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アマレコVR Ver2.1.1 パススルー実験版 アルファ2 公開

現在、開発者向けに公開されている Oculus Passthrough APIを利用したアマレコVR パススルー実験版の第2弾です。
passthrough_20211007133433e25.png

アルファマップなどメイン画面設定の強化とサブ画面の強化
および、現実感を持たせるため全体をリアルスケールで再構成しました。





1.内容

【更新内容】
・メイン画面用のアルファマップが二枚構成になりました
・ブラックマスク、白黒、パススルーON/OFF、アルファ値ゲインを追加
・メイン画面のスケール設定を追加
・サブ画面用アルファマップを追加
・サブ画面設定へ 自動向き調整、メイン画面と連動、透明度、パススルーポータル機能を追加
・VRコントローラーで直接サブ画面の位置や向きを調整する機能を追加
・ノンスケールからリアルスケールへ変更、サブ画面までの距離を表示
・アルファマップを管理するalphamap.iniを追加
・ボタン機能の向き調整やチルトが使えなくなる不具合を修正(向き調整の前に、チルト操作を行うと発生する)

【その他】
・サブカメラ機能の映像ソースを選択する[CL]、[CR]は機能しません
・ボタン設定のVRコントローラーとBluetoothマウスの設定をサーバー側へ保存するように変更
・サブ画面のプリセットを廃止

【既知の不具合】
・サーバー側でサムネイルの自動作成をすると アプリが止まってしまうことがある
(サムネイルの作成が終わってから使うようにする)

【Ver2.1.0 アルファ1と同じ内容】
・ハンドトラッキングに関する機能は使えません
・パススルー機能は Oculus software v31以降でないと使えません
・Oculus Quest 1でも利用可能です
・アマレコVRアプリによりサムネイル画像を作成すると白っぽい画像になってしまいます
サムネイル画像の自動生成はサーバー側で行ってください


2.使い方
Ver2.1.0 アルファ1の記事と合わせて見てください。
・アマレコVR自体の使い方は オンラインヘルプを見てください。
・Ver2.1.0 アルファ1とは異なるアプリとしてインストールされます。
・アマレコVRサーバーは更新なし
・Ver2.1.0 アルファ1からアルファマップの内容が更新されています。
再度、解凍してできる[alphamap]フォルダを丸ごと AmaRecVRServer.exe と同じフォルダへコピーしてください。

alphamap_folder.png

※ 自作のアルファマップを使っている場合は 上書きしないように工夫してください。
今回から[alphamap]フォルダ内の alphamap.iniを編集して自作のアルファマップを追加できます(rw.miMainPresetNum=5)。

旧アルファマップ Ver2.1.0 アルファ1
alphamap_a1.png


新アルファマップ Ver2.1.1 アルファ2
alphamap_a2.png




3.メイン画面設定
mainscreen2.png

・メイン画面のアルファマップ
アルファマップAとアルファマップBの二枚構成になります。
従来通り1枚で理想的なアルファマップを用意して使うことも可能ですが、基本的なパターン2つを組み合わせる方が柔軟性があり簡単に多くのシチュエーションへ対応できます。

アルファマップAはメインスクリーンと連動して動く(チルト機能などの向き調整)のに対し、アルファマップBはメインスクリーンとは連動せずパススルー映像の位置に固定されます。
ですので、アルファマップAはVR動画の見たい部分、アルファマップBはパススルー映像の観たい部分をそれぞれ指定することになります。


・メインスクリーンを半透明にする(変更なし)
メイン画面へ透明度とアルファマップを適用します。
チェックボックスがOFFの場合 メインスクリーンは常に不透明となります。
ボタン機能でもON/OFFを切り替えることができます。

・選択▽
アルファマップを選択します。
アルファマップを無効にしたい場合は、各アルファマップのチェックボックスをOFFにしてください。

・白黒
パススルー映像と同様に メインスクリーンを白黒で表示します。

・パススルー
パススルー映像をON/OFFします。

・ブラックマスク
アルファマップAはブラックマスクとして使うことができます。
ブラックマスクにすると透明になる代わりに不透明な黒になります。
VR映像内の見たくない部分を隠すのが主な目的です。

