1.開発者向け機能を有効にする
現在 Oculus Passthrough APIは開発者向けですので、アプリケーションを実行する前にOculus QuestとPCをUSBケーブルで接続してからADBコマンドで開発者向け機能を有効にする必要があります。
adb.exe shell setprop debug.oculus.experimentalEnabled 1
※ Questを再起動すると 無効に戻ってしまうので、その都度ADBコマンドで有効にする必要があります。
2.2.アルファ版とベータ版の使い分け
アマレコVR Ver2.1.0 アルファ版は Ver2.0.0 ベータ版とは別のアプリとしてインストールされます。
そのためVer2.0.0の環境を崩すことなく実験することができます。
一方、アマレコVRサーバーの更新はありません Ver2.00を共通で利用します。

2.3.アルファマップ用のPNG画像をアマレコVRサーバーへコピーする
解凍してできる[alphamap]フォルダを丸ごと AmaRecVRServer.exe と同じフォルダへコピーしてください。

3.使い方
パススルーに関する機能は[メイン画面設定]に集約されています。


・メインスクリーンを半透明にする
メイン画面へ透明度とアルファマップを適用します。
チェックボックスがOFFの場合 メインスクリーンは常に不透明となります。
・アルファマップ
VR動画は視界の多くを覆うため パススルーの映像が見えなくなってしまいます。
そこでアルファマップにより VR動画を表示する部分と パススルー映像を表示する部分を指定します。
アルファマップの白い部分へVR動画、黒い部分へパススルー映像を表示するようになっています。
アルファマップは5パターンあり 大きさと 位置調整ができます。
また、アルファマップ用のPNGファイルは差し替えることができます。

[アルファマップ1]
中央部分にVR動画 周囲をパススルー映像にします。
[拡大]でVR動画を表示する領域を調整してください。
[アルファマップ2]
中央部分をパススルー映像 周囲をVR動画にします。
[拡大]でパススルー映像を表示する領域を調整してください。
[アルファマップ3]
中央部分にVR動画を表示し 上のほうを半透明 下のほうを不透明にします。
[拡大]でVR動画を表示する領域を調整してください。
また、[拡大 縦]をマイナスにすることで 上の方を不透明 下の方を半透明にできます。
[アルファマップ4]
上の方の一部を半透明にします。
[アルファマップ5]
天井や床をパススルー映像にします。
・向きロック
ヘッドマウントディスプレイの向きに合わせて アルファマップを常に正面へ表示します。
4.ボタン設定
パススルーに関する機能が追加されています。
また、従来からありますが、メイン画面設定を直接表示する[メイン画面設定を表示]をお勧めします。
[半透明にする On/Off]は本体のボリュームボタンへ割り当てることをお勧めします。

マウスのホイールへ割り当てることができる機能

5.その他
・ハンドトラッキングに関する機能は使えません。
・パススルー機能は Oculus software v31以降でないと使えません。
・Oculus Quest 1でも利用可能です。
・アマレコVR実行中にパススルー映像をON / OFFにすることはできません。
・設定画面のマウスボタン設定でホイール機能が選べない不具合を修正しました。
・アマレコVRアプリによりサムネイル画像を作成すると白っぽい画像になってしまいます。
サムネイル画像の自動生成はサーバー側で行ってください。
・アルファマップにも視差があります。
範囲を小さくしすぎると VR動画の視差と合わず、見づらくなりますので注意してください。
・位置合わせ
VR動画とパススルー画像の位置をぴったり合わせようとするときに「ちょっと遠い」、「ちょっと近い」場合は[位置Z]と[Stereo調整]で行います。Stereo調整で合わせることができるならStereo調整を優先してください。

6.ダウンロード
・ アマレコVR Ver2.1.0
・ アマレコVRサーバー Ver2.00
アマレコVRサーバーは更新なし
オンラインヘルプ Ver2.0.0
新しいバージョン アマレコVR Ver2.1.7が公開されています。
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コメントの投稿
パススルー試用感想
早速試してみました。
パススルー背景で平面動画を見るのがなかなか楽しいです。
パススルー背景の輝度を落とせるといいですね。
アルファマップを使った疑似ARもいい感じです。
アルファマップの位置調整は左右も調節したいところです。
パススルー背景が使えると、メニューやサブスクリーン位置の6DoF対応がより欲しくなりますね。
あと、メニューが半透明表示になって移動出来るようになっているのはありがたかったです。
パススルーAPIの正式実装が楽しみになってきました。