アセット機能 その1 Unityのセットアップ
第一回はUnityのセットアップを解説します。
【連載予定】
・Unityのセットアップ
・アセットファイルの作り方
・映画館の作り方
・キャラクターとアニメーション (mixamo編)
・ステートマシーン
・物理処理
・他のゲーム用のアセットを移植する
1.はじめに
(1) Unityについて
Unity Technologies が開発したゲームエンジンです。
ここで単にUnityと言ったら Unity Editorと呼ばれる主に2D、3DおよびVRのアプリケーション開発に使われる開発環境を指します。
アマレコVRもUnityで開発されており、アプリケーションだけでなく この連載の中心となるアセットファイルもUnityで作成することができます。
(2) アセットについて
ここでは ゲームなどで使う画像や3Dデータ、キャラクター、音声、およびプログラムなどを まとめたものを指します。
主に、開発用のものと 完成したアプリケーションに後から追加するUnity Asset Bundleの2つがあります。
この連載では後者のUnity Asset Bundleが中心となり、アマレコVRへ利用者自身で用意したアセットを追加することができます。
2.Unity Hubのインストール
Unityには様々なバージョンが存在します。必要に応じて新しいバージョンを使ったり、意図的に古いバージョンを使うこともあります。そこで、複数のUnityのバージョンをインストールし管理するのがUnity Hubとなります。

(1) Unity Hubのダウンロード
Unityのダウンロードページ からWindows用のUnity Hubのインストーラー「UnityHubSetup.exe」をダウンロードしてください。

(2) Unity Hubのインストール
ダウンロードしたUnityHubSetup.exeを実行してUnity Hubをインストールしてください。
【アカウントとライセンス】
インストールの途中でUnityアカウントとライセンスの選択を求められます。
Unityのアカウントを持っていない場合はアカウントを取得してくしてください。
ライセンスの選択では私はパーソナルライセンスを選択しました。内容をよく見て該当するライセンスを選択してください。
インストールが終わり Unity Hubが起動したら歯車のアイコンのpreferencesから日本語にすることができます。


3.Unity Editorのインストール
Unity Hubの準備ができたら 本題のUnity Editorをインストールします。
インストールするバージョンは アマレコVRの制作に使ったのと同じ2021.1.1f1です。
(1) Unity 2021.1.1f1のインストール
Unity Hubの左側から「インストール」を選択、続いて 右上の「エディターをインストール」をクリックするとインストールするUnityのバージョンが表示されます。
しかし 推奨バージョンに「2021.1.1f1」は無いので、「アーカイブ」タグを選択し 「ダウンロード アーカイブ」をクリックします。


(2) ダウンロード アーカイブから Unity 2021.1.1f1 を選択
「ダウンロード アーカイブ」をクリックすると UnityのWebサイトが開くので「Unity 2021.x」タブを選択します。
※ UnityのWebサイトが表示されない場合は https://unity.com/releases/editor/archive へアクセスしてください。

「Unity 2021.x」タブを選択すると 2021年版が大量に表示されますので
Unity 2021.1.1 March 22,2021の項目にある「Unity Hub」をクリックします。
(沢山ありますが 下から2番目です 上から探していくと Ver2021.1.11と間違いやすいです)

「Unity Hub」をクリックすると 確認メッセージが表示されますので「開く」をクリックします。

(3) インストールするモジュール選択
Unity Hubに戻ると Webサイトで選択したバージョンのインストールの準備が始まります。
モジュールを加える画面が表示されますので「Android Build Support」をONにして「次へ」をクリックします。
※ アマレコVRはAndroid用のアプリとして作られていますので アセットファイルもAndroid用にするために このモジュールが必要となります。

(4) インストール開始
Microsoft Visual StudioとAndroidの契約画面が表示されますので内容を確認し同意するとインストールが始まります。
インストールには結構な時間がかかりますので待ちましょう(20分から30分くらい?)。
Unity Editorのインストールは以上となります。
【あとからAndroid Buildモジュールを追加する】
既にインストールされているUnity EditorにAndroid Buildモジュールが含まれていない場合でも Unity Hubを使ってあとから 追加することができます。
Unity Hubの左側の「インストール」を選択すると 既にインストールされているUnity Editorの一覧が表示されますので、目的のバージョンの歯車から「モジュールを加える」を選択します。
モジュールを加える画面が表示されますのでAndroid Build SupportをONにして「次へ」をクリックします。
これで、Android用のアセットやアプリを開発するのに必要なモジュールを追加することができます。
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