・向きロック(変更なし)
ヘッドマウントディスプレイの向きに合わせて アルファマップを常に正面へ表示します。

・アルファ値ゲイン
アルファマップの値を調整します。
透明部分を半透明や不透明にしたりゲインをマイナスにすることで 白黒を反転します。

100:アルファマップの値がそのまま使われます
0:アルファマップの内容にかかわらず 真っ白になります
-100:アルファマップの値が反転(白と黒が反転)します

※ ゲインに合わせて オフセットが自動で設定されます。
ゲインが プラスの場合 offset = 100 - gain
ゲインが 0以下の場合 offset = 100





アルファマップ使用例
アルファマップの組み合わせと アルファ値ゲインの調整により次のようなことができます。
alphamap_ex.png

旧アルファマップ2は新アルファマップ1の「丸」のアルファ値ゲインを-100にして 白黒を反転することで代用できます。
旧アルファマップ3は「丸」と「グラデーション 片方」を組み合わせます。グラデーションの位置と向きを調整できます。
旧アルファマップ4は「丸」とアルファ値ゲインをマイナスに調整した「丸」を使います。丸の大きさや位置を調整できます。




・メイン画面のスケール設定
VR映像を投影するスクリーンを大きくしたり、小さくします。
基本的にスケールを変更しても見た目はほとんど変わりません。
(スケールを大きくしてもカメラから遠ざかるため 表示される画像の大きさは変わらない)

違いが出るのはパススルー映像とVR映像の位置ズレです。スケールを大きくすると 遠くの映像の位置が合うようになります。
一方、VR映像に人物などが(近くに)映っている場合は スケールを50から100程度にすることで近くのパススルー映像とVRに映っている人物の位置が合うようになります。

ただし、メインスクリーンのスケールを小さくすると ポジショントラッキングの影響を大きく受けるため画像が歪みます。
また、パススルー映像と合成する際に遠くの方が大きくズレてしまいますので、遠くをアルファマップで隠したり、中心位置から動かないようにするなどの配慮が必要となります。

通常は240で使って下さい。
※ 240に設定すると半径2.4mの球へVR動画を投影します。



4.サブ画面設定
subscreen2.png

・自動向き調整
ONにすると各サブ画面がHMDの方へ向くようになります。
今までは常にONでした。今回からOFFにできるようになりました。
※ 今回からONの場合は各サブ画面の回転設定が無効になります。

・メイン画面と連動
メイン画面のチルト機能などをサブ画面へも適用します。
いままでは常にONでした。今回からOFFにできるようになりました。

・パススルーポータル
サブ画面の領域へ パススルー映像を表示します。
passthrough_portal2.png


・アルファマップを適用する
サブ画面へアルファマップを適用し 映像端を半透明にします。
サイズで半透明にする幅を設定できます。


5.ボタン機能
function_20211007133438ea6.png

・VRコントローラーで直接サブ画面の位置や回転を調整
ボタン機能に「[Quest]サブ画面 位置XYZ」、「[Quest]サブ画面 位置 向き」 を追加しました。動画視聴中(プレイ画面)、コンソール画面、サブ画面設定画面で使えます。

ボタンを押している間、サブ画面がVRコントローラーと同じ動き(位置の移動や 回転)をします。また、ボタンを押しながらスティックの上下で位置前後、左右でスケールを調整できます。
さらに調整中スティックや他のボタンを押すと、VRコントローラーの先にサブ画面が張り付きますので、パススルー映像に映っている部屋のテレビなどへ簡単にサブ画面を設置することができます。

※ スティックを使うため、この機能をスティックへ割り当てないでください。
※ サブ画面設定の[自動向き調整]がONの場合は 向きの調整はできません。
※ パススルー映像に合わせる場合は サブ画面設定の[自動向き調整]と[メイン画面と連動]をOFFにすることをお勧めします。これらは位置や向きが意図せず変わります。



6.ダウンロード
アマレコVR Ver2.1.1 アルファ2
アマレコVRサーバー Ver2.00
※ アマレコVRサーバーは更新なし

オンラインヘルプ Ver2.0.0

新しいバージョン アマレコVR Ver2.1.7が公開されています。
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