アセット機能 その5 スクリーンオブジェクトとVR動画
また、VR動画とアセット機能についても紹介します。
1.スクリーンオブジェクト
基本は3DオブジェクトのQuadを使って平面スクリーンとして使いますが、キューブやシリンダーなど立体的なオブジェクトを使うことも可能です。
また、Blenderなどを使って(私はUVマップの兼ね合いでShade 3Dを使いました)VR用のスクリーンを作ってUnityへ読み込みアセットにすればアマレコVRが対応しないVR形式の視聴も可能となります。


ただし、動画のアスペクト比に応じて アマレコVR側がスクリーンオブジェクトのスケール値を変えてしまうので 立体的なオブジェクトの場合は対策が必要です。
例えば、スケールが(1,1,1)で正常に表示される3Dオブジェクトへ16:9の動画を表示すると、スケールは(16/9,1,1)に書き換えられ 3Dオブジェクトが横に延ばされてしまいます。
対策として空のゲームオブジェクトを用意して そのスケールを(9/16,1,1)とし、 その中に名前を「#AMScreen」とした3Dオブジェクトを入れて スケールを(16/9,1,1)にします。

これで、16:9の動画を再生すると 2つのゲームオブジェクトのスケール値が掛け合わさり (1,1,1)で3Dオブジェクトが表示されます。
2.VR動画とアセット機能
アセットでVR動画用のスクリーンも 作れることを紹介しましたが、通常のVR動画であればアセット内のスクリーンオブジェクトは不要です。
3rdプレイヤーで再生するだけで、アセットで作った3DオブジェクトとVR動画の合成が可能です。
簡易的にはsample_theaterを読み込んで、サブプレイヤーをファイル画面から停止(スクリーンオブジェクトが消える)し、3rdプレイヤーでVR動画を再生することで体験できます。
このとき、主観映像などで近くの被写体を見るような映像はアセットの視差と合わず まともに視聴できません。
10mくらい先を見渡すような屋外撮影のVR映像でお試しください。
応用としては、昨年末にAbemaTVが実施したサッカーワールドカップのVR中継アプリのようなことが可能です。
サッカーのVR映像とスタジアムや観客席のアセットを用意し、3rdプレイヤーでサッカーの動画を再生、3Dオブジェクトで作られた観客席のアセットを読み込むといった感じです。

参考記事 AV Watch
PICO 4でワールドカップ決勝を見よ! “スタジアムの貴賓席”で見る感動
